2011/08/31

福岡の夜

しみずさんに誘われ、ふくの湯へ。
平日にもかかわらず、駐車場はほぼいっぱい。実際、館内は家族連れを中心ににぎやかだ。塩サウナが初体験。全身に塩を付け、20分待つのが正統らしいが、髪の毛に付けた塩が目や口に入り、痛い。そそくさと退散。
お湯につかっていると、大浴場を愛したローマ人の気持ちが少しわかったような気がした。

夕食もごちそうになり、しみずさん宅で「ホンマでっか」を見せてもらった。人気番組とか。初めて見る。植木さんという美人の心理学者が出演するんだけど、知っている? いや初耳。
ボクの専門を知って、誘ってくれたのだった。話は確かに分かりやすいが、つぎつぎと話題が変わるので、思い出そうと思っても思い出せない。

2011/08/30

B’zだらけ

バス停に行くと、ポスターを貼り替え中だった。
新しいポスターは、B’zのライブ。
この大きなポスターが福岡市内中心部のバス停に2枚ずつ貼られている。
B'zファンにはたまらないだろう。

2011/08/29

福岡














今回は初のスターフライヤー(SF)。

東京―福岡間と言えば、大手二社以外ではスカイマークしかないと思っていた。スカイマークの運行当初、同社機を利用したことがあり(1998年)、機内でWindowsのポケットマシンを貸し出しを受けたりした。回数券もあった。

ネットでSFが7月から福岡便の運行を始めたことを知り、試すことにした。機体も内装もモノクロ。全席エコノミーで、その割にはゆったりしている。モニターはシートごとに付いている。画面が黒背景と白背景を選べるようになってい

て、雰囲気はオムライターに近い。ふだんは機内音楽も映画も利用しないのだが、プログラムがユニークで(地元(北九州)初のコンテンツが多い)久しぶりにヘッドホンを借りた。

地下鉄で西新まで移動。地下鉄車内の優先席はシートに大きく、優先席と大書されていて、該当者以外はきわめて座りにくい雰囲気を醸し出している。

お昼は西新。気に入っているのがキッチンハウスセゾンというお店。鯛の尾頭付き定食があったりする。しかし、今日はまだ準備中だった。12時開店らしい。仕方なく、隣の朝美食堂へ。初めて入ったのだが、おじいさん3人と若めの女性2人で切り盛りしている。セゾンは女性客、朝美は男性客が多い。メニューの違いと店の雰囲気の違いがそうしている。

2011/08/28

ミツバチの羽音と地球の回転

鎌仲監督のトーク付きとのことで、下高井戸シネマで、ミツバチの…を見に行った。
補助椅子が満席で、さらに中央通路は床に座る人で埋まるほどの入場者数。

話の中で出たことをいくつか(隣の人はずっとメモしていた)。
・原発事故はいまなお進行中、収束の方向に向かっているように報じられているが。
・福島で診察した小児科医の山田真さんによれば、鼻血や下痢の止まらない子が出ている。
・どうすれば福島を救うことになるのか、食品を買うことがいいのか。
・福島では、子供たちが福島産の作物を食べているが、それでいいのか(外部被爆+内部被爆)。
・東京では日の出町が福島のがれき受け入れを承諾し、焼却することになっているが、それでいいのか。
・難しい問題ばかりだが、一人一人がミツバチのように声をあげよう。

映画は、祝島とスウェーデンでのインタビューと取材から構成されている。
エネルギーに関しては、「電力消費の適正化」(何でもかんでも電気で賄うのではない+電力使いすぎの見直し)と、「再生可能エネルギーの活用」が車の両輪であること。
消費するだけの生活から受け継ぐ生活へ。

2011/08/27

伊作その後

上坂冬子『愛と反逆の娘たち』を読む。西村の自由主義思想を知れば知るほど、彼の子たちの命名とのギャップが際立つ。本書ではあいにく命名には触れられていなかった。

加藤百合『大正の夢の設計家』を読む。伊作は「育児を自分の『最も大切な仕事』と呼び、『育児の本を読んだり、子供の教育のことについての書物を読んだり』して、自分の手で育てようとした」。子供の教育に熱心だったようすが以下書かれているが、名前についてはふれられていない。

文化学院に一度行こうか。

ハピカ到着

帰宅すると、ハピカが届いていた。封筒には、ボクが代金として送った切手が使われていた。
商品に加え、関連資料がたっぷり同梱されていた(半分はサイトの出力)。
たとえばWEDGE1998年3月号の記事。
記事中の小見出しは「安すぎて売れない事態に社員総出のセールス活動」と言った具合。ほかの記事によれば、社員は数名で、アパート3室が組み立て工場とか(その後、マンションに移ったらしい)。

65% of online adults use social networking sites

成人ネット利用者の65%がSNS利用
全成人の50%に相当する

Fully 65% of adult internet users now say they use a social networking site like MySpace, Facebook or LinkedIn, up from 61% one year ago. This marks the first time in Pew Internet surveys that 50% of all adults use social networking sites.

The frequency of social networking site usage among young adult internet users under age 30 was stable over the last year – 61% of online Americans in that age cohort now use social networking sites on a typical day, compared with 60% one year ago. However, among the Boomer-aged segment of internet users ages 50-64, social networking site usage on a typical day grew a significant 60% (from 20% to 32%).

“The graying of social networking sites continues, but the oldest users are still far less likely to be making regular use of these tools,” said Mary Madden, Senior Research Specialist and co-author of the report. “While seniors are testing the waters, many Baby Boomers are beginning to make a trip to the social media pool part of their daily routine.”

2011/08/26

夏休みらしく

母のことで、長野で一泊(なぜか、この日は混んでいて、市内のホテルは満室。いざというときの宿だけが空いていた)、帰途、お招きいただき、さらに黒姫の山荘で一泊寄り道。
雨が降ったり止んだりで、ほどよい涼しさ(関東は集中豪雨だったらしい)。妙高山をながめながら、ゆったり。
夕食は、誰もアルコールを受け付けないので、ノンアルコールビールでスタート。
話していると、出身者は気づかない(知らない)、地元の産品や、よいところが出てきて、うれしい。ルバーブもその一つ。

写真は、山荘の庭に自生していた(多分)キツネノカミソリ。

長野で下車し、道の駅の出張所のような小さなお店に寄って、まくわうり(すごく甘いと言われて買ったのだが、それほどでもなく期待はずれ)と、アサイベリーを購入。


2011/08/23

町工場の逸品かな?

電動歯ブラシで検索していると、あの懐かしい「ハピカ」がヒット。
なんとまだ売られていた。
現在、新潟大にいる友人から、いいよと勧められたのがざっと20年前。その後、話を聞かないので、絶滅品種と思い込んでいた。ところがどっこい、いまなお商売していた。
電動歯ブラシが「ウレシイ」580円。しかも乾電池一本で動く。切手でも買えると言うので、切手をかき集め、さっそく、別のタイプだが、注文した(送料無料)。

2011/08/21

西村伊作

文化学院を作った西村伊作(1884-1964)。彼の作った自邸を紹介した『愉快な家』に、年譜が載っている。なんと子どもが9人。何と言えばいいのか。

長女アヤ、長男久二、次女ユリ、三女ヨネ、次男永吾、四女ソノ、五女ナナ、三男八知、六女九和。

一見して判るように、男と女で命名の論理が違っている。彼は「先進的」な思想の持ち主として知られるだけに違和感は拭い得ない。

子どもの命名の背景を知りたい。自伝『我に益あり』か、『大正の夢の設計家』『きれいな風貌』に出ているのだろうか。

近々、社会心理学会で名古屋に行くので、その前後に行ってみようか、新宮にある彼の記念館(3番目の自邸)。

◎名前の話題
松岡正剛の紹介によれば、
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父親はためらわず伊作と名付けた。なぜ伊作なのか。この名前は旧約聖書の「イサク」なのである。イサクがどういう神話上の人物かということは、265夜にも、『虎の巻』にも『世界と日本のまちがい』にも書いておいた。ユダヤ・キリスト教の父祖アバラハムの子であった(双子の一人)。余平は自分を“新宮のアブラハム”に見立てたのであろう。
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正剛氏自身の名前にまつわる記述も面白い。

◎おまけ
彼の思想と違和感のあるのがもうひとつ。今の文化学院のウェブサイトの雰囲気だ。

2011/08/20

Komori 2008:日本人のname-letter effect

日本における潜在的利己主義:姓名の頭文字への嗜好

最近の研究によれば、名前文字効果は意識下の自己制御の産物である。意識下の自己制御とは脅威状況にある個人が自尊感情を高めるために用いるものである。本研究が証明したいことは、アルファベットを用いての日本人の名前文字効果である。そして名前文字に対する嗜好が脅威への反応を変えるかである。われわれは自己脅威の強度を困難なクイズと容易なクイズに課すことで操作した。その結果、名前文字効果の立証に成功した。名字と名前の頭文字嗜好の強度には性差が見られた。潜在的利己主義は男性にも一部見られ、それは自己脅威課題の経験後、名前に含まれる文字を覚醒させた。

IMPLICIT EGOTISM IN JAPAN: PREFERENCE FOR FIRST AND FAMILY NAME INITIALS
MEGUMI KOMORI AND KOJI MURATA 2008
Hitotsubashi journal of social studies 40(2), 101-109

Abstract
A recent study suggested that the name letter effect is a product of unconscious selfregulation, which people under threat use to enhance their self-esteem. This study demonstrated the name letter effect in Japanese participants using the English alphabet, and examined if preference for their name letter changes in response to threat. We manipulated the strength of self-threat by assigning the participants to a difficult or easy quiz. As a result, we successfully demonstrated the name letter effect. The strength of the first and family name letter preferences differed according to the participantsʼ gender. Implicit egotism is partially observed among male participants, thus they boosted their name letter preference after being exposed to a selfthreatening task.

2011/08/19

老人ホーム見学

圧迫骨折後の衰退が著しく(転倒が増え)、老人ホーム入居を再検討することになった。
ケアマネさん推薦の2つを母も交えて見学。
1軒目は全国展開の老人ホーム、2軒目はローカルな老人ホーム。
どちらも、重度フロアー、一般フロアー、認知症フロアー、の3部構成。うち一番活気のあったのが認知症フロアー(の食堂)。当然ながら、重度フロアーは自室にいる(いざるをえない)人が多い。一般フロアーは各自が趣味などで部屋にいる人が多いのだという。
認知症と一口に言っても程度は様々。軽い人は全く分からないし、愛想もいい。
母が選んだのは1軒目だった。

2011/08/18

母が…

電話で話していると、母がときどき敬語を使うようになった。
「お聞きしてもいいですか?」

2011/08/17

合羽橋

指定の田原町に1時間早く着いてしまった。近くに何かないかと地図を見ると、至近距離に合羽橋があるではないか。一度行きたかった商店街だ(商店街の名称はかっぱ橋道具街)。
行くと、お盆休みの最終日で、空いていたお店は1/3程度だった。
その中で混んでいたのが食品サンプルのお店。お客さんは外国人観光客。結構高いのに買って行く。お寿司の盛り合わせが4000円程度。ビールミニグラス水滴付きが2500円ぐらい。しかし、全部手作りと聞けば(同じものは一つとしてない、という)、当然なのかもしれない。
海外を旅行していると、ああ食品サンプルがあったらなあ、と思うことが多い。

あらまさ」で会合。

Name-letter effectに関する論文を読みはじめる


イニシャルがAで始まる学生の成績はよくはない

Students with the initial “A” don’t get better grades.
Journal of Research in Personality, Volume 45, Issue 3, June 2011, Pages 340-343
B.D. McCullough, and Thomas P. McWilliams

姓ないし名前がAかBで始まる学生はCかDで始まる学生よりも成績がいいと主張されて来た。この主張の背後にある分析を論評したところ、その主張の妥当性に疑問をなげかける問題が多数導き出された。学生のイニシャルとGPAとの関連も検証した。しかし、支持するような証拠は得られなかった。
Abstract
It has been claimed that students whose first or last name begins with the letters A or B have higher grade point averages than students whose first or last name begins with the letters C or D. We critique the analysis behind this claim, raising a number of issues that lead us to question the validity of the claim. We also test for a relation between student initial and GPA using two new datasets and find no evidence to support such a relation.

Keywords: Name-letter effect; Implicit egotism

アメリカ人の携帯ライフ調査

ピュー財団の調査から:アメリカ人と携帯電話:モバイルライフの光と影
Americans and their cell phones: The joys and woes of mobile life
http://pewinternet.org/Reports/2011/Cell-Phones.aspx

携帯電話は情報欲求とコミュニケーションの万能ツールになりつつある。83%の成人が何らかの携帯電話を所有している。携帯電話は所有者の日常生活を多くの側面に影響力を行使している。
Mobile phones have become a near-ubiquitous tool for information seeking and communicating—83% of American adults own some kind of cell phone—and these devices have an impact on many aspects of their owners’ daily lives:

成人所有者の半数が必要な情報の入手に少なくとも一度は携帯を利用していた。1/4の回答者は前月時点でなんらかのトラブルを経験している。それは携帯が身近になかったことによるものである。
Half of all adult cell owners (51%) had used their phone at least once to get information they needed right away. One quarter (27%) said that they experienced a situation in the previous month in which they had trouble doing something because they did not have their phone at hand.

携帯所有者の
40%が気づいたら、携帯を必要とする緊急場面にいたと回答していた。
42%がひまつぶしに楽しみとして携帯を使っていた。
29%が携帯から解放されたくて、ある時期、スイッチを切っていた。
20%がフラストレーションを経験していた。ダウンロード時間のかかりすぎが原因。16%が画面が小さくて読みにくいことに。10%が大量テキストの入力の大変さに。
13%が周囲の人とのインタラクションを回避すべく携帯で話しているふりをしたことがある。
40% of cell owners said they found themselves in an emergency situation in which having their phone with them helped.
42% of cell owners used their phone for entertainment when they were bored.
29% of cell owners turned their phone off for a period of time just to get a break from using it.
20% of cell owners experienced frustration because their phone was taking too long to download something;16% had difficulty reading something on their phone because the screen was too small; and 10% had difficulty entering a lot of text on their phone.
13% of cell owners pretended to be using their phone in order to avoid interacting with the people around them.

テキストメッセージと写真撮影がアメリカ人最大の携帯用途である。3/4の人がこのそれぞれの目的で使っている。それ以外の主な用途は、写真やビデオの送信(54%)、ネットアクセス(44%)である。
Text messaging and picture taking continue to top the list of ways that Americans use their mobile phones—three quarters of all cell owners (73%) use their phones for each of these purposes. Other relatively common activities include sending photos or videos to others (54% of cell owners do this) as well as accessing the internet (44%).

アメリカ人の1/3が何らかのスマートフォンを持っている。所有者の9割もの人がこれでテキストメッセージないし写真撮影をしている。8割がオンライン利用、写真・ビデオの送信に使っている。アプリのダウンロード、ビデオ視聴、SNSへのアクセス、マルチメディアコンテンツの投稿といった活動はスマートフォンユーザー固有の用途である。
One third of American adults (35%) own a smartphone of some kind , and these users take advantage of a wide range of their phones’ capabilities. Fully nine in ten smartphone owners use text messaging or take pictures with their phones, while eight in ten use their phone to go online or send photos or videos to others. Many activities—such as downloading apps, watching videos, accessing social networking sites or posting multimedia content online—are almost entirely confined to the smartphone population.

2011/08/16

市場調査

プールに行って来た。今年はまだ14回目。
今日は1km。
泳ぎ終わり、着替えていると、利用者が二人入ってきた。
大胆に着替える二人。
見ると、水着類はarena。
ボクはspeedo。
これだけのデータで、arenaが優勢とは言えないが、最近、よく目にする。

2011/08/15

Buffardi 2008:自己愛とSNS


ナルシズムとSNS

Laura E. Buffardi and W. Keith Campbell
(2008).
Narcissism and Social Networking Web Sites.  Pers Soc Psychol Bull, vol. 34 no. 10, 1303-1314.


●要旨
本研究が検証するのは、ナルシズムがSNS(つまりフェイスブック)上で、どのようにあらわれるか、である。自己愛的パーソナリティの自己報告がSNSのページ開設者から集められた。そのあとでかれらのウェブページは、内容の客観的指標と主観的指標によってコーディングされた。最後に、第三者が、そのウェブページを見て、ページ所有者の印象を評価した。評価項目は、エージェント(権威服従的)特性、社会特性、ナルシズム。ナルシズムが規定していたのは、(a)オンラインコミュニティ上の高レベルの社会活動、(b)SNS内ページのいくつかの側面でより自己顕示的な内容の多さ、の2つである。第三者によるウェブページ評価では、ナルシスティックな開設者のページほどナルシスティックであった。最後に、媒介分析を適用し、以下のことが明らかになった。その結果、評価者による自己愛印象評定に影響を与えている内容上の特徴(社会的相互作用の量、自己顕示的なメイン写真、魅力的なメイン写真)。SNSにおけるナルシズムの表出について考察がなされた。

おまけ
・agentic:
1.Social cognition theory perspective in which people are producers as well as products of social systems.
2.Milgram's theory about the agentic state which is the psychological state the obedient subject is in when he or she is obeying authority.
・媒介分析
以下は、村山さんの論考から(http://www4.ocn.ne.jp/~murakou/mediation.pdf)
媒介分析 (mediation analysis) は心理学の領域で多用される分析の方法である。Figure 1 にあるように,ある独立変数 X と結果変数 Y との間を,媒介変数 M (mediator) が介在しているようなモデル(こうしたモデルを媒介モデル mediation model と呼ぶ)を検討する分析のことである。ある原因と結果があったとき,その心理的プロセスを検討するのに有効な手法である。こうしたモデルの分析は,古くより行われていたと思われるが,Baron and Kenny (1986) が回帰分析の枠組みからこの分析方法を定式化したのをきっかけに,社会心理学やパーソナリティ心理学では爆発的に普及することになった 。

Abstract
The present research examined how narcissism is manifested on a social networking Web site (i.e., Facebook.com). Narcissistic personality self-reports were collected from social networking Web page owners. Then their Web pages were coded for both objective and subjective content features. Finally, strangers viewed the Web pages and rated their impression of the owner on agentic traits, communal traits, and narcissism. Narcissism predicted (a) higher levels of social activity in the online community and (b) more self-promoting content in several aspects of the social networking Web pages. Strangers who viewed the Web pages judged more narcissistic Web page owners to be more narcissistic. Finally, mediational analyses revealed several Web page content features that were influential in raters' narcissistic impressions of the owners, including quantity of social interaction, main photo self-promotion, and main photo attractiveness. Implications of the expression of narcissism in social networking communities are discussed.

Keywords: narcissism social networking Web sites Internet self-presentation

◎今日も暑かった

2011/08/14

夏はせみ




朝、和室の窓を見ると、網戸にアブラゼミがとまっている。もしかしたら、うち産かもしれない。シラカシの根元を見ると、大きな穴と抜け殻。ここから育ったのかもしれない。今度は子どもが教えてくれた。梅の木の枝に「重連」抜け殻。機関車のようだ。こちらがさっきの蝉の抜け殻かもしれない。
これまで、毎年せみの抜け殻を見つけているが、来年、いや今後どうなのだろう。

2011/08/13

黎紅堂があった時代


学生時代、三鷹駅前にあった黎紅堂(貸しレコード屋さん)でLPを借り、カセットにダビングしていた。 記憶にあるのは、大瀧詠一、ナベサダ、五輪真弓…。そのときのちょっとしたむなしさを穂村さんが「ひとりドミノ倒し」というエッセイで、うまく表現してくれている。

学生の頃、大量のCDをテープに採りながら夜を迎えると、その日が充実していたのか、それとも虚しかったのか、よく判らなくなった。(略)その原因は今日という日を明日のために費やしてしまったという倒錯感だったと思う。

さらに話は続く。

そうやってドミノ倒しのように順番に今日を使ってゆくと、今日のために今日を生きるって事がなくなってしまう。(略)生活の時間には、多かれ少なかれこうしたダビング的な倒錯が含まれているのではないか。

『もうおうちへかえりましょう』を読んでいて、思い出した。

iTunesでダビングしないで、CDで聞くことが多いのは「むなしさ」が少しあるのかもしれない。

おまけ NHKFMの「ひるの歌謡曲」も録音していた。アーティストごとのベストアルバムのような構成で、学生にはありがたい番組だった。内容は、FM fanでチェックしていた。

2011/08/11

安心治療

最近、気になっていたので、息さわやか外来に行ってきた。暮らしの手帖に載っていた川口さんの記事がきっかけ。全体は、問診、事前検査、診断、改善、事後検査のコース。
時間の大半が対話。相手はこちらのことを判って聞いてくれているという安心感が心地よい。あっという間の2時間だった。昼休みに入っても付き合ってくれた。また行こうか。

暮らしの手帖に載っていた舌掃除の方法

一日一回、起床直後に
水に濡らしただけのブラシで
歯磨きの前に舌を前に出して
息を止めて
舌の奥から前に向かって
軽く動かし
終わったらよく口をすすいで
鏡で確認する

帰り道、また雑誌を買ってしまった。

2011/08/10

「世界」を買ってしまった

『津波てんでんこ』の著者、山下文男さんの論考「九死に一生の記」が、とぼけ気味でおもしろい。
あの日、彼(87)は入院中で、病室の間仕切りカーテンにしがみついて九死に一生を得たという。まだ自宅のようすを確認できていない状態で、連絡によると、津波につぶされ、自宅は撤去され、家を失った妻は甥の家で寝泊まりしている「そうだ」。

てんでんことは、てんでんばらばらの意。

特集は明日読もう。

2011/08/09

「東京人」を買ってしまった

本屋でブラブラしていて目に留まったのが「東京人」の9月号
特集は「フォークソング」。

編集人の目に、今の時代と70年前がダブって見えたのだろうか。今の時代「歌」もないのに…

今回の特集でインタビューに応じたのは、小室等、高石ともや、森山良子、遠藤賢司、南こうせつの5人。最初の企画では、これ以外の人もあがっていたのだろうけど。吉田拓郎、岡林信康、泉谷しげる、北山修…

この中で読みたかった人は、森山良子。歌謡曲路線にシフトしたときの心情を知りたかったから。彼女が「この広い野原いっぱい」でデビューしたとき(ボクは高校生だった)、随分上の人と思っていたが、実際には3歳違うだけだった。

「東京人」は日本版「The New Yorker」を目指しているらしい…

2011/08/08

「夏休み」

先週末は富士山麓のwさん家のお世話になった。

初日は河口湖の花火大会。丸ごと煮物などの夕食をいただいてから、みんなで大石公園まで繰り出した。間近で花火を見るのは何十年ぶりだろうか。子どもの頃を思い出しながら、見ていた。「たまや〜」と声をかけそうになったのだが、誰も口にしない。耳に入るのは「すごい」と「きれい」。もちろん、同調した。

予定では9時までだったのだが、過ぎても上がる。そろそろ終わりかな、と思って車に乗ると、まだ続いている。しかも大輪だ。同じような疑問を持つ人はいる。「花火大会の終了を知る手がかりは何か」。答え

23時すぎぐらいに、yさんが出立。

 

翌日は西湖で、湖畔サイクリングと初カヤック。

岸をバックで離れ、そのままずっとボート風に漕いでいたら(上左写真)、wさんが崖の上から「はんた〜い」との声。どうやら、カヤックは前に向かって漕ぐらしい(上右写真)。カヤックの写真を思い出したら、確かに前進している。


たっぷり遊んだあとは、うっそうとして暗い樹々の奥(このあたりがいわゆる樹海らしい)にある龍宮洞穴を案内してもらった。地上に出ると眼鏡のレンズが曇った。

家に戻って、丸ごとトマトの(コロッケ)カレーのお昼。そのあとは、oさんが持っていた「笑ってさよなら」を見ながら、笑ったり、ゆったり。夕方まで雷鳴の連続。

夕食は、支度中からいい香りのしていたイカと茄子のパスタ…

最終日。出発前、温湿度計を確認すると、22度、90%。それぐらい、よく雨が降り、涼しかった。肌もうるうる。

駅まで送ってもらった。下界に向けて出発。

おまけ あとでわかったのだが、家の中のBGMはファド音楽だった。落ち着く。

2011/08/05

Parks 2011:マイスペース行動の理論的説明可能性

CMCに関する3つの理論をマイスペースに適用する際の境界条件

要約
本研究が検証するのは、嗜好パフォーマンスや身分保証、社会関係資本の形成といった理論が一般にどのようにマイスペース上の行動に適用できるのか、である。マイスペースの新規メンバー(N = 365)が7週間にわたって追跡され、これらの理論の境界条件がどのくらい満たされたかが測定された。大半の新規メンバーは自らのプロファイルをまれにしか訪問せず、それらをパーソナライズすることもほとんどなく、他者からのコメントを受け取ったり、フレンドをリスト化することもなかった(研究期間中)。したがって、嗜好パフォーマンス、身分保証、社会関係資本形成の3理論は、一部のマイスペースユーザーにしか適用されない。これらの知見は理論の適用に制約があることを示すだけでなく、ソーシャルネットワークサイト研究のための新たな領域とマイスペースユーザーの対人特徴に関する視点の修正を求めている。

Boundary Conditions for the Application of Three Theories of Computer-Mediated Communication to MySpace
Malcolm R. Parks
Journal of Communication, Volume 61, Issue 4, pages 557–574, August 2011
DOI: 10.1111/j.1460-2466.2011.01569.x

Abstract
This study examined how generally theories of taste performance, identity warranting, and social capital formation could be applied to behavior on MySpace. New MySpace members (N = 365) was tracked for 7 weeks to determine how frequently boundary conditions for these theories were satisfied. Most new members rarely visited their profiles, did little to personalize them, and did not list friends or receive comments from others during the 7-week study period. Therefore theories of taste performance, identity warranting, and social capital formation apply only to a minority of MySpace users. These findings limit the application of theories, but also point to new areas for research on social network sites and to a revised view of the interpersonal character of MySpace.

2011/08/04

たまプラをプラプラ

ひょんなことで、久しぶりに、たまプラーザに行った。前回はたぶん30年ぐらい前。友人宅を訪れに行って以来だ。駅舎がすっかり変わっていて、妻曰く「ヨーロッパの駅のよう」。東急の重点駅なのだろうか(カメラを忘れたので、構内写真のページにリンク)。
お昼の後、なつかしくなって友人に連絡するも返事なく、書店で、なでしこ特集の「ナンバー」を買って、お茶をして、パンを買って帰宅。

おまけ ソウル駅(写真)にも似ている。駅舎のひとつのパターンなのかもしれない、吹き抜けで骨組みの見える構造。

2011/08/03

月遅れの七夕

長野の七夕は一月遅れの8月だ。
長野市で七夕と言えば、権堂商店街。子ども時代、毎年行っていた。飾りが手の届く高さにあり、それに触りながら端から端まで歩いた思い出がある。
今回は、時間の都合で、入口付近で撮影するのが関の山だったが、小振りになった印象だ。ここは老人ホームやデイサービスの外出先になっていて、車椅子の高齢者をよく見かける。
七夕まで、蟻の市びんずると行事が目白押し。

2011/08/02

ノートPCの修理

東芝のノートパソコンの液晶ディスプレイの表示が不安定になった。近所のパソコンショップに持ち込むと、幸い部品があるとのことで、夕方には修理完了。すぐ直ったのはいいのだが、この機種は、よくディスプレイの修理で持ち込まれるらしい。それで安かったのか、と納得。

午後は研究会、そして祖師谷温泉21のフィールド調査。

2011/08/01

夏の一日

今日は朝から蝉が鳴いている。
さて、明日の研究会に備えて、泳ぎに行くことにした。
自転車でプールに向かう途中の道で、郵便屋さんのバイクに追い抜かれた。さっと行くものと思いきや、目の前で急ブレーキ。近づくと、前輪近くに犬のフンが目に入った。踏みそうになったらしい。「間に合ってよかったですね」と声をかけると、その若い郵便屋さん、ニコッとして、走り去った。
線路際まで行くと、角から一台の白い車が出て来た。運転席を見ると、かかりつけの耳鼻科の先生。時間からすると、昼休みを過ごした自宅から診療所に向かうところだろう。会釈して、ふたたび漕ぎ始めた。
1時間ほど泳いで帰宅。
自宅への道すがら、3階にある診療所の窓に人影。さっき会った先生がこちらを見ている。患者の波が途切れたのだろうか。またまた会釈。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...