2012/12/28

電子書籍許諾願い


小学館から「電子書籍許諾願い」が届いた。
小学館は出版デジタル機構の一員。
ボクのように一章しか担当していない人にまで連絡しているのだから、対象者は膨大な量に及ぶのだろう。説明によれば、印税は紙の書籍に換算すると12%に相当するらしい。それにしても連絡の取れない場合はどうするのだろう。関係者全員から許諾が得られない場合、章単位の電子化になるのだろうか。
ボクが書いたのはこれ。
 「マルチメディアとコミュニケーションの日常」
色川大吉編 1997 『心とメディア』(現代の世相7)小学館
目次を見ると、
編者以外にも東経大関係者がいる。
田村紀雄、粉川哲夫。

ハーフの名前の付け方

田中刑事の記事を探している途中で見つけたよ、と教えてくれたのがサンドラ・へフェリンさんのコラム。


まずはリンク。

2012/12/27

「さようなら」

山崎ナオコーラさんのコラムがついに最終回。あっという間の半年だった。
ときどき脱線しつつ、「好きな人」という主題で書いてきた。それは主に遠くの人への片思いだったのだが、もちろん身近な好きな人もいる。
として出てくるのが、「近所のコンビニの、びくびくしながら接客する、50歳ぐらいの優しそうな店員」だったりする。
スーパーの店員や電車の車掌を信頼して、食べたり移動したりして生きている私だ。そして,顔を知らない読者へ向かって仕事している。支えてくれているのは家族だけではない。繋がりの弱い人たちへの好意を大事にして、超高齢化社会で長生きしたい。
まさに関係資本。
あらためて最初の回から読み直したくなった。本にしてくれないだろうか。

2012/12/26

忘年会

昨日は中目黒、今日は高田馬場で。
10時すぎ、高田馬場の駅前ロータリーは酔っぱらいがいっぱい。
寒空のもと、荷物とコートでできた山に突っ伏している人がいる。酔いつぶれたのだろう。
すると、脇にいた若者が「早稲田の学生は最近はこうなんですよ」と話しかけてきた。
「いや、昔からそうだよ」と言いそうになったが、やめた。

2012/12/25

クリスマスに思うこと

「個人情報」にセンシティブな割には、「個人情報」満載のSNSが流行る。
いまやフルデータの名簿は絶滅品種。
連絡のとりようがない。メールアドレスのある人、わかる人には、連絡はとれても、メールを使っていない人、アドレスのわからない人には連絡がとれない。表札のない家も見かける。
関係資本(social capital)を弱める環境を強化しておきながら、一方で「関係資本が大事」と言ってみても、それは無理というもの。
SNS世界とオフライン世界との奇妙なバランス。SNSビジネスにとって願ってもない環境、それがいまの日本。
情報縁は同質文化を持つ者の中での関係。ネットは、その中での「異質」な人に出会える機会を増やしただけ。そんな気がする。

2012/12/24

名前インタビューの再開

歳末の今日、名前インタビューを再開した。第2弾のテーマは氏名すべて。

インタビューは新宿のデパート地階にあるカフェで行ったのだが、途中抜けた食品売場は行列ができ、ごった返している。「最後尾」という看板を持った店員の姿もここかしこに見える。ここにいる限り、いつもの歳末風景だ。

1時間のつもりでお願いしたインタビュー、気がつくと、2時間近く経っていた。少し急いで、忘年会会場の韓国料理店に向かった。幹事の企画で、冒頭でプレゼント交換をした。あみだくじでボクが当たったのはサンタの赤い帽子。もちろんかぶるしかない。まったく予想していなかったのだが、これが温かくてはずせない。それだけ薄くなったのだろう。

このお店、今日の客はわれわれだけ。店主と店員はおばさん。ボクらと同年輩。

料理を注文すると、最初から作る。カムジャタンを例に挙げれば、じゃがいもの皮を剥き…という段階から始める。肉は圧力鍋で調理する。出てくるものはジャパナイズされていない、量も味も。カレンダーはペヨンジュンだけの2006年もの。なんやかんやで、店内はみごとに韓国。韓国料理店ではなく、韓国の食堂にいるような錯覚に襲われる。おいしかった。

2012/12/23

「夢中」中

電車の中で立ったままゲームをしていた男の子。降りても、そのまま続けている。靴のひもを直すべく、しゃがんだときも床にゲーム機を置きながら。
ちょっと見は二宮金次郎。


2012/12/22

白洲さんと山崎さん

東京新聞のコラムで、山崎ナオコーラさんが老いのロールモデルにふれている。
白洲正子のように年を取る気になっている彼女は、夫妻の「武相荘」を訪れ、あらためて白洲夫妻への憧憬を強めたようだ。

次郎の遺言書にある「葬式無用、戒名不用」も倣いたい、死んだ後の顔を見られたくもないし…
そして、一番のポイントは二人がベタベタしていないところだという。

ボクも老いのロールモデルに出会えるだろうか。
まずは武相荘に行ってみよう。誰か一緒に行かないかな。

調べたら、山崎さんは1978年生まれ。ということは、まだ34歳。その「若さ」で老いを意識するのはなぜなのだろう。他人事ながら気にはなる。

2012/12/21

山茶花

赤い山茶花が、三輪、開いた。
例年に比べると、遅い開花だ。
白の山茶花もあるのだけれど、この一、二年見かけない。弱いのか、変質したのか。

2012/12/20

長野駅前

会議を済ませ、一路長野。
長野駅に着くと、駅前の温度表示を見るのが習いになった。着いたときのそれは2度。今はもっと下がっているのだろう。
窓の外は、パラパラ雪。

2012/12/19

無音は手に入らなかった

大学に行く途中で、iPod touchを、ついでにノイズキャンセリング付きイヤホンを買った。
試聴したときはよかったのだが、さっそく電車内で試すと、案内テープの声がそのまま聞こえる。えっ、それはないよと思ったのだが、安全上、聞こえるようにしているらしい。それを聞きたくないから買ったのに。

で、調べた。どうやらSONYのWalkmanがいいらしい。試してみようか。

「リスニング環境にあわせて選べる3つのモード(電車・バス/航空機/室内)を搭載。環境によって異なる騒音の特性にあわせて、効果的なノイズキャンセリングを実行します」。

もっとも耳栓をすれば済む話なのかもしれない。けど、どうなのだろう。

2012/12/18

年内授業が終わった

卒制・卒論発表会、社会心理学、演習。
とこなし、今年の授業は終了。
年明け早々の1回をやれば、今年度の授業はお終い。
毎年、学生の傾向が違い、了解できるまでの時間を要する。こちらが年をとったからかもしれないけど。
来年度のシラバスも入稿完了で、気持は早くも2013年度。
授業評価アンケートを先週、実施したが、何のためにやるのだろう。

2012/12/17

卒業制作・卒業論文発表会

2012年度 川浦ゼミ 卒業制作・卒業論文発表会
●2012年12月18日10時40分から
1 町田《論文》 モンスターペアレント問題への取り組み
2 冨樫《論文》 先輩-後輩間における本音
3 田中《論文》 高校野球とプロ野球の魅力
4 有賀《制作》 野球における進塁の価値〜敵の嫌がるアウト〜
5 鎌田《論文》 現代日本における都市伝説の認識
6 今井《制作》 りるく(私的韓国ガイド)
7 小椋《論文》 ひとはなぜmixiから離れてしまったのか
8 笠原《論文》 なぜ人はTwitterに惹かれるのか?
9 中澤《論文》 ペットと人間関係―ペット・ロスについて―
10 小林《論文》 SNSがもたらす学生の就職活動への影響
11 若月《論文》 人はなぜディズニーへ行きたくなるのか〜ディズニーリピーター調査〜
12 今村《論文》 ニコニコ生放送における人気番組の分析

小選挙区制の悲哀

昨日の衆院選も都知事選もみーんな予想どおりの結果になった。ぽんぽんが痛いと言って辞めた安倍が首相になる。

投票率59.32%。
480議席の内訳は、自民294、民主57、維新54、公明31、みんな18、未来9、共産8、社民2、国民新1、大地1、無所属5。

本日、広島の弁護士グループが衆院選の無効を求めて地元の高裁に提訴した。

今日から2013年の手帳に切り替えた。あれよあれよという間に1年がすぎようとしている。

明日のゼミは卒制・卒論の発表会。今年度から、優秀作品を学部で表彰することになった。発表会は口頭試問であると同時に、その選考予選も兼ねる。最優秀賞と優秀賞の授賞式は卒業式の日に行う予定。

2012/12/16

うららかな日曜日

東京新聞の朝刊はまさに選挙公報。
投票するしかない、と思わせる。
選挙報道の大半は結果予想。「◯◯党は…の情勢」に続く「ただ、半数近い有権者は投票する党や候補者を決めていない。今後の選挙戦次第では情勢が変わる可能性もある」は決まり文句だが、考えてみれば、決めかねていると回答した人は投票に行かないのではないか。世論調査は昼間在宅者の回答で、偏っているが、投票に行く人はそういう層に多い。
人は勝ち馬に投票するのか、当落と関係なく信念で投票するのか。後者は少数なのだろうか。雪崩現象が起きそうだ。
振り返ると、長寿政党はいまや自民党と共産党だけ。他の政党は長続きしそうもない名前ばかり。中間が総崩れ。
投票を済ませて向かったのは紀尾井町。大学時代の友人の演奏会だ。後半の後半が、川崎洋のに新実徳英さんが曲を付けたもの。海に関する詩で、その中に名前のことも出てくる(来てよかった〜)。
演奏が終わると、指揮者に乞われ、ステージに上がった新実さん。「和合さんとは数年来の付き合いで、彼のツイート『詩の礫』に曲を付けた〈つぶてソング〉をYouTubeで配信している。消し方がわからないので、まだ残ってます」。
帰宅して、さっそく探した。新実さん歌うつぶてソング1コーラスの方が聞きやすいかもしれない(笑)。

★おまけ 地下鉄構内の「防犯」カメラ。なんのことはない。英語ではちゃんと「監視」になっているじゃないか。英語を勉強してよかった。

2012/12/15

百万遍さんの手づくり市

今月は15日が土曜日。ようやく行ける、と数日前に気づいた。
ここの手作り市は、ずっと家族に聞かされていて、一度行ってみたかった場所だった。

夜からの雨が降り続いていてどうしたものやらと思いつつ、部屋で仕事。外を見ると、いつの間にか雨があがっている。しかも意外にもあたたかいではないか。これなら行ける。


近くでバスに乗車。百万遍の停留所で降りると、交差点周辺はすでに、それらしき人がおおぜい知恩寺に向かっている。

境内は既に人、人。ぬかるみを避けながら、そっと歩く。本堂の柱で注意書きの物件収集。本来はNoticeとすべき箇所が、直訳のAttentionになっている。

全部は回りきれなかったが、一番混んでいたのが気仙沼から来ていたKFSアトリエ。毛糸やニットを扱っているらしい。列も長く、遠くから見るしかなく、よくわからない。

お正月飾りのお店も当然ながら多く出ていた。

帰途、出町柳駅近くのおにぎり屋さんで粕汁の文字を発見、つい入ってしまった。

「お持ち帰りもどうぞ」と看板にあったので、中で食べられるのかと思っていたら、お店の人は想定外だったらしく、急遽、スペースを作ってくれた。おにぎりを作っている脇で、粕汁をいただきながら昼食。身体があたたまった。が、食前に飲むべき薬を忘れていた。まあ、いいか。

井上先生の講演を拝聴。子どものことを覚えていてくれ、近況をたずねられた。ありがたい。

家に着いたのは結局23時すぎ。


2012/12/14

京都に向かう

桜美林大学訪問。
現地に行くと、大抵そうなのだが、偶然の出会いがある。今回も。

さて、その足で京都に向かった。

車内の夕食(写真)は途中で買ったお弁当。曰く「揚げ物を使用していないお弁当」。こんなものがあるとは。もっとも、何を使用しているかはわからないw

さて京都。地下鉄構内の階段になにやら白で字が書かれている。なんでも創業30周年とかで、お礼らしきことばが書かれている。毎日の運行には、乗客も「ありがたい」と思っている。

そのお礼フレーズの左脇に数字が書かれている。見ると、kcalという単位。 一段あがるごとに0.1kcal消費するらしい。最後まであがって、ようやく-5.4kcal。雀の涙だが、ちりも積もれば…

階段利用者を増やす仕掛けかな。

夜は雨中をついてわざわざ、銭湯へ。




2012/12/13

ホテルオークラ東京

今日はホテルオークラで会合。

溜池山王(つくづく変な駅名だ)で降りたら、途中にあるアメリカ大使館のせいで、遠回りを強いられた。
少し早かったので、正面手前にある庭園に入った。かしこに「お足もとにご注意」の看板が。足元を見ても、なぜあるのかわからない。
Watch your stepは空港のエスカレータやボーディングブリッジでおなじみの英語だけど、これを聞かされるたびに日本にいることを実感するという不思議な英語だ。

正面脇は大きな銀杏の木がみごとだ。

館内の表示がみな古いままで、何とも言えず、いい。あえて残しているのだろう。トイレの案内、レディファーストの英語にならって、日本語も「御婦人」が先になっているではないか。

帰り道、大倉集古館に寄った。インド展の開催中で、家々にあってくすんだ状態のミニミニ仏像コレクションがよかった。

2012/12/11

手書き回帰

論文を書こうと思って構想を練っていたら、ある概念が浮かんだ。
その延長上で、ふと思いついたのが手書き。
来年度から、学生の提出物(レポート、卒論)、教材を手書きにしようか、と。下書きはワープロでもいいけど、清書は手書き。

手書きの効用で探したら、2006年の「クローズアップ現代」で、手書きの効用を検証していた。
http://blog.livedoor.jp/ruedesparadoux/archives/50114518.html

汚い我が字を直視するのはつらいが、実験のつもりでやってみよう。

写経の効用も繰ってみた。すると、

1.自然の治癒力が向上する
2.指先を使うことで、脳を活性化させることができる
3.心が清浄になる。
4.姿勢がよくなり、心と体が落ち着いてくる。
5.集中力がついてくる。
6.忍耐力がついてくる。
7.字が上手になる。

コピペとは大違い。

2012/12/10

koka

午後は『子供の科学』(通称koka)編集部の取材。取材テーマはメールリテラシー。話の内容は2月号に載る予定だ。

発行元の誠文堂新光社を知ったのは『月刊天文ガイド』がきっかけだった。
天文ガイドの創刊年は1965年。ボクが天文に興味を持ち始めたころだ。
当時、天文関係の雑誌には『月刊天文』があった。また兄からは『自然』を勧められていた。しかし、前者は中学生には難しく、後者は天文は一分野でしかなく、いまひとつ乗り気になれなかった。そんなとき創刊されたのが同誌で、創刊号以来、しばらく定期購読していた。
今回、取材申込があったとき、その天文ガイドが一気に一気に思い出され(kokaも、増刊号含めときどき買っていた)、同社への恩返しのチャンスと思い、二つ返事で引き受けた。
そうした思い出話をメールに書いたら、ありがたいことに『子供の科学』と一緒に『天文ガイド』の最新号もおみやげに持ってきてくれた。40年ぶりぐらいに見る表紙だ。
表紙は、ロゴもそのままで、基本レイアウトも変わっていない。なつかしいかぎりだ。

天文ガイドはしばらく持っていたが、いつかの引っ越しで、東海大付属高校の天文部にあげてしまった。どうなっているのかなあ。

2012/12/09

うどんと蕎麦

朝起きると、雪が舞っている。今日は姪の結婚式。

披露宴でのパートナーの挨拶が気が利いている。
ボクたちは似たところが多いね、と、よく話しています。考え方も性格も趣味も…。しかし…

と、いったん空白があったその後で、彼が続ける。
彼女は蕎麦の県の出身ですが、ボクはうどん県の出身。そこだけは違います。
最後、北信流万歳を初めてやった。少しアレンジして。

親族だけのこぢんまりした、出席者同士よく話した、心温まる披露宴だった。

幸多かれと祈る。


2012/12/08

車内で文庫

新幹線の中で、小倉昌男の『経営はロマンだ!』を読んだ。小倉さんは宅急便の生みの親。本の中で、成果主義にふれられている。

このころ、管理職の人事評価は「人柄」を基準にすべきだと思うようになる。成果主義は考え方としては正しいが、測定が難しい。ある時期に上がった成果が現任者の功績か、前任者の種まきによるものなのか、はっきり分けられないからだ。それなら「誠実」「部下の面倒見がいい」といった人間性を重視した方がいい。これが企業風土になれば客に対しても誠実な社員が増えるはずだ。

彼は遠慮して書いているが(オリジナルは日経の「私の履歴書」)、実は成果主義をよしと思っていないのではないか。成果をある個人に還元することがいかに奇妙なことか、そして、できないことをあたかもできるかのようにする主張は、結局、成果を呼び込まない。むしろ、弊害の方が大きい。
小倉さんは引退後、スワンベーカリーの創業はじめ、障害者福祉の世界をスイスイ泳いでいる。

長野駅に着くと、駅前の電光掲示板は2度を示し、空からは雪が舞い降りている。今夜から大雪になるらしい。

2012/12/05

初の有明

有明にある武蔵野大学に行ってきた。

りんかい線で行ったのだが、意外に近い。展示場前駅で降り、パナソニックビルを抜け、TOCに沿って歩くと、正面が武蔵野大学。

帰りは東京テレポート駅まで歩いた。ヴィーナスフォートを覗きに行った。2階に行く階段はどころどころにサビが出ている。こういう景色は、そこがたとえにぎわっていても、ある種の予感をかき立てる。

2階は中世ヨーロッパのキッチュ空間。照明で明るくなったり、暗くなったり。行ったとき、噴水の周りで人工降雪イベントの真っ最中。ケータイで撮っている人ばかり。こういう光景はすっかりおなじみになってしまった。

違和感だらけの空間は、社会見学と割り切っても辛かった。

2012/12/03

統計の授業

大学院の授業は先月からデータ解析編に入った。
使っているソフトは、フリーのjs-STAR2012(OSフリー)と、SPSS。
ボクがやりそうな解析は前者だけで十分。
それに清水さんのHADがあれば、もう商品ソフトは不要。ただWindowsでしか使えないのが残念。VBAで動くようになっているので仕方がないのだけれど。
js-STAR2012もHADも、Rの前でたたずむ人にも使える。
ただただ感謝。

2012/12/02

大豆の収穫

週末はオレンジページ「まめ部」の企画に参加し、大豆収穫のまねごとをした。

まず、おやき体験から。
左の写真に映っているおやきが自分たちでつくったもの。中の具はカボチャ餡、ジャガイモさいころの醤油バター。生地が余ったので、野沢菜のたまり漬けバージョンも急遽作った。
おやきは小さい頃、祖母や母がよく作ってくれた。丸茄子の輪切りに味噌を少し乗せたものが特に記憶に残っている。市販されるようになって久しいが、おやきは当時は家々で作るものだった。

お昼のプレートは、おやきに加え、大根のフライ、大豆のコロッケ、長ネギのバター蒸し、青菜と茸、大豆の煮物。

昼食後、いよいよ畑に行って大豆の収穫。となるはずだったが、あいにくの雪で(濡れたら収穫できない)、その前段しかできなかった。

写真のように、自立ハゼのようなものを作り続けた。それだけでも楽しかったし、なによりも 売られている状態で、既にさやに豆がおさまっているのを初めて知った。豆が愛おしく見えるから不思議だ。

帰り、地元のお米やリンゴまでいただいてしまった。次回は、収穫予定の大豆で味噌仕込み。

2012/12/01

ああ小諸駅

しなの鉄道ファンクラブにずっと入っている。
鉄道が続いてくれればと思い、寄付のつもりで始めたのだが、メンバーズ特典がいくつかあり、一つが枕木への名前掲示。
クラブの開始と同時に入ったので(当時はレールサポーターと呼んでいた)もう十年近く続けている勘定だが、その名札を見たことが一度もなかった。
以前、ニュースで、雪の下からボクの名札が映ったらしく、それを見た友人が、もしかして、と教えてくれた。唯一、それだけ。
今回、近くに行くので、小諸駅で下車し、現物を見てきた。あいにくホーム上からは名前が写らず、困っていると、交代する運転士を発見。無理を言って、軌道に降りてもらっての撮影となった。
場所は、2番ホームのレールの一部。

2012/11/30

再検査

不整脈で所見が出、医者に見てもらうように、と言われていた宿題を今日済ませた。
検査の結果、波形に異状はないという。職場健診で使われている機器に問題があるのだろうか。昨年も同様のパターンだった。
不思議だ。

髪も切って、さっぱりして出発。

2012/11/29

ザ・北信流

来月、姪が結婚することになり、その式に際して、北信流の万歳を頼まれた。本来であれば、職場上司の役割らしいのだが、今回は身内だけの式ゆえ、ボクに回ってきた。

以下は、姪からの依頼メール。

流れは、最後に行われる花嫁の手紙朗読→両親への花束贈呈→新郎謝辞→新郎父謝辞→
万歳→返礼万歳(父)です。

司会者の人が、おじさんを紹介します。

紹介がすみましたら、下記の例のようにご発声をよろしくお願いします

「ただいま、ご紹介に預かりました◯◯◯◯でございます。

新郎新婦のこれからの素晴らしい人生とご両家ご家族並びにご親族のますますのご発展を祈念いたしまして、万歳を三唱致したいと存じます。

新郎新婦、ご両家万歳万歳万歳

こんな万歳もある。

2012/11/28

学部表彰授賞式

お昼休み、コミュニケーション学部表彰の授賞式を行った。受賞者のうち、11人が参加した。
学内の他の賞が成果を讃えるのに対し、この賞は努力(プロセス)を讃える点で異なる。学部発足以来、続いているらしい。
各賞の名前はエスペラント語。国際的に通用するものでありたい、という願望が込められている。本文は日本語と英語の併記。
賞状を読み上げる際、慣れないエスペラント語にとまどったりもした。結局、自分の名前を11回も読み上げた。こんな経験はきっと初めてだ。

2012/11/27

野辺の送り

出版社から裁断通知が届いた。
こういう通知をもらったのは初めてだ。
それまでにも作った本が裁断されているはずだが、どこからも連絡がなかった。というか、連絡があるものとは知らなかった。
19年前に出した本と6年前に出した本の2冊。
申し訳なさいっぱいで知らせを読んだ。
合掌。

2012/11/25

伸びた枝を切った

洗濯物を干しつつ、見下ろすと、庭のツルハナナスが隣家に枝を伸ばしている。
一念発起して剪定することにした。
枯れた小枝がそのまま残っている箇所も多く、それが繁殖感を増長していた。
何日持つのだろう。
山茶花が蕾をつけ始めている。

2012/11/24

スーパーが開店

昨日、近所のドラッグストア跡に「まいばすけっと」がオープンした。夕食の帰りに前を通った。店内は閑散としているふうだ。
近くにはオオゼキがあって、そちらとは対照的。
たぶん、まいばすけっとはアルバイト店員だろう。オオゼキは社員店員の多いことで知られている。店員も帰属意識が高い。客と店員が話している光景は珍しくない。雰囲気は昔のよき商店街。

「まい…」の閉店時間は11時と1時間遅いため、その時間帯は混むかもしれない。

2012/11/23

武蔵境、武蔵境

何年ぶりだろう。武蔵境で降りるのは。20年ぶりぐらいかもしれない。親戚が北口と南口の両方に住んでいたので、行く機会が多かった。が、その後、転居したり、亡くなったりして足が遠のいた。

今回の用事は亜細亜大学訪問と武蔵野プレイス見学。

久しぶりのホームは音声案内のシャワーがすさまじい。ボリュームが並大抵ではない。耳の遠いボクでもびっくりするのだから、健聴者は耐えられるのだろうかと思うぐらい。ほとんど切れ目がない。電車が発車した後、すぐに次の電車の案内が始まる。

北口商店街は歩行者専用らしく、車が通らない。歩きやすい。しかし、ここも音の激シャワー。広告放送がひっきりなしに流れている。脇道に移動。


亜細亜大学での用事を済ませ、駅に戻って南口へ。武蔵野プレイスは目の前にあった。1階しか覗けなかったが、居心地のいい空間がひろがっている。

正面にオープンカフェがあり、仕切りも低く、開放感でいっぱい(最上の写真)。休みたかったが、あいにくの満席。しかも順番待ち。

脇に返却本の大きな書架が並んでいる(2番めの写真)。返却手続きの済んだ本が置かれるらしい。別の場所には予約本のコーナーがある。こうした「管理業務」が利用者に公開されている。利用者にとってもメリットがある。

と、いろいろ見ているうちに、次の用事の時間が迫ってきた。今日はここまで。

駅舎の入口近くに柱をはさむように木の小さなテーブルと椅子が設置されていて、これがいい感じを醸し出している。

あらためて出直そう。

おまけ 武蔵野プレイスの設計・監理はkw+hgアーキテクツ。

2012/11/22

ゼミの季節

ゼミのことで聞きたいことがある、と1年生がやってきた。
明日も一人来る予定になっている。
来週月曜の1年生向け授業で、学生たちはゼミ希望を出さなければいけない。その判断材料がほしかったのだろう。
ホームページもしっかり見てきているので、こちらも説明しやすいし、見てきたこと自体がうれしい。
この時期になると、毎年、こんなふうに1年生がやってくる。そう言えば、去年も二人だった。しかも女子学生。

2012/11/21

高校1年生

学校の宿題でと、高校1年生が二人でやってきた。

一人の質問は、人をコントロールする方法を教えてください。
もう一人は、もてるコツ(恋愛の心理学)を教えてください。

二人とも、一所懸命、メモするので、つい話し込んでしまった。

さて、メインの話は教科書的内容だったのが、高校生活のようすを話してもらった。好きな子がいて、話をしたいのだけれど、その子の前に行くと、緊張してしまって何も言えない。そういう男子が多いらしい。

彼らの悩みはもう1つ。今回の宿題の結果は、みんなの前で持ち時間15分で発表することになっている。だが、そこで人をコントロールする方法やもてるテクニックを話してしまうと、こちらの手の内を明かすことになってしまうので、どうしよう(笑)。

仕方がないので、その場合の対策も話してあげた。少し、気が楽になったようだ。

いいね、高校1年生。ボクにもこんな時期があったのだろう、けど。

最後に、『影響力の武器』と『恋ごころの科学』を教えてあげた。おみやげに、クッキーを持っていってもらった。

2012/11/19

寒うござんす

昨日の木枯らし1号で、朝から寒い。
午前から来客あり、名前についてのおしゃべり。
夕方、中国語講座の2回め。ピンインからやっているのだが、むずかしい。

2012/11/18

思い出工学は可能か

社会心理学会をお休みして、今日は、午後から、思い出工学シンポジウムに参加。

野島さんの追悼の意味もあり、彼のご家族も参加。午前中は彼が預かっていたタイムカプセル(左の写真、18万したらしい)の開缶式。

封缶したのは9年前。そのワークショップを主宰した野島さん(当時のビデオが流れた)、9年後の11月の今日、現場に居合わせることをさぞかし楽しみにしていたに違いない。

タイムカプセルを閉める前に、入れるものをひとつずつ3次元データで記録していた。今日は、それを開缶前に見てから、実物に対面。立ち会った参加者によれば、3次元映像はモノしか再現してくれないが、実物は、その周辺、例えば、入れるものが決まるまでの過程や、入缶時のようすまで思い出させてくれる、という。

思い出工学は、思い出をどう管理するかに関心があったのだろう。もちろん、管理されるものはモノだけではなく、思い出や選択過程にかかわる「語り」も録音され、保存され、管理対象となる。それらは記録であって、記憶(思い出)とは異なる。思い出の世界に忽然とあらわれる記録に、ボクならとまどいそうだ。

2012/11/17

雨、雨、雨

急に用事がなくなり、氷雨の今日は家で仕事。

仕事の一部は、データ解析。変数は4つ。ある事象に対する不安度、そのために取っている対処行動のレパートリー数、その効果認知、そして、その事象に対する安心度。

同時点で得た回答を使っているので、因果関係となると、危うい面もあるが、それに目をつぶると、けっこうおもしろい結果になった。AMOSがうまくいかず、重回帰分析の反復で「代用」。とりあげた事象は、就職活動、新型インフルエンザ、放射能汚染、直下型地震の4種類。


夕食は、身体を温めるべく、豆乳汁にした。付け合わせは、頂戴したまかないものの切り干し大根の煮物。あっさりめの豆乳汁にぴったり。

2012/11/16

介護用品

母の受診。
皮膚科で、臀部にできた床ずれ対策に、と医師から勧められたのがロホクッションとエアーマット。後者はともかく、前者は初耳だった。車椅子用のクッションとか。
レンタルを申し込んだ。月々、3000円と7000円。

2012/11/15

冬の実感

会議を途中で抜けさせてもらって長野へ。
到着地の気温は3度。途中の山々は既に冠雪。
冬だね。

2012/11/14

昨年と同じ結果

午前は健康診断。午後は、大学院研究科委員会、学部教授会、秘密プロジェクト打ち合わせ、大学説明会、代議員会(司会役があたっていた)。合間に学生の卒論相談。
健康診断では、昨年に続き、聴力の所見ありと不整脈を言われた。どうしよう。

2012/11/13

なぜなのか

受験者が200人弱。初めてマークシートで実施した。回答欄は50。
問題を作るのは大変だが、おかげで採点自体は数分で終了。拍子抜けするほどのあっけなさ。添付ソフトは偏差値や順位まで出してくれる。
点数の分布は正規分布様。不思議と言えば不思議だ。

2012/11/12

明日は試験

明日の3時間めは、後半の後半で中間確認テスト。
ツイッターを見ていると、がんばるぞー、今日は徹夜だ、という言葉が並んでいる。
いい点を取ってほしい。

今日から中国語レッスン開始。老師は韓先生。生徒は山中くんとボク。第1回はピンイン。聞くそばから忘れていく。滞留時間を長くしないと。

2012/11/11

今日の東京新聞記事から

 第2次大戦末期、日比谷図書館の本を奥多摩に疎開させた現日比谷高校の生徒たちのドキュメンタリー映画が完成。12月13(木)から15日(土)、計7回の上映。行けるかもしれない。
「戦争で相手国の本を焼くことは民族の尊厳を否定すること」と元図書館員の秋岡さん。
 以前見た紀伊國屋書店販売のビデオを思い出した。タイトルが思い出せない。調べておこう。

□大学祭、禁酒の季節
 全面禁止の大学と、条件付き大学と。後者は手続きが面倒で、主流は前者か。ただ東京外語大がおもしろい。「(外国)文化を紹介するのにアルコールは有効な手段」(外語祭実行委員会)。

■「特定避難勧奨地点」で住民に亀裂 原発事故が加えたもう一つの傷
 世帯ごとに特定避難勧奨地点を指定し、住民間に軋轢を生んでいる。線量測定は一回きりという杜撰な指定方法も拍車をかける。自分で「除染」した家は対象外になってしまっている。子どもにも格差。「自主」避難の問題だ。元凶は事故なのに。
 分断と切り崩しは巨大開発の常套手段と牧デスクのコメント。

□毎日が安心《全面広告》

■福島の原発事故は収束していません《意見広告》
 原発即時ゼロは多くの国民の願いです(原発をなくす全国連絡会+ふくしま復興共同センター)。

□お酒の後に締めのラーメン
 お酒の後のラーメンには理由がありましたが、肥満のもとであることには間違いありません。どうか、ほどほどに(内田麻理香)。

■「あの人に迫る」井戸謙一さん
 2006年に志賀原発運転差し止め請求を認める判決を出した元裁判官。現在、弁護士として、運転差し止め訴訟4件で弁護団に参加。「第2、第3の福島事故を起こさせない」。
 座右の銘は「たゆまざる 歩みおそろし かたつむり」。長崎平和祈念像を手がけた北村西望さんの俳句。

□書評欄『食を考える
 著者は佐藤洋一郎さん。最初からショッキングな話が出てくる。天ぷらうどん1杯を作るのに必要な水の量は湯舟1杯分。牛丼だと1トン強。
「食べ物から命をもらうという気持ちを育てたい」「日本の食は危機的状況」。

■酒井順子さんお薦めの3冊
原武史団地の空間政治学』 空間が育む思想。
松本清張『潜在光景』 人間生活の孤立化が近代の問題。
小田扉『団地ともお』 馬鹿さ加減が心を打つ。

□ときめく心:中学生相聞歌
 ありがとう君に言われてシカトする心の中はうれしさあふれる(中2男子)
〈返歌〉
 ありがとう君に言ったがシカトされ心の中に何かが残る(中2女子)
桔梗亜紀さんの授業)

■アマゾン電子書籍開始
 キンドルストアのベストセラー1位は『Kindle自費出版ガイド』100円。

六ヶ所村「国際化」の動きがあるとは知らなかった。提唱者は細野豪志。

■「核廃絶は現実に無理」と橋下徹。

□「めくじらを立てるなふじ屋のてぬぐい。

書き出したら、キリがなくなって来た。

2012/11/08

秋晴れ

朝の井の頭線。

明大前で保育園の緑帽子の子どもたちが電車を待っていた。井の頭公園で「紅葉狩り」とか。

途中で、別の子どもたちも団体で乗って来た。同業者同士、先生たちも「どうも」と挨拶を交わしていた。

ボクも井の頭公園駅で一緒に降りた。と、書きたかった。

帰宅すると、来年の手帳が届いていた。

2012/11/07

検査結果

今日のお昼は金八。メインは鯖の塩焼き。おいしい。

帰途、出張前に採血した検査の結果を聞きに行った。PSAマーカーの値だ。

今回は0.93。今度は3年後かな。

最近、気になることがあってぶり返したかと思って行ったのだが、十分、安全圏に収まった。昨年の今ごろは5を超えて、ひやひやしていたのだが、炎症だったということか。

2012/11/05

台北5日め:最終日

故宮博物院は既に、中国人団体客で長い列があちこちにできていた。

オーディオレコーダーを見ても、その多さがわかる。中国語の機械はiPod風の最新形。利用が多くて、入れ替えたのだろう。それに対し、日本語の機械は古いタイプ。

ここの収蔵品が再来年、日本にやって来る

松山空港から羽田に向かう。

2012/11/04

台北4日め:台湾と言えば

台湾と言えば、鼎泰豊(ディンタイフォン)。

仕事を終えてから永康街散策、そして本店へ。1時間弱で入れた。


台湾と言えば、迪化街。

迪化街では、空き家対策も兼ねたリノベーションが進行中だった。若い人の経営するお茶やさんがあったり、大学のプロジェクト(淡江大学など)が入っている。そのおかげで建物の2階にあがれた。上から人々の往来をながめていると、ここに住む人々たちはこうして見ているのだろうか、としばし疑似体験。

林豊益商行で竹製のエビを買った。全長15cm足らずの小型だが、見ていて飽きない。何か実用に供するものではないとか。

今回も結局、霞海城隍廟の脇にあるお店で、黒落花生を買った。ただし時期ではなかったらしく、店頭には見当たらなかった。扱いをやめたのかと思い、たずねたら、店の奥から出してきてくれた。落花生は冷たく、冷蔵保存されていたようだ。

台湾と言えば、誠品書店

今回も信義店と敦南店に寄った。この時期は、来年の手帳コーナーができている。見ると、「ほぼ日手帳」も並んでいる。

パンフレットの表紙のフレーズが、またいい。
your story, to be continued...
未完、待續

中を開けると、坂崎千春さんの手帳も紹介されている。

心理学書コーナーにも寄った。びっくり。ボクの造語と思い込んでいたら、何冊も並んでいるではないか、「人際」を冠した本が。もちろん原語はinterpersonal。「対人」よりも、こちらの方が原義に近い。

渋谷さんの翻訳もあった。斉藤さん風の図説ものも何種類か並んでいた。

日本語の翻訳で目についたのは松浦弥太郎もの。昨年の今ごろは小池龍之介の本が多く並んでいた。日本で話題になる本と微妙にずれている。

今回も、路上で地図を見ていると、通りすがりの人がいろいろ教えてくれた。ありがたいの一言に尽きる。

2012/11/03

台北3日め:金山



早朝、近所の東門市場を散策。とりわけ八百屋さんがゴッタ返していた。これから朝食を作るのだろうか。

(写真は筍やさん)

筍は、日本のものにくらべ、はるかに小型。昨日食べたものと同じ種類だろう。1かご100元。300円弱か。


朝食後、世新大学のボランティアガイドとホテルで落ち合って、案内してもらった。感謝。

金山老街で昔ながらのシステムによる昼食。フードコートのはしりと言えばいいだろうか。ただし、いくつかのゾーンに分かれていて、素人には、どこのお店で買ったものがここで食べてもいいのか、がわからない。

(写真は帰途の車中から)

市内に戻って仕事。その後、マスクを探し回って、夕食は「欣葉台菜」。おいしかったのは「干し大根の玉子焼き」。

2012/11/02

台北2日め:郊外

張さんの案内で、北投温泉と淡江大学。

北投温泉は初めて行ったのだが、日本以上に日本的。流れる音楽はすべて日本(語)の演歌。共同浴場の他に個室もあり、覗くと、ホテルからバスルームだけを抜き出して、並べた感じで、ちょっと不思議な雰囲気が漂っている。欧米人に好まれているらしい。入浴システムもユニークで、食事券を買うと、入浴券が付いてくる。

淡江大学は張さんの出身校。構内には中国風の古い校舎も残っている。その脇で、日本語を習い始めたという中国留学生を発見。カタカナの練習中で、ノートはカタカナだらけ。別の教科書には「新春セール」をめぐっての会話。

李:小野さん、今日は たくさん 買いますか。
小野:ええ。お正月は 洋服が 安く なりますから、まとめて 買います。


2012/11/01

台北1日め:蒸した鵞鳥肉

午前発のキティ号で台北入り。機内も機外もキティ、キティ、キティ。機内食にまでキティちゃんが入っている。小さい蒲鉾で。

松山空港に着くと、薄めのシャツ、薄めの上着で行ったのだが、暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい。

夕方、張さんの案内で圓山公園へ。そのあとMRTで中山に戻り、德惠鵝肉へ。メインは、鵞鳥の蒸したもの。鵞鳥の肉を食べるのは初めて。さっぱりしておいしい。貝、青菜、鶏肉。締めはビーフン。概して味は薄め。申し分ない。

2012/10/31

夕食メニュー

今日の夕食は、メインが「さわらのしそ香焼き」、サブが「なすびだけの酢っぱり煮」。どちらも簡単でおいしい。
残り物の白菜とエノキで味噌汁、そして雑穀ご飯。

学内は葵祭の準備に向け、提灯やら、テントやらでお祭り気分。

明日から出張。

2012/10/28

ことばは変わる

『翻訳語成立事情』柳父 章
翻訳のために作られた新造語6つ、「社会」「個人」「近代」「美」「恋愛」「存在」。翻訳語として新たな意味を与えられた4つ、「自然」「権利」(ただし「権」として)「自由」「彼」(彼女は新造語)が考察の対象。
外国語は日本語にしないと多くの人に伝わらないが、日本語にした瞬間から意味がずれていく。訳者としてできることは同じ言葉でも文脈に応じて訳語を使い分けることかなという気がするが、それでは読者は混乱するかもしれない。むずかしい。新たな意味を与えられた従来からの言葉も扱いが難しい。「自由」とか「市民」とか。

たまたま借りたもう1冊も言葉に関する本だった。

『歴史を考えるヒント』網野善彦
冒頭から著者は飛ばす。
第1章「日本」という国名。
第1節 歴史と言葉
日常、われわれが何気なく使っている言葉には、実は意外な意味が含まれていることがあります。あついはまた、われわれの思い込みによって言葉の意味を誤って理解していることもしばしばあるのです。歴史の勉強をしていると、そういうケースに直面することが少なからずあります。
そして最初に紹介される例が「時宜」。

後半、奇しくも「自由」や「自然」が出てくる。柳父さんの本も出てくる。そして最後。「支配」に話が及ぶ。支配は本来「配分」の意。で、ドイツ語の「ヘルシャフト」の訳語に用いられてから、上下関係を意味する語として定着したと説く。

それにつけても、私たちには何十万年後まで正確に伝わってくれないと困る問題をかかえている。大丈夫だろうか。

2012/10/27

子ども

昼からの父母の会幹事会が済み、即、研究会に参加。
メンバーの一人が着物姿だった。
聞けば、5つになった長男と2つの長女(繰り上げ)の七五三の帰りとか。
もう、そんな時期なんだ。
幹事会では、成長なった「わが子」の困難な姿を開陳する保護者もみられた。
子育てはむずかしいけど、ありがたい経験だ。
20代の頃、ある出版原稿で「…子どもの育成が課題だ」といった趣旨のことを書いたら、I先生から「…子どもの生育が課題だ」と直された。ながく子どもたちとかかわって来た先生だけに、その一言は説得力があったし、虚をつかれた思いでもあった。
二人の子どもに幸多かれと祈る。

2012/10/26

一本取られた

部屋に入ると、口を開けたまま母が寝ている。

呼びかけてもうんともすんともしない。耳元でボクの名前を言っても反応がないし、ぴくりともしない。脇の下をくすぐっても反応がない。だんだん不安になってくるが、息はしている(笑)。

5分ぐらいしたら、かすかに声が聞こえた。
目をつぶったまま、「うるさい」。
まったく〜。

病院に行く時間も迫って来たので、スタッフの人に頼んで、車椅子に座らせてもらった。それでも目はつぶったままだし、ずっと寝ているように見える。

玄関に行くと、既に介護タクシーが来ていた。病院へ向かう車内でも眠ったまま。

血液検査、受診となんとか済み、介護タクシーを待っている間、急に話しかけて来た。

母「ありがとう」
ボク「こちらこそ、産んでくれてありがとう。今年でもう61だよ。お互い、年取ったね」
母「…もう終わりっ。疲れた」
ボク「えっ?」
母「じゃあね、あの世で」
ボク「ちょっと待ってよ」
母「ちょっとだけね」
ボク「もうちょっと」

ふたたび眠りの世界へ行ってしまった。今の会話はいったい何だったのだろう。「じゃあね」と口にしたとき、少し笑った。ボクの口癖を真似したのだ。

老人ホームに戻ったら、終始ニコニコ。でも結局、1回も目を開けなかった。

世間は石原都知事の辞職。後継と彼が指名した猪瀬は長野市の出身。地元紙は、彼の同期生インタビューを載せている。

2012/10/25

緊急停止ボタンの日

今日は電車の止まることの多い日だった。
行きの中央線、帰りの中央線、湘南新宿ライン。
車内放送を聞く限りでは、踏切で、ホームで、電車内で、緊急停止ボタンが押されている。そのたびに確認作業が入り、短くても10分程度の停車。
そのたびに、お詫びが流れる。
駅員のせいでも運転士のせいでもないのに。
いいんだよ。
今晩は長野。気温11度。

2012/10/24

帰宅後、夕食の材料を買いにスーパーへ。
メニューは簡単料理。ヤミツキツナキャベツに、シリシリの副菜。
急いで戻り、玄関のドアを開けようと思ったら、鍵が見当たらない。
どこかに落とした実感?もない。
スーパーに戻って、落とし物を照会したが、届いていないという。
万事休す、絶体絶命。
と、たまたま、さっき払ったレジカウンターを見たら、すぐ脇に落ちているではないか。うれしかった。
バッグから、お財布を出す際に、ひっかかって、そのまま落としてしまったようだ。
やはり鍵は首にかけよう。

2012/10/23

学内取材+α

4時間めのゼミに学内取材が入った。
来年の大学案内「Space2014」に載せるためのものだ。
まずはゼミ風景の撮影。
終了後は、ゼミ生へのインタビュー。
ボクはボクで教員としてインタビューを受けた。
ライターの人がホームページをきちんと読んでくれていて、終始、気持ちよく対話ができた。文字として載るのはわずかなのに、小一時間。
これで無事、ミッション完了。

と思っていた。そこまでしか聞いていなかったから、事前に。
ところがムービーも撮るという。カメラに向かってしゃべるのは大の苦手なのに。弱った。
でも、逃げ回っているわけにも行かず…、観念。
東経大の魅力と、社会心理学の魅力を話した。編集に期待しよう。
驚いたのはカメラがビデオではなく、一眼レフのムービー機能で撮影したこと。

2012/10/22

口福の秋

大学でも、いろいろいただいてしまった。m(_ _)m

▲写真の上
中国の結婚披露宴での引き出物(幸せのお裾分け。チョコとお茶があれば大丈夫)。

▼写真の下
京都のお茶(お茶で、ほっとひと息)。

メールボックスには「アチャール」が届いていた(インドのピクルスで「人生にも時にはスパイスを!」と)。

大学に長居しそうだ。

芸術の秋

出がけにポストを見ると、社会心理学会の大会プログラムと一緒に、友人から演奏会の招待と案内も届いていた。

女声合唱団ジュディ創立40周年記念第14回演奏会(12/16)

小川響子コンサート(11/27)
小川さんは、最初から音楽関係に進むことを前提にお子さんの名前を付けたのだろうか.。近況報告によれば、10月から学部長とか。また違った顔が見られそうだ。

11月、12月と楽しみが増えた。

12月は青梅市民合唱団第47回定期演奏会(12/9)もあり、ふだん縁遠いボクにとっては目白押し。

2012/10/21

昨日は木の子、今日は栗

昨日の夕食は、子供が長野産キノコで作ってくれた。気遣いに感謝。

今日の夕食は甑。「おめでとう」の挨拶も付けたくれた。
お刺身にツルムラサキが付いてきた。「食べてね」との念押し付き。独特の食感で、ちょっとぬるっとしている。メインはサワラの照り焼き風。土鍋ご飯は、最近、開けるまで中身がわからない。それが楽しみなのだが、今日は蓋を取ると、栗がゴロゴロ。おこげと栗だけの甘みが素朴でいい。

午前中、家族は恒例のバザーで近所の幼稚園。

2012/10/20

Timothy 2012:SNSと政治関心

《紹介記事》
ソーシャルメディアでの抗議に加わる若者はオフラインでも抗議するようになるのだろうか。
Are Young People Who Join Social Media Protests More Likely to Protest Offline Too?

政治目的でソーシャルメディアを使う若者の42%が30歳未満で占められる。ウィスコンシン州の議論を呼んだ補正予算案の事例研究は、以下のことを検討している。ソーシャルメディアを利用する若者はオフラインでの抗議運動に参加する傾向にあるか。

New Rochelle, NY, October 17, 2012—Among adults who use social media such as Facebook, YouTube, Twitter, and blogs for political purposes, 42% are under the age of 30. A case study of the controversial Budget Repair Bill in Wisconsin explored whether young adults who use social media are more likely to engage in offline protests.

《論文》
Timothy Macafee and J.J. De Simone.
(2012).
Killing the Bill Online?: Pathways to Young People's Protest Engagement Via Social Media
Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking, 15(11)
オンラインで法案をつぶす?:ソーシャルメディアを通じた若者の抗議関与への道程

本文
http://online.liebertpub.com/doi/full/10.1089/cyber.2012.0153#utm_source=PR&utm_medium=email&utm_campaign=CYBER

抄録
2011年春、多数のウィスコンシン住民が、スコットウォーカー州知事が陣頭指揮を取る物議を醸した法案に抗議した。ソーシャルメディアを通じた抗議活動は、とりわけ若者の間で人気がある。本研究が検証するのは、若者の、4つのソーシャルメディア(フェイスブック、ユーチューブ、ツイッター、ブログ)における情報入手および発信と、かれらのオフライン抗議運動との関連である。調査結果から以下のことが明らかになった。大学生は補正予算案への抗議に関する情報を得るためにソーシャルメディアを用いていたが、発信のみがオフライン抗議活動と関連していた。私たちは、やむにやまれぬ事例の研究をめぐる政治社会メディアの多重利用(情報入手と発信)の含意を検証することで、研究を進める。

Abstract
In spring 2011, thousands of Wisconsin residents protested a controversial bill spearheaded by Governor Scott Walker. Protest engagement via social media was popular, especially among young people. The current study examines the relationship between young people's informational and expressive uses of four social media—Facebook, YouTube, Twitter, and Blogs—and their offline protest engagement. Survey results reveal that although college students used these social media to obtain information about the budget repair bill protests, only expressive uses related to offline protest engagement. We move research forward by examining the implications of multiple uses of political social media surrounding a compelling case study.


◎おまけ
奇しくも今日、Pew Research Centerが政治とソーシャルメディアと政治的関わりに関する調査結果(Social Media and Political Engagement)を公表。



あらまし
多くの米国人にとって、ソーシャルメディア利用は政治的関わり、市民的関わりの目玉になりつつある。米国成人の6割程度がフェイスブックかツイッターといったSNSを使っている。ピュー研究センターの最新調査によれば、ソーシャルメディアユーザーの66%(米国成人の39%)が、少なくとも8種類の市民活動ないし政治活動のうち1つをソーシャルメディアで行っていた。つまり、ソーシャルメディアユーザーの66%は、市民問題ないし政治問題に対する自身の考えを書き込んだり、他の人の発言に答えたり、問題に働きかけたり投票するよう友人に勧めたり、立候補者をフォローしたり、他の人のコンテンツにlike(日本では「いいね」)をクリック、リンクしたり、SNS上のグループに参加したり、するために、それらのプラットホームを用いていた。

OVERVIEW
The use of social media is becoming a feature of political and civic engagement for many Americans. Some 60% of American adults use either social networking sites like Facebook or Twitter, and a new survey by the Pew Research Center’s Internet & American Life Project finds that 66% of those social media users—or 39% of all American adults—have done at least one of eight civic or political activities with social media.
66% of social media users have employed the platforms to post their thoughts about civic and political issues, react to others’ postings, press friends to act on issues and vote, follow candidates, ‘like’ and link to others’ content, and belong to groups formed on social networking sites.

長い一日

今日から61歳。母親に電話でお礼を言いたくても、もう叶わない。来週、長野へ行くので、そこで伝えよう。耳に届くといいのだけれど。

打ち合わせの約束があり、出版学会開催中の大学へ。社会心理学会と違い、黒っぽい服装の人が多い。研究者よりも業界関係者が多いのだろうか。

さて、こまごました用事を済ませ、6号館を出ると、起震車が止まっている。ついさきほどまで構内で防災関係の行事があり、その一環なのだそうだ。職員の人に誘われるままに乗車。
関東大震災級の震度7という「上級」地震を体験。揺れていた時間は1分20秒だったが、主観的には数分、いや10分近い。車内は何も落ちてこないので、テーブルの脚につかまっているだけで済んだが、時間の感じ方といい、恐怖でいっぱいになりそうだ。ゆるんでいた気持ちがキリッ!

匿名のままでは死ねない

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