2013/12/31

おおつごもり

空は真っ青。
渋谷駅まで歩いて帰った。

今日は大晦日のはずなのに、
そんな感じがしない。

この1年、母のことを前提に予定を組んでいたので、母がいなくなった4月以降は穴があいたような感じだった。

ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎』に名前ネタ2つ。

31|エロメールによく使われる女性の名前ランキング
 ミキ、ユウコ……。「むこうが引っ掛けようとしている男性(30歳前後)の年齢」を考慮した名前が上位に上がっている。
82|“子”の付く名前の女子が半数を切ったのは1979年生まれから
 「いまは命名の混沌の時代であって、やがてどこかに収束していくんだろうとおもいます」

2013/12/30

発想の違い

台湾研修旅行の途中で電車を利用した。
悠遊カードでも行けるのだが、紙の切符が欲しくて窓口で買っ(てもらっ)た。
聞いていた価格よりも30(台湾)ドル高い。
見ると、表面に指定席が印字されている。
紙では指定席券しか売っていないのだろうか。
注意書きが書かれている。漢字を拾い読みすると「指定列車、指定座席のみ有効。それ以外は無効」。
日本の指定席券だと、乗り過ごしても自由席に乗れるのだが、そうではなさそうだ。
けっこうギリギリだったので、ちょっと緊張したが、間に合った。
車両は指定席専用車両ではなかった。ボクの席は空いていたが、他の席では後から来た人に席を代わっていた。こういうことらしい。指定席券を持っている人は当然、そこに座れるが、ただそれだけ。切符は座席の優先権を売っているだけ。車両は指定席と自由席に分かれていない。合理的だ。と思った。座席が有効に使えるからだ。

あとで調べたら、自由席の切符を買えることがわかった。どうやら買ったのが指定席券だったということ。

台湾観光案内のサイトにはこう書かれている。
指定席の場合、自分の購入した席に人が座っていることがあります。 そのような場合は「自分の席です」と言えばよいのです。空いている席には、誰でも座ってよいことになっています。後から、指定券券を持った人が来たら、その席から立つだけ。切符を見せれば相手に伝わります。声を掛けるときは、「すみません」(對不起:トェープーチィ)、代わってくれたら、「謝謝」(シィエシェ)と言いましょう。

2013/12/29

帰国

昨夜、台湾から戻った。

台北市内はずうっと雨。聞けば、2週間こんな状態だと言う。ようやく青空が見えたのが昨日。それでも雲の合間から。気温は10度前後。風が吹くとぐっと冷える。

例年は平均気温が17度、降水量も1年の中では少ない月。異常気象の部類なのかもしれない。ボクも風邪を引きそうになった。

夜市からの帰り道、学生が「先生、ビッグイシューを売ってますよ」と教えてくれた。100元(350円ほどか)で、うち半分が販売員に渡る。

台湾版ビッグイシュー、The BIG ISSUE Taiwanは、月刊で日本版と判型が異なる、雰囲気がポップだOffshoreによると、「毎号2万部発行され、アート・カルチャーに敏感な若者の間で愛読者の多い月刊誌」「日本でも、グラフィック・デザイナーや雑誌ファンの間で知られる存在となってきた」。レイアウトの参考になりそうだ。

誠品書店で『職人誌』を買い求める。同名誌の合本だ。「職人」は日本発の概念で……と説明されている。台湾全土から選ばれた52人の職人(筆職人、太鼓職人、ドラ職人など)が登場する。絵を見ているだけで楽しい。地図も載っている。

台北市内で目立ったものをあげるとこんな感じだ。ラバーダックの関連グッズ。古い町並み(歴史街区)の保存とリノベーション(剥皮寮華山1914創意園区)。

宿では『コミュニケーション学がわかるブックガイド』の校正。

2013/12/28

訃報が続く

旅先に2通の訃報が届いた。
Hさんと宮田さんだ。

Hさんは76歳。大学院の受験でお世話になった。Yさんも交えて、ラルースの『心理学辞典』と『現代心理学』をひたすら翻訳した。お二人のおかげで、入試でもフランス語の点はよかったらしく、面接でふれてもらえた。

宮田さんはすっかり元気になったと思い込んでいたので、突然すぎる知らせだった。58歳。

寂しい。

2013/12/23

今日は祝日だった

今日は年内最後の授業。

夕方、出版社に電話をかけた。まだ5時前なのに、誰も出ない。おかしい。そのときはそう思った。あとになって気づいた。今日は祝日。

正門を抜けたとき、警備員の人に挨拶された。「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします」。

そうだ。授業期間が終わると、警備の仕事も終わるのだった。途中で会った警備員の人には、こちらからお礼を伝えた。

明日から、院生たちと海外研修。予報では、滞在期間中、ずっと雨らしい。

2013/12/22

書評欄から

静岡新聞の書評欄は年末バージョン。

「読書の達人 お薦めの3冊」から

白井聡さんは、
〈ネ申〉の民主主義―ネット世界の「集合痴」について』。下からの亡国。
震災ゴジラ! 戦後は破局へと回帰する』。虚妄性が誘う亡国。

最相葉月さんは、
行って見て聞いた 精神科病院の保護室』。間取り図が載っている。

午後、カウンセリングオフィスで忘年会。余興は知能検査。「WISC-IV」、後半の後半はけっこう難しい。学習障害の相談では「フロスティッグ視知覚発達検査」を一度やってみるといいよと勧められた。

◎静岡での採集物。地元紙の年号表示、「元号(西暦)」。飲料の自販機でホットが10円高い。電気代の差か。

2013/12/21

もぐらの穴

静岡駅周辺は地下道だらけ(地下街ではない)。

目の前に見えるのに、地下道を通らないと行くことができない。地下道へは基本的に階段。それもけっこう急な階段だ。

地下道の分岐案内は町名表示で、旅行者にはどちらに行けばいいのか、わからない。迷った。

もぐらになった気分だ。

どうして、こんな街になったのだろう。

市内で、Stikさんを発見。小さいものも書くんだ。

2013/12/20

風邪気味

朝から鼻水とクシャミ。

まだ間に合うかもしれない。
通勤途中で葛根湯を買い、その場で飲んだ。

いま風邪を引いているわけにはいかない。
師走なのに走れないじゃないか。
治ってくれ〜

夜、初めてのミャンマー料理。
リトルヤンゴンの一角。
遅れて着いた店内は満席。
おいしい、いける。

今朝、Mさんから電話。
まさかの訃報だった。67歳。
信じられない。
一番驚いたのはご本人だろう。

2013/12/18

忘年会

そば屋で忘年会。

そば屋なのに料理のメニューが豊富。
料理のメインは蟹と書くだけで十分だろう。

予報では雪だった。
冷たい雨で、行きも帰りも冷える。
今にも風邪を引きそうだ。

2013/12/17

卒制・卒論発表会

6名のはずだったが、家族の急病で欠席。

全員揃って写真を撮りたかった。

発表は準備してきた学生とそうでない学生に分かれてしまった。

最後も大事。
最後は大事だぜ。

今年のリストはこちら

2013/12/15

駅前の行列

昼前、散歩していると、目の前に延々と続く長ーい列。
聞けば早いところをこらえて、先頭を辿った。
ようやく行き着いたのは宝くじ売り場。
宝くじの売り上げは何と相関が高いのだろう。

2013/12/14

キッチンは大事な場所だ!

偶然かかっていた「イラン式料理本」を見た。

画面の大半は台所。しかもカメラは固定したまま。

女性たちの本音が、可笑しいくらいに、ぽんぽんと出てくる。

妻が食卓の片付けに苦労しているのに、傍観しているだけの夫。かたや妻の苦労に報いようとする夫も出てくる。言葉は照れくさいので「マンションを買ってあげた」。缶詰ですませようとするのは監督の妻。それぞれ事情がある。

名前のことも出てくる(予告篇の1分17秒あたり)。妻を呼ぶときの名前は、なんと子供に付けたいと思っている名前。だから、今その名前を呼ぶと、妻と息子が振り返る。

台所にカメラを置いたままで、こんなにも社会が写り込んでしまうとは、360度カメラもビックリしているのでは。

おまけ こんな結末が待っていようとは。エンディングでまたまたビックリ。本音は本音だったのだ。

2013/12/12

武蔵小山と戸越銀座の間

星薬科大学訪問。

本館は壮観だ。3階までの巨大スロープと壁画(このスロープは新館にも採用されている)。そして、大講堂。星形ドームにステンドグラス。

本館が空襲を「免れた」理由を教えてもらった。米政府の情報収集はきめ細かい。創立者の背景や行動、本館の建設経緯まで把握しての決定だからだ。

さて歴史資料館。
創立者の星一。独自の制服に黒の蝶ネクタイ。髭と合っている。
展示物に名前関連の資料がいくつかあった。左の写真もその一つ。
長男の星新一の本名は親一。星製薬の標語「親切第一」から付けられた(弟は協一、「協力第一」から)。

父親の幼名は佐吉。20歳になったとき、「一」と改名。日本一、世界一を目指していた彼は、「この名前を気に入っていたと思われる」。

星薬科大学の父母会「揺籃会」は教育ローンの利用者に利子補給をしている。

2013/12/11

備忘録

終わっていた。
2013年11月27日~12月10日
佐藤慧写真展「Fragments 3.11」
佐藤慧さんは「『大切なものを失うこと』をテーマにした絵本や小説にも挑戦する」(東京新聞/20131211)。

140部。中里範忠さん発行の「川房通信


2013/12/10

楽しそう、おもしろそう

見るともなく新聞をパラパラ。
こんな展覧会の紹介記事が載っていた。
ナニナニ。

12/7から、静岡で「家庭遺産」展。

展覧会の母体はこちら

もうひとつは、東京都写真美術館。
路上から世界を変えていく」。
こちらも12/7から。

2013/12/07

週末

今日も好天だった。
第4回「五感とファインダー」終了。
第5回をするか、最終回とするか。
でも一段落。
帰途、Yスーツと第一書籍に寄る。
店頭の手帳の山は高いまま(に見える)。作りすぎ。
刷りすぎの官製年賀はがきのよう。
来春刊行の学部本、初校完了!

2013/12/06

国会議事堂

23時46分、参院本会議可決、成立。「その他」満載の「秘特定秘密の保護に関する法律」。

ネット中継で見る。どこのテレビ局も中継しないから。

写真は、一緒に手を挙げる小学生。

同じ国会議事堂でも、こうも違う。本来の姿だ。アイスランド

2013/12/05

名前の記事

「マイナビウーマン」から

2013-12-02
「あなた」「お前」はNG!? 名前を呼び合わないカップルは別れやすいって本当?

2013-11-01
どうして名前が思い出せないのか「反復していないから」―研究結果
原文

2013-10-21
恋人の呼び方 「名前を呼び捨て」が一番うれしい?

2013-10-11
【女性のホンネ】結婚したら名前を変える?変えない?―英研究結果

2013-10-10

2013-09-04

久山 2012:S. Liebersonの個人名研究と日本における発展可能性

久山健太 (2012) S. Liebersonの個人名研究と日本における発展可能性 年報人間科学, 33 pp.1-14.
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/4050/1/ahs33_1.pdf

要旨
 S. Lieberson は社会学領域における体系的な個人名研究の第一人者である。本稿ではまず、彼の研究から導かれた、理論的帰結を明確にする。
 第一に、個人名を社会学的に分析する意義として、social taste と流行(fashion)の動態を極めて明確に観察できる。 第二に、個人名の流行過程が下位集団ごとに異なる taste を示している事実を踏まえ、新しい個人名が人々の間で伝播する過程を説明するには「階層別モデル」が適切である。第三に、流行現象に影響を与える様々な要因のうち、外的要因と内的要因とを区別し、たとえ外的要因が存在しない場合であっても、内的要因が単独のメカニズムとして稼働することで、常に流行が変化し続けると結論づけられる。また Lieberson は、個人名の流行に対する外的要因の影響が、従来の言説では過大評価されてきたことを強調する。
 Lieberson の理論を日本で検証・発展させる上では、データの入手、文化的・歴史的・言語的背景、名前に付随する社会的属性の問題などが浮上するが、方法面でも理論面でも新たな研究の可能性が開けている。

2013/12/03

コウガグロテスク

平野甲賀さんのフォント「コウガグロテスク」で書いてみた。
甲賀さんの字のようでもあるし、誰かが似せて書いたようでもある。手で書くときは前後を見ながら書いているのだろう。それを文字単位に切り離してしまうと、ぎくしゃくする。「甲賀さんっぽい」字ではあっても、甲賀さんの字ではない(ように見える)。
ご本人はフォントを作りたくなかったのではと思ったりもする。もちろんファンとしてはありがたい限りなのだが。

2013/12/02

今年度の卒業制作・論文

出そろいました、今年の卒制・卒論。

  1. 「新世紀エヴァンゲリオン」の人気と魅力〜18年経った今もなぜ人気なのか〜
  2. 楽天初優勝〜3251日の軌跡〜
  3. なぜ大学生は「大人になりたくない」と思うのか
  4. 高次脳機能障害者と患者家族の悩みの実態〜失語症患者とその家族〜
  5. 昭和の未解決事件「三億円事件」の魅力〜なぜ45年経過しても作品化されるのか〜
  6. 『顔のない母親』(ルワンダ大虐殺を扱った絵本)
サブタイトル表記、「〜」の人気が高い。

2013/12/01

週末日記

土曜日。
学内GPの3回目。
池谷監督をお招きしての上映会「先祖になる」。
奥さんが、ある日、主役(配偶者)の直志さんに対する呼び方を変える。
別々に住むことが決定的になった日だ。
どう変わったか、詳しく書けないので、また見に行こう。

日曜日。
朝、列車の指定席を買いに駅へ。第1希望ではなかったが、なんとか取れた。
夕食、きじ焼きどんぶりを作った。使うのは胸肉。肉売り場ではなぜか、この部位だけが品薄で、ボクが買っておしまい。テレビで取り上げられたのだろうか。

2013/11/28

訃報

年賀欠礼のはがきの大半は親世代。
ところが今日届いたのは違った。
びっくり。
差出人が友人の奥さん。
11/4、62歳で逝去。
ボクと同い年だ。
年1回、学会でおしゃべりするのが楽しみだった。
寂しい。

2013/11/27

あっちゃー

今シーズンのリンゴと思って買ったら、どうやら昨シーズンのリンゴだった。
早く口直しをしないと。

2013/11/26

自己規制

今日の夕刊のコラムで、土器屋さん
最も恐ろしいのは「これは特定秘密ではないか」と自己規制することだと思います。
と書いている。個人情報もしかり。法律制定の最終目標は法の内在化。

自民党の麻生太郎政権下で内閣官房が検討した秘密保護法制の報告書(2009年4月)の内容が判明した。秘密の漏えいに最長懲役10年の厳罰を科すことなどを明示。民主党政権下で検討していた秘密保護法制が、今回の特定秘密保護法案のベースとされてきたが、骨格は4年前にはできていたことになる。関係者は報告書と現在の法案との関係について「(麻生政権以前の)第1次安倍政権から考え方が受け継がれている」と話している。(2013年11月26日(火)毎日新聞)

2013/11/25

映画館廻り

東日本大震災関連映画の上映会チラシ(これこれ)を置かせてもらいに映画館を回った。
下高井戸、東中野(2カ所)、渋谷(2館)。
幸い、どこも快諾してくれた。
東中野の映画館では、置いてもらう代わりに、そこの上映チラシをもらって配布することが条件だった。言わば物々交換。ボクがもらったのは、大阪泉南アスベスト国賠訴訟を扱った「命てなんぼなん」。

2013/11/24

「不」寛容社会

「約」や「ほぼ」が増えているような気がする。

電柱に「この地点は海抜3mです」看板。
車内に「50%の消費電力を削減できる見込みです」告知。
ほぼ3人に1人が買っています」広告。

算数で、誰もが有効桁数を勉強しているはず。

3mは「2.5m以上3.5m未満」。
3m=3.000000....mではない。
約50%と書くよりは5割。であれば、4.5割以上5.5割未満。
3人に1人だって、3人に「0.5人以上1.5人未満」。
もともと「約」付き数値、「ほぼ」付き数値。

「この地点は海抜3mです」の方が、「3人に1人が買っています」の方が「5割の消費電力を削減できる見込みです」の方がインパクトはある。

「写真はイメージです」。
この表示も見るたびにやり切れない気持ちになる。
写真はそもそもイメージだし、あたりはずれがあったって、少し違ったっていいじゃないか。「写真の通りではない」クレームへの対策なのだろうけど……。

遅れた理由の如何にかかわらず、流れる「お詫びします」のアナウンス。

過剰な丁寧表現。
「人」で十分なのに「方」。「しました」で十分なのに「させていただきました」。

不寛容社会は不理解社会。「非」でも「反」でもない。


2013/11/22

Der liebe gott steckt im detail

こんなポスターを見つけた。
「北九州のディテール展」
暮れからお正月にかけての展覧会。

神は細部に宿る

2013/11/19

卒論の進め方7:テーマ設定のレベル

卒論(ないし小研究)のテーマは小さいものに限る。壮大なテーマはやってもつまらない。なんとなく結末も想像がつく。出てくる言葉も地に足がついていない。読んでも空しさだけが残る。そもそも、卒論で壮大なテーマなど、できっこない。

名前を例にとると、「名前の流行と社会状況」。

やっている人も楽しいだろうか、と思ってしまう。

小さなテーマにしよう。

例えば、「自分と同じ名前の人は自分と同じように感じているのだろうか、自分の名前に対して」とか。

これは自分にしかできない。やってみないと結末はわからない。自分にも返ってくるテーマだ。

小さいテーマにすると、使われる言葉も「固有名詞」が必然的に増える。

小さいテーマを突き詰めると、大きなテーマにたどり着く。

大きいテーマを追求しても、大きなテーマにたどり着けない。

「神は細部に宿る」とも言う。

身近なテーマがいい。

小さいことはいいことだ!


※「について」で終わるテーマは調べごとで終わる。

2019年7月14日改訂



2013/11/17

「@大学」欄の記事

昨日の上映会のようすが毎日新聞の地方面に掲載された。
同僚からのメールで知り、駅に向かう途中のコンビニで買った。

写真入りの大きい記事で、しかも今後の開催予定まで詳しく書かれている。いままでの掲載記事で一番うれしい記事だ。あったことしか書かれないのが記事の常だから。

ありがとうございます。

その足で、北島さんの最新作「リキシャレースにかける夢」の上映会でJICAへ。リキシャマン、リキシャ製作者、リキシャアーティスト(リキシャアートは銭湯のペンキ絵のよう、この世界もコンピュータに浸食されつつあるらしい)。誰もが自分の仕事を評価していない。しかし、今回の撮影で取材を受け、インタビューをされ、あらためて自信を持つ。そのことも映画に出てくる。制作者冥利だろう。撮影自体がすぐれた社会的行為になっている。

レース中の画面は音楽と相まって楽しい。もちろん漕いでいる人は一所懸命。1等の賞金は10万タカ(100万円相当)。参加賞でも1万タカ。

帰り際、記事を書いてくれた野島さんにばったり。映画を見に来ていたのだ。掲載紙を直接手渡された。ボクが買った新聞はロッキーさん(プロデューサー)にあげていたので、うれしかった。

今回は島島コンビのお世話になった。

館内のカフェでゆっくりしてから出口に向かうと、今度はバングラデシュ関係者の一同にばったり。北島さん、ロッキーさん、はじめ、バングラデシュの人たちとリキシャの前で記念撮影。

毎日新聞の一面にあった記事、「福島・川内村で孤軍奮闘」の中に名前のことが出てきた。専業農家の秋元美誉(よしたか)さん(70)。牛11頭を世話している。「孫の名前をつけた牛もいる。ほっとけないだろ」。そうか、そういう効用も名前にはあることに気づかされた。

帰途、図書館のリサイクルコーナーで開高健の文庫本『開口閉口』を見つけた。もくじを見ると、「名は体をあらわすか」という項がある。ありがたく頂戴した。巻末に「この作品は……毎日新聞より刊行された」とある。

毎日新聞で始まり、毎日新聞で終わった一日だった。


2013/11/16

「すぐそばにいたTOMODACHI」

午後から「すぐそばにいたTOMODACHI」の上映会とトークショー

天気がいいので、さぞかし参加者も、と期待していたが、遠出する人が多いのか、ちょっとだけ当てがはずれた。

毎日新聞記者の野島さんが取材に来てくれた。北島さんへのインタビューと思っていたら、ボクまでインタビューされてしまった。どんな記事になるのだろう?

北島さん、すてきな人だ。

12月の会合は、ミャンマー料理にしよう。「リトルヤンゴン」こと「スィゥミャンマー」。

2013/11/15

最初の2014年

ふだんお世話になっている出版社から、2014年の能率手帳が届いた。
表紙の雰囲気が違う。
年の表記が2桁から4桁(等幅フォント)になっている。
しかし、これは標準仕様ではなさそうだ。
能率協会のホームページを見ると、2桁のまま(左写真)だからだ。
4桁は出版社によるカスタマイズのようだ。
今日から来年の予定が書ける。

「住む。」の47号に東経大の図書館のことが載っている。
表題は「図書館建築に託された戦後精神のかたち」。
「図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする」(図書館の自由に関する宣言、1954年)。
同じ設計者(鬼頭梓さん)が作った日野市立中央図書館を見に行こう。「親しみやすく、入りやすい図書館」「歳月を経るほど美しくなる図書館」を。

2013/11/14

3日め

お昼休み、学生と一緒にチラシをポスティング。
そのようすを見ていた人が、戻ると声をかけてきた。
ふだん構内の整理や清掃をしてくれている人だ。「シルバーの人」と言うらしい。
「何を配っているんですか?」
チラシを見せると、「住んでいるマンションで配りますよ」と言ってくれた。百戸ぐらいだという。ありがたくお願いした。
こんな展開になるとは。3日続けた甲斐があった。これだからやめられない。
聞けば、現役時代は高校の先生。「学生と話すのが楽しくて」。
感謝。

電車内で読み終えたのが、蜂飼耳さんの『空席日誌』。
平田俊子さんの『スバらしきバス』同様、詩人の散文はリズムがあって、読みやすい。
冒頭から飛ばす。駅で、立ったままちくわを食べている女の人が出てくる。出てくるテーマがボクの思い出と重なる。年齢が20以上違うのに不思議だ。犬に噛まれた話、どんど焼き……。
こんなくだりもある。「廃屋はどうしてこうも饒舌なのだろう。ときには、人が暮らしている建物よりもあからさまに、ここにいる、と訴える」。
以前、紀要に書いたエッセイ「饒舌な痕跡」を思い出した。
季節外れに買うビーチサンダルの話、「いまごろ、なんで」もある。ホテルで使うためで、水辺に遊びに行くためではない。ボクも、ビーチサンダルは旅のお供。

2013/11/13

会議脳

今日も寒い。
今日は会議が5つ。
今日は別の地区でポスティング。
 大学の近くに、こんな一角があるとは。
 別荘風の家が数件。
友人の新刊が届いた。
ソーシャル無法地帯』。
フェースブックは一つの国家。
読まなくちゃ。

2013/11/12

ポスティング

冷える夕方。
今週の土曜に行う上映会のチラシをポスティングしながら帰った。
開け方のわからないポストもあった。
ポストがどこにあるのかわからない家もあった。
郵便屋さんも大変だ。

2013/11/10

地震の前触れ

早朝、揺れた。
朝一番でスーパーに行くと、鮮魚コーナーのお兄さん同士が話をしていた。
「今朝、地震があったでしょう」
なになに? と密かに、聞き耳を立てる。
「今日、深海のカニとか、多く入ってるだろう。海底から上がってきてるんだよ。アブラ……(忘れてしまった)も多いし。地震の前、増えるんだよね」。

2013/11/09

輪読ゼミまとめサイト

ありがたい、三浦さんの充実サイト。
「輪読ゼミまとめサイト」。



Brown 2013:命名パターンと文化価値

Naming Patterns Reveal Cultural Values:
Patronyms, Matronyms, and the U.S. Culture of Honor

Ryan P. Brown
Mauricio Carvallo
Mikiko Imura

Pers Soc Psychol Bull
November 7, 2013 0146167213509840

Full Text (Free)

名誉を重んじる人は子どもの名前に父(祖)の名を使いたがる。家長制態度が媒介。名誉州で、9.11のテロ後に父の名にちなんだ名前が増加(プライム実験でも)。=マーキュリー2世さんによる要約
(※引用者注:名誉州は名誉地位か)

Abstract
Four studies examined the hypothesis that honor norms would be associated with a pronounced use of patronyms, but not matronyms, for naming children. Study 1 shows that men who endorse honor values expressed a stronger desire to use patronyms (but not matronyms) for future children, an association that was mediated by patriarchal attitudes. Study 2 presents an indirect method for assessing state patronym and matronym levels. As expected, patronym scores were significantly higher in honor states and were associated with a wide range of variables linked previously to honor-related dynamics. Study 3a shows that following the terrorist attacks of 9/11, patronyms increased in honor states, but not in non-honor states. Likewise, priming men with a fictitious terrorist attack (Study 3b) increased the association between honor ideology and patronym preferences. Together, these studies reveal a subtle social signal that reflects the masculine values of an honor culture.

関連記事
Naming Patterns Reveal Cultural Values in the USA

2013/11/04

沖縄から戻る

 11/2、3。

社会心理学会大会会場は沖縄国際大学。9年前、米軍ヘリが墜落、炎上した場所だ。
行ってびっくり。
住宅街のど真ん中。ここに墜落したのだから、驚天動地。
道路に面した敷地の一角に、墜落で焼けこげた樹木と壁が保存されている。

すぐ隣は普天間基地。5号館からはオスプレイも見える。いつも危険と隣り合わせ。

構内には「真の自由 自治の確立」の碑。
一角に黒スーツ姿の男性が警備風。近づくと、人だかりしている教室がある。肩越しに覗くと、教壇で鳩山元首相が講演をしている。『終わらない〈占領〉』の刊行記念シンポジウム。冒頭しか聞けなかったが、まっとうな話。だから宇宙人とか言われたり、「奇」行が強調されるのだろう。案内を見ると、なかなか出会えないメンバー構成。

学内の掲示、いろいろ。ここには3点だけ。
普天間基地


記念シンポジウム
2日目のお昼を悠楽で取った。店内を見ると、唐揚げやらどれも笑っちゃうぐらいの盛り。印象では3人分。怖じ気づいて餃子だけにした。


 写真が思うように配置できない。ハイチじゃないのに。

2013/10/29

おほめのことば

海外ゼミ研修報告会の初日。
川浦ゼミは2番目の予定だったので、そのつもりでぎりぎりまで仕事をし、かけつけた。あろうことか、発表が始まっていた。時間を間違えたのかと思ったら、そうではなかった。1番目のゼミの都合で、繰り上げになったらしい。
ボクは最後の二、三分しか聞けなかったが、「◯◯先生に『いい発表でしたね』とほめられました」と、学生が報告してくれた。

2013/10/28

合格報告

卒業生がやって来た。
大学院の合格報告だ。
受験先は心理学。
独学でがんばった。
1年のフレッシュマンゼミからの付き合いなので、成長ぶりを見るようで、超うれしい。
合格はスタート。
応援します。
見てるかな?

2013/10/26

無事開催

渋井さんと山根さん(岩瀬さん撮影)
台風で、中止もやむなしとあきらめかけた「五感とファインダー」の第1回。台風がそれてくれ、無事開催。

渋井さんからは、喜劇が奇跡に転じた経緯とか、線量計間の大きすぎる差とか、笑えない話が続出。

被災した山根りんさんの主張はひとつ。未来につながる震災に! 岩手に観光で来てほしい、とも。

学生、職員の人の応援に深い感謝です。



2013/10/25

柳父章さん

柳父章さんの『未知との出会い:翻訳文化論再説』。

以下は、インタビュー「翻訳との出会い」からの抜粋。

 ケガレと差別。それが社会の格差を作っている。それが権力を支えている。

 翻訳というのは、そもそも「境界」で生じる言葉を考えるものです。

 中国の古典から「平」と「成」という字を持ってきて、「平成」という時代になりましたということを初めて聞いたときは、これは翻訳語の作り方と同じだな、と思いました(笑)。それが、とてももっともらしく響くんですね。

 インタビュアーの「『原子力』と『核』という言葉も、もともとは同じ西洋の言葉nuclearを、見事に二つに使い分けて……それはまた、本音と建て前、ウラとオモテという、本書の問題ともつながることですか」という質問に答えて、
 ……ウラというのは、オモテからすれば「ないことにされる」だけではなく、「見えなくなってくる」ものなのです。

このインタビューで、あの『翻訳語成立事情』が他国語訳が刊行されていることを知った。ドイツ語や韓国語に。アイルランドでも。リービさんのお姉さん、インドラ・リービさんも一部を英語に訳している。

2013/10/22

名前で形成する意志

東京新聞の1面コラム「筆洗」。


2013年10月22日
 子どもに「正直」と名付けたとする。その子が正直な大人になるかは分からないが、自分の名前である以上、正直かどうかを気にする人間にはなるだろう▼劇作家マキノノゾミさんの『東京原子核クラブ』は物理学者の朝永振一郎さんをモデルにした人物の若き日を描く。舞台は一九三二(昭和七)年七月の東京・本郷の下宿屋だ▼朝永さんの『量子力学と私』でも弱気な性格がうかがえるが、主人公の「友田晋一郎」は実に愚痴っぽい。勤務する研究所のレベルに「ついていけそうもない」「歯が立ちそうにもありませんわ」と、しばしば嘆く。それを慰める下宿仲間が楽しい▼六五年十月二十一日、朝永さんのノーベル物理学賞受賞が、決定した。二〇一三年の同じ日(現地時間)、国連が核兵器の非人道性と不使用に関する共同声明を発表する見通しになっている。日本もやっと署名する。二十一日の署名はまだ確定していないが、同じ日に重なれば、うれしい偶然となる▼署名で、朝永さんが訴えた核兵器使用の永久、無条件放棄に日本政府もやっと歩調を合わせる。表現が弱そうなことや、過去の日本の対応には不満も残るが、署名で政府も向かうべき道を強く意識する。「正直」の名をもらった子のようになる▼実在の下宿屋は「平和館」という。思い出の名は朝永さんの頭の中にずっと残っていたに違いない。

2013/10/21

言葉の身体性

平野甲賀さんと新島実さんの対談で、文字の身体性が想起された。

で、先日読んだ対談(言葉の身体性)が思い出された(以下は抜粋の要約)。発言単位でピックアップしているので、発言間のつながりはなし。

S 言葉は実は身体がないと出せません。

S 田中泯という人は動物的と言うより植物的だと思っている。動物は一つの形を持つ。植物はどんな形をもめざせる。泯さんの踊りは原植物的な感じがする。

M 植物の方が細胞を意識できる。

S 実は言語は極めて植物的だという発想をしている人がいる。それがゲーテ。植物は原型があって(原植物)、それが茎になり、葉っぱになり、根になって、実になって、循環系を形成していく。言葉もそうではないか、と。日本でも紀貫之などの歌人が「言の葉」「言い草」というとらえ方をしている。

M 電話を取りに行く、つかむ、耳に当てる。めんどくさいから身体がためらう。それは、そこに持って行かれる、奪われるということ。でも、ひょっとするとツイッターは「まるごと持って行かれる」のでは。

S メディアはもともと身体を媒介にするもの。それが印刷活字になり、ついに手すら伸ばさなくなった。

巻頭対談「コトバとカラダのお作法はどこに行ったのか」M田中泯×S松岡正剛
(「春秋」2013年10月号)

2013/10/20

10/20の備忘録

信毎の書評欄から
東京新聞の書評欄から
復刊なるか
1968年に発見された「五日市憲法草案」にふれる79歳の美智子さん。

あごの下の腫瘍と共生する 中村仁一さん。

滋賀県の「流域治水条例」、継続審議になる。「早期成立のために罰則を緩和してはどうか」と、大熊孝さん。

無人機攻撃 04年以降市民400人超犠牲、国連は米英に説明要求。

天野祐吉さん逝去。80歳。

62歳。


訓と音

目下工事中の長野駅。その近くにある産直コーナー。

70過ぎぐらいの母親「これ買おうか、べにたま」
娘「お母さん、ちゃんとしたとこで買おうよ」

「失礼な」と思ったが、「うっ? べにたま?」

そうか「紅玉」のことか。納得。

人名は訓読みが多いので、その伝で行けば、「べにたま」はありうる読みだ。

帰りの新幹線、車内販売員は男たち。イケメン度も多様。

東京も雨だった。

今年はお弁当向きのトートバッグをもらった。

2013/10/19

出張

今日は日がいいのだろう。
新幹線の車内は右も前も結婚式の招待客風。
色紙に寄せ書きをしたり、打ち合わせをしている。

会場のホテルも、ロビーは結婚式色。
3階までエスカレータを使った。
乗った瞬間、ぐいぐい引っ張られる。速い!
スタッフに確認すると、
「はい、ふつうのエスカレータより速いです。でも、こんなこと聞かれたのは初めてです」。
「JR系のホテルはたぶん速いと思います。ここに来る前は東京のホテルにいたのですが、そこも速かったですね」。

概して、ヨーロッパのエスカレータは速かった気がする。

2013/10/18

Happy for sale

山田での見学を終え、新宿へ。

機内で途中までしか見られなかった映画、「ミナ文房具店」(Happy for sale)を観に。

「文房具」の韓国語は「オナラ」と同じ音らしい。ミナ文房具店で育った主人公(ミナ)は、オナラオナラとバカにされたこともあって、実家を好きになれない。ところが……

あらましはこちら

クラスメイトのいいところを言おう!という授業で、一つも言ってもらえない生徒が反対に、級友のいいところを次々と言い始めるシーンがある。しかも、一遍通りの内容ではない。「市場で親の仕事をよく手伝っています……」。

◎おまけ
漢字を習う場面が出てくる。山、田、木、父。
後半で出てくる(小学校の)運動会は日本のそれと似ている。名残なのだろうか。

2013/10/17

VDT健診

午後はVDT検診。
最後の問診で、この検診で白内障や緑内障もわかるんですか?と尋ねたら、「この検診はそういう性格のものではないので、気になるのであれば、眼科医へ」。
視力検査という認識しかなかったので、調べたらVDTはVisual Display Terminalsの略だったorz

2013/10/16

全日休講

台風26号の影響で、結局全日休講となった。

休講の判断は以下の通り。
  • 午前7時の時点で東京地方(23区と多摩地区)に「大雨または暴風警報」が発令されている場合、1、2時限を休講とします。
  • 午前11時の時点で東京地方に「大雨または暴風警報」が発令されている場合、3時限以降を休講とします。
休講の判断は大学でまちまち。前の職場では電車の運行状況が基準になっていた。だから、台風以外にも同じルールが適用された。今はないけどストライキとか。判断のタイミングは同じ7時と11時。

不思議な一日だった。生協は、仕入れたおにぎりを配布したらしい。

2013/10/15

割れ窓理論

ある駅のホーム。
自販機の前で中年男性がうずくまっている。
近づくと、自動販売機脇に設置されている証明書写真の案内版を修理中。蹴飛ばされて破れた跡が見えた。それを塞ぐべく、ベニヤ板とガムテープで緊急措置。
もくもくと作業していた。

2013/10/14

休日授業

大学へ出かける。
曜日によって授業回数が違ってもえじゃないか。
日曜と祝日が重なってもえじゃないか。
「偶然」えじゃないか。

2013/10/13

小倉から下関

小倉駅はすっかり様変わり。ふつうの駅になっている。前回来たときは、確か駅の中に飲屋街のようなものがあって楽しかった。

さて、電車で下関に行った。初の関門トンネル。トンネルに入った瞬間、ドーバー海峡のトンネルにいるような錯覚に襲われた。別の国に行くような気分と言えばいいだろうか。

降りた8番線にトイレの案内表示があった。一瞬、目を疑ったのには訳がある。赤い矢印とともに「東京側25m」と書かれていたからだ。間違ってはいないけど、いくらなんでも東京とは大袈裟だ。階段の下にも「8番ホーム東京側30m」という案内がある。さすが長州。

生まれて初めての下関。駅舎が工事中で、どちらが繁華街なのかすぐにわからない。行ったり来たり。

案内所で勧められた唐戸へ。

赤間本通り商店街は「テナント募集中」だらけ。聞けば、路面電車がなくなった1965年ごろから衰退の一途だと言う。街の角角には首相のポスター「日本を、取り戻す」 。

横断歩道には「交通弱者用押ボタン」、バス車内には「お客様各位 御乗車ありがとうございます。只今、謝辞・謝礼の励行を実施しています」の掲示。シャッターの降りた喫茶店には「cheap coffee stand」の表示。

独特の雰囲気が漂う下関。

2013/10/12

音楽浴

九大に北山修がいたからなのだろうか。と思うぐらいに、博多の紀伊國屋書店は精神分析コーナーが充実している。心理学書も多く、それと同じぐらいの本が並んでいる。「春秋」と「scripta」を頂戴する。

「きらめき」で小倉に向かう。普通車なのにグリーン車のようにゆったりしている。降りる時に気づいた。コンパートメントがあったのだ。残念。

小倉駅に着くと、いきなりフォルクローレが聞こえてきた。構内で生演奏。明日の公演の宣伝も兼ねているのだろう。ボクも高齢者と一緒にパイプ椅子に座って鑑賞。フォルクローレを聞くと、いつもアンデスの光景が目に浮かぶ。コンドルも。

道路に降りようとすると、今度はハワイアンが聞こえてきた。生バンドをバックに子供と大人がフラダンスをしている。フォルクローレも聞こえてくる。ハワイアンとのフォルクローレ、不思議な組み合わせだ。

宿に荷物を置いて、あの旦過市場へ。とうとうやって来た。まず水上にあることを確認。川は汚れているが、魚が泳いでいる。それをじいーっと見ているおじさんがいる。

規模は鶴橋ほどではないが、こちらはジャパニーズタウン。で、少しおとなしめ。

和菓子屋さんで小さな蒸しパンを買った。黒砂糖風味で、レーズンとサツマイモの2種類。1個70円で3個入りを。

大學堂はその近くにあった。T先生の教え子(Ph.D.)が店番をしていた。さっきの蒸しまんじゅうとお茶で、おしゃべり。川にはカワセミも来るという。帰り際、今夜、門司港でコンサートがあって、T先生も行くそうですよと教えてくれた。

急遽、門司港へ向かうことにした。電車で15分ほどとか。まったく行き当たりばったりだ。

門司港駅はレトロを強調していて、ホームもシンプルそのもの。すっきりしていて気持ちいい。駅員の言葉遣いが妙に丁寧。

駅舎を出ると、すぐに潮の香りが飛び込んできた。ちょっと横浜港に近い雰囲気だ(1922年築)。薄暗くなった駅前から、人に尋ねつつ、旧岩田酒店へ。味わいのあるレンガの建物だ。まだ誰も来ていない。入場者名用紙も一番うえに名前やらを記入。

チラシに「土曜酒造コンサート」と書かれている。プロフィールを見ると岩田さんは同年齢だ。そのことを告げると、子供時代の写真を見せてくれた。レモン歯入りのほうじ茶とチョコレートをいただいていると、I先生たちがやって来た。

「お店を畳んだのは11年前。こうしてピアノを弾き、歌っていると、かつてここで働いていた人たち、その人たちの多くは鬼籍に入っている。その人たちへの鎮魂歌を歌っているような気持ちもします」。

プログラムはお客さんに合わせての気ままな構成。結局、今日はショパン、モーツァルト、ベートーベンの歌曲。セレナーデ、アヴェマリア……。詩の大半はゲーテの作詞。来し方行く末も考えながらの2時間となった。

駅前で遅めの夕食(お寿司)をとって乗車。路線図を見ていたら、車掌さんから「どちらへ?」とたずねられた。これがきっかけでしばらくおしゃべり。終点に着くのは日が変わる頃とか。「私は博多で交替です」。

JR九州は車両が楽しい。駅員も雰囲気がいい。けど、車内も構内も案内放送がにぎやかすぎる。全面降伏。水戸岡さんはどう思っているのだろう。

2013/10/11

「ライ麦畑」ではないけれど

留守宅に、星野博美の『戸越銀座でつかまえて』があった。
面と向かって話を聞いているような気持ちにさせられる文章だ。
途中で、名前に関するエッセイが出てきた。
「せーらとわるつ」

「名前は確かに時代を映す。……」
続きは本で。

最後の方で、五島自動車学校に行くまでの経緯が出てくる。
ああ、こういう時期だったのか。

この本は2009年までの1年間の連載がもとになっている。あの日、彼女はどうしていたのかなと思ったら、これも最後の方で出てきた。
「2011年3月11日」
この日から18日まで、文章は日記に変わる。
戸越銀座に「異変」が起きたのは3日後、14日から。同じ独身者でも、家族と同居しているか否かで違う。比較の相手は、酒井順子の「地震と独身」(「小説新潮」連載中)。

読後感は「じわーっ」。





2013/10/10

プラマイゼロ

急いでいるといろいろ忘れる。
よりによって今日は、大急ぎで作ったお弁当を包んだまま置いてきてしまった!
その代わり(でもないか)、通勤途中で同僚の先生とバッタリ。
ふだん話さないことが話題になり、いいひとときだった。
取りに帰っていたら、会えなかったのだから。

こんな名前研究があった(Kさん情報)。
夜の経済学』に出てくる。
「東京スポーツ」30年分の広告を使って風俗嬢の名前の変遷を分析している。1986年は……、2012年は……。

その昔、スポーツ紙広告を使ってスペースインベーダーの流行を分析した。

守津早苗・多田道太郎・田吹日出碩・奥野卓司・常見耕平・井上章一・川浦康至「資料報告 インベーダーの流行」『現代風俗 ‘79』現代風俗研究会,1979:26-43.
ボクは吉祥寺を担当、さらに新聞広告と4コママンガも分析した力作(笑)
これはその後、多田道太郎『流行の風俗学』に収録された(絶版)。

調べたら、川崎賢一さんが「社会学評論」に書評を書いていた。

2013/10/09

高橋メソッド

夕方からハングルの講演会へ。
講師のプレゼンテーションは高橋メソッド
実際に見るのは今日がはじめて。
打ちのめされた!
終わった後、疲労感が残った。

2013/10/08

本は文庫がいい

空席日誌』か。『スバらしきバス』と並び評されたら読まないわけにはいかない(東京新聞「大波小波」の小惑星さん)。
読んでみようか。

好きな文
1 武田百合子『富士日記』
2 星野博美「どこからも遠い場所」(「広告月報」に連載されたエッセイ、全40回。2002年5月号から2005年8月号)
3 平田俊子『スバらしきバス』

「どこからも遠い場所」は、文庫本で出てほしい本の一つ。

2013/10/07

飛行機代

暮れに学生たちと海外研修に行く。
そのチケットを決済した。
まだ日にちに余裕はあるのだが、一日単位で運賃が上がっていく、しかも千円きざみで。
最低運賃のフライトも、一人で申し込む場合と複数人で申し込む場合とで違う。
需要と供給の関係なのだろうが、アクセスするたびに金額が変わっている。
で、急遽、購入を決めた。
それにしても、なんとあわただしいことか。

ヘイトスピーチに賠償命令(京都地裁)
ヘイトスピーチは差別問題だ。表現の自由の域を超える。

2013/10/06

六所の森クラシックコンサート

日没と同時に始まったクラシックコンサート

鳥のさえずり、樹々の音、パチパチと篝火の燃える音を聞きながらの野外コンサート。

前半はクラシック(弦楽四重奏)で、後半はポピュラーミュージック(ピアノ+コントラバス+弦楽四重奏)。休憩時間は八丈太鼓、ともりだくさん。

「12番街のラグ」は池澤卓朗さんの超絶技巧。

弦の音色は秋に合う。2時間、聞き惚れていた。

終了時刻にはすっかり真っ暗。肌寒い。

2013/10/05

CMCの研究会

雨降る中、午後はWLM
今回の報告者は西垣さん、「ネット集合知へのアプローチ」。
近著の『集合知とは何か』の番外編とその後が中心。
雰囲気が「あまちゃん」風(笑)ディテールがおもしろい。
関西からOさん、福島からFさんが来てくれた。

2013/10/04

外国体験の意義

簡潔だけど、いい文章に出会った。
『大学時報』の7月号
巻頭の「だいがくのたから」がICU編。
正面のマクリーン通りの桜にちなんだ話だ(「桜」←「咲く」+「ら」)。
その最後の方で、著者(不明)は海外留学の意義に触れ、「まず世界との違いを学び、そしてまた世界との深い共通性を見いだすことによって、日本をも理解することではないだろうか」。
一見、何の変哲もない文章だが、心にふれた。なぜか。
先日、学生に海外研修の感想文を出してもらった。その中に「違い」ではなく、簡単に評価をくだしてしまっている記述を見かけ、「違いを違いとして認めようよ」、寛容であれ、と言いたくなったからだ。

2013/10/02

カンマとピリオドが入力できない

ある大学の3年生が卒論の相談でやって来た
ブログをテーマに書きたいとのこと
専攻は心理学
共通言語が多い分 話が速い
話のこの通じやすさは久しぶり
今日は 机を変えたり 学生が出入りしたり 大事な相談をしたり

なぜか カンマとピリオドのキーが反応しなくなった
スペースで分かち書きw

2013/10/01

またまた名前の話

吉村昭の『味を訪ねて』を読んでいたら名前の話に出くわした。
「苦しいときの鮨だのみ」(18ページから)
小説の題を考えるのは、子供の名前をどのようにしたらよいか考えるのに似ているといわれているが、両者は根本的にちがっている。
と以下、続く。
どう続くか、ここには書かないでおこう(課題に使うかもしれないし。でも、書いておかないと忘れそうだし……)。

それはさておき、この本には懐かしい話が出てくる、共通項が出てくる。
卵が手みやげに使われていた。カステラの耳。10年ぐらい前まで近所のお菓子屋さんの工場で売られていた。市場を回るのが好き。田野畑村も出てくる。

2013/09/30

タイトルが名前関連だった

家族が借りてきた『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んだ。
タイトルの意味を知りたかったからだ。
結局おしまいまで読んだ。ついでながら、村上春樹作品を最後まで読んだのは初めての体験。
冒頭で名前のことが出てきたので、ついつい(笑)
主人公以外の登場人物はみな名前に色を示す字が含まれている。色のなさをキャラクターにも結びつけている。


多崎つくる(たざき つくる)(戸籍上は「多崎作」)

赤松 慶(あかまつ けい)
青海悦夫(おうみ よしお)
白根柚木(しらね ゆずき)
黒埜恵里(くろの えり)
木元沙羅(きもと さら)※沙羅の花びらは白い
灰田(はいだ)
緑川(みどりかわ)


2013/09/28

水上市場

竹川大介さんの「メディア=媒体としての市場」の話を聞いた。

紹介してくれたのは、小倉の旦過(たんが)市場。
不覚にも知らなかった。
鶴橋と並ぶ二大迷路市場

おかげで、ボクがなぜ市場に惹かれるのか。それがわかった。

竹川さんの作ったチラシがすごい。大學堂という遊びもすごい。徹底している。

帰宅後。
東京新聞夕刊のトップは「あまちゃん」。
発達心理学 II』が届いていた。ボクは「若者ことば/流行語」を担当。いい感じで書けた気がする。出てうれしい。


2013/09/26

ある4年生

しばらく顔を見せなかった4年生が「卒業制作・卒業論文」の相談でやって来た。

2月頃、「制作」をやりたいと言っていた学生だ。途中、紆余曲折があり、「論文」にしようか迷っていた時期もあった。が、結局「制作」で行くことにしたと言う。テーマに関する本も持ってきた。

報告を聞いてホッとした。やりたいことが、時間はかかったものの、見つかったからだ。ラストスパート!

2013/09/25

教授会

後期最初の教授会。
久しぶりすぎて、教務主任が言うべきところをボクが言ってしまったり。
と、そんな教授会だった。

2013/09/24

通夜

授業が終わってから、通夜会場にかけつけた。

久しぶりの対面がこんな形で果たされるとは思いもしなかった。炎暑が過ぎてから挨拶に伺おうと思っていた矢先の逝去。

斎食会場で懐かしい面々に会った。あまりにも久しぶりすぎて(30数年ぶりの人も)、その間の変わりようで、なかなか思い出せなかった。

退室する前、I先生宛にメッセージを書いた。明日、一緒に焚かれる。不義理のことしか書けなかった。

2013/09/23

お世話になり放し

オープンキャンパスの最終回。
出がけにメールをチェックすると、訃報が入っていた。
I先生、逝去。
大学時代の恩師だ。
84歳。
小学校の3年頃に会っていることが、大学に入ってから判明した。長く付き合っていただいた。こちらは不義理ばかりで一方的にお世話になった。
教育学事典のある項目の原稿を見てもらったら、一カ所訂正が入った。「育成」を「成育」に直された。自ら成長することが大事なのだからと。

2013/09/22

朗報

近所のスーパーの閉店時間が22時から21時になった。
壁に貼られたポスターには、こう書かれている。
「全従業員の労働環境を改善することが、お客様への接客・サービスの向上につながると判断し……」。
また、ファンが増えそう。ここは正社員の多いことで知られている。

2013/09/21

詩を聞く

iOSを7にアップした。
雰囲気はOmmwriterに近い。
カメラが変わった。シャッターを押し続けると、連写になってしまう。シャッターを切るタイミングがむずかしくなった。これまでは、指を離す瞬間で切れたから、撮りやすかったのだが。

夜は、和合さんときむらさんのトーク。今日のツイートで知った。電話で予約しようとしたら、係の人は「大丈夫です、十分余裕がありますから」。
忘れない仕組みとして、出て行った子供と残った子供をつなぎたくて、二人が絵本を作った。それが、今日のテーマ。
話の中で、和合さんは『詩の邂逅』にある「決意」を全力朗読した。
詩=字<音

朗読をツイッターにあげたい、とのこと。

2013/09/20

第54回日本社会心理学会

社会心理学会の大会プログラムが公開になった。
ボクの出番は2日目。
聞きたい発表が多く、にぎわいそうだ。
今年の会場は沖縄国際大学
案内図を見ると、キャンパスが普天間基地のまっただ中にある。
あの事故から9年。
主催校の意思に答えなければならない。

2013/09/19

業務報告

会議が3。その合間を縫うように、修論中間発表会。
海外ゼミ研修の報告書を提出。
中身は参加学生の感想文。
3年前に実施した時の感想文と韓国に対する印象が違う。
日本との違いを違いとして受け容れるのではなく、否定的評価が漂う。寛容さが低下しているのだろうか。気になる。
明日から、後期が始まる。

2013/09/18

待ち合わせ

S駅交番前で待ち合わせた。
待っている間、テレビ局の取材クルーがやってきて、街頭撮影を始めた。
通行人は、話しているレポーターとカメラマンの間を避けて歩く。
のに、レポーターの前を抜けて行く人がいた。
その前にも、レポーターのNGで撮影中止が何度かあり、ようやく、の矢先だった。

2013/09/17

夕餉の前

夕方の帰り道、前を歩く白髪の女性が鼻歌を歌っている。
世代が近そうだから、と耳を済ますと、知っている曲だった。

♪君の行く道は〜

若者たち」だ。

途中で追い越した後、ボクの口から、その続きがついて出てきた。

2013/09/14

思いつくまま

韓国で気づいたことをいくつか。

  • 中国語表記が増えている
  • 縦書きのハングルを見かける
  • ハート(マーク)が好き
  • 傘の柄(ハンドル)はI型が多い(J型を持っている人は少数派)
  • 電車内で、傘を足の下に横たえる人が少なくない
  • 高齢者に席を譲る人が減った感じがする


2013/09/13

秋の卒業式

まだ少し暑いが、今日は前期卒業者の卒業式。
朱さん、修了おめでとう。

その前後、研修の会計報告を作っていた。今回は昨年と反対に、返金できそうな見込みだ。しかも数千円も。

今回の経費は、結局一人あたり飛行機代4万円、ホテル(4泊)と食事代は合わせても2万円に届かなかった。円安で心配していただけにうれしい誤算。大学からの援助もあるので、実際の学生負担は少ない。

2013/09/12

撮るならジャンプ中

研修最終日。学生たちと慶福宮に行った。前日、行ったら、中に入れず、こんなものなのかなと思って帰ったらしい。前日は火曜日。つまり定休日。そういうわけで、朝一番で向かった。

敷地内では、小学生ぐらいの集団をよく見かけた。かれらがよくやることに気づいた。集合写真の撮影がジャンプした瞬間なのだ。かつて著名人にジャンプさせて撮影した写真集があった。そう、Philippe Halsman's Jump Bookだ。

ジャンプ中の姿はコントロールしにくいから意外な人が意外な姿を見せる。

ボクもかれらを真似して撮影を挙行した。学生たちは迷惑だったかもかもしれない。

無事、帰宅。

2013/09/11

公共空間

ソウル市内。地下鉄構内のエスカレータが一部、時間帯を限って止めたり、通路の照明が半分に減らされていたりしている。こういう状況を目にすると、節電しなければという気持ちが続きやすい。

かたや、都内の駅は、昼間もホームの明かりは点いたまま。明かりは、その場を明るくするのではなく、蛍光灯の存在証明でしかない。これでは2年半前を忘れるなと言ってみても無理な話。公共空間をどう扱うかは大事だ。

日が沈んでから、清渓川付近で焼肉会食。ネットに日本語可とあったので選んだお店だ。予約の電話をすると、日本語はからっきし通じなかった。英語で予約をすませた。お店に行くと、予約者前がGAMAURAになっていたw

食後は、すっかり暗くなった清渓川を散策。幸い、学生たちは初めてだった。夜のソウルも味わってもらえただろうか。

2013/09/09

ソウル入り

学生たちの発表も無事終わり、今夜からソウル。
韓国に初めて行った時に利用したコンドミニアムだ。周りの光景もあまり変わっていない。しいてあげれば、1階にコンビニとカフェが入ったことだろうか。Wi-Fiが使えるのも変化した点だが、もっとも当時はWi-Fiを使える機器はたぶん持っていなかった。

2013/09/07

「とうもろこし!」では寂しいかも

午前。
虫の知らせの反対で、寄ったら、あった。『図書』の9月号。
名前の連載を確認すると、「韓国・朝鮮」編。いいタイミングだ。著者は石坂浩一さん。

夕方。
帰りの電車の中。
女子中学生が隣に座った。
降り際、残る友人に「続きはLINEでね」と言いながら、下車。

夜。
帰宅後、夕食用にとうもろこしを買いに行った。
スーパーの野菜売場。
「北海道産とうもろこし  1本150円」と書かれている。
いわば「長野産りんご 1個150円」みたいなものだ。
1種類しか並んでいないから、なのだろうけれど。
札幌のスーパーに、「とうもろこし」という品はない(北海道は「とうきび」が一般的かも)。「恵味」とか種類が書かれている。

明日から韓国。

2013/09/06

うなぎだよ

3人で、久しぶりのぜいたく、うな重。
「うなぎ価格の高騰につき、スタンプサービスをやめました」。
店内の掲示だ。
スタンプカードは持っていないから関係がないけど、その分、値段が抑えられているのだから、結構な話だ。
うな重のランクは量の差。
それを知ってから、見栄張る君をやめた。

食後の散歩で、神社仏閣、大学見学。途中で、矢印付き表札という新種を発見。それも2枚。仕上げは、今シーズン最初で最後のかき氷。

夕方、国際交流基金情報センターへ。19時まで使える。ここで名前の本を発見。時間を取って読みに行こう。

今日のドキュメント72時間は「健康ランド」。出会いの場になっている。

2013/09/05

『スバらしきバス』

平田俊子さんの『スバらしきバス』。

武田百合子『富士日記』以来の久しぶりの共振本。富士日記の刊行は1977年だから、39年ぶりか。

日付こそないけれど、いわばバス日記。著者にとって、せつない路線も出てくる。

本書は、ダジャレ風タイトルに惹かれる人、人間観察好き向け。

場面に対する反応が素朴(風)なのがいい。妄想(風)で大げさなのもいい。思いをすぐ修正するのもいい。

乗ったことのある路線がいくつか出てきて、「そうそう」とうなづいてしまう。

最初から最後まで、つまり書名からあとがきまで、徹頭徹尾、バスしている。

これを読んでいると、もちろんバスに乗って、人を観察したくなる。それも終点まで乗って。途中で降りるとなると、途中が楽しめない。

乗ってみたい路線は、「新宿駅西口」発「王子駅前」の都バス。

早く文庫本にならないだろうか。バスのお供になれる。

2013/09/02

名刺作り

韓国研修に合わせて、韓国語の名刺を作った。
使ったのは、このテンプレート。何の愛想もないが、Wordで作れ、シンプルですぐ作れる。工夫もしやすい。
学生の作ったものはおもしろい。1枚1枚、別のイラストを入れ、1点もの名刺にしたり、好きなグループのロゴを入れたり。
はじめて名刺を作ったと言う声も聞かれ、楽しかったようだ。

2013/09/01

90年前と90年後

図書部の行事で、ある図書館のバックヤードツアーに参加した。
閲覧室には、9/1にちなんで、関東大震災の記事の載った週刊誌が並べられていた。
90年前の紙だから、劣化はしているが、意外にきれいだ。当時の日本はまだ酸性紙は少なかったのだろうか。モノクロの写真も色あせていないので、今回の大震災の光景を見ているような感すらある。
90年後の人はどう見るのだろうか。東日本大震災。

2013/08/31

「せんせー」

遅めのお昼を取りに近くの食堂へ。

カレーを食べていると、以前かかったことのある歯医者さんが入ってきた。
あいさつを交わしたら、それを見ていたオーナーが「お知り合いですか?」。
「歯医者さんで、診てもらったことがあって」。他に答えようがない。
すると、彼が、ボクをさして「大学のせんせーなんですよ」。

「そうなんですよ、患者さんなんです」で十分なのだ。

この先生、診療中も、よくボクのことを「せんせー、せんせー」と言っていた。名前で十分なのに。

2013/08/30

子供<ペット

「週刊ダイヤモンド」にこんなグラフが載っていた。

こんな比較もあるのかと思ったが、どうりでペットの方をよく見かける。

ペットフード協会「2012年全国犬猫飼育実態調査

15歳未満人口は「過去最低の1,649万人…32年連続減少

40歳を超えた独身男性と話したのだが、予算削減で、数年前に、それまであった第3セクター的な出会いの場がなくなってしまったという。民業圧迫との批判もあったらしいが、このままでは独身者は増え続けそう。

2013/08/29

おはよう

目の前にある納豆。賞味期限が14.2.1と印字されている。
一瞬、目を疑った。一見、何の変哲もない納豆だけど、なにか違うのだろうか。

表示の下の方を見て納得。
保存方法:冷凍保存
冷凍すれば半年持つんだ。

今朝の朝刊。
ある新聞(時事通信系)は「『日本だけのことでない』=歴史認識、国連総長が釈明」。
別の新聞(共同通信系)は、「潘氏『日本での誤解残念』歴史問題、対話解決訴え」。

前者は、外務省発言の引用。したがって、「……と述べたという」「説明したという」という間接形で書かれている。伝聞でいいのだろうか。後者は潘事務総長の記者会見をもとに書かれている。
彼自身の発言原文を探したが、見つけきれなかった。

2013/08/28

どう解釈すればいいのか

「馬頭観音25m」とあるので、寄ってみた。
観音様自体はお堂の奥の方にあって、よく見えない。
案内板にはこう書かれていた。
藩主の馬が大火災で焼死。それを祀ったところ、参詣者が増加し、盛況をきわめた。しかし、星移り年変わるにつれ、扱いがおろそかになった。明治初頭、疫病が流行り、若者が大量死。僧侶や易者がこぞって馬頭観音のたたりと指摘。そこでお堂を整備し、大供養したところ、若者たちが快復。以来、毎年、祭典を行っている。
こうした言い伝えはほかでも見かける。因果関係は別にしても、こういう事実はあったのだろう。

2013/08/27

南で読書

このところ、過ごしやすい日が続くようになった。
さて今日から明後日まで、暑い南へ。
機内では、頂戴した『就活女子』読み。
最初に読者の就職態度を4分類し、それに対応した記述で進められる。
最終的に就職が決まった人たちのケース報告だが、これまでの類書に比べると、企業名はじめ固有名詞が多く出てくる。学生の本音も多く、リアリティがある。うなづきながら読めるのではないだろうか。
それにしても、いまの学生はこうした修羅場をくぐり抜けていくのだから、すごい。

2013/08/26

研究室の再配置

エアコン工事で片付けた研究室。
せっかくの機会なので、模様替えすることにした。
まずはテーブルを真ん中に置いて、四方、どこでも座れるようにした。
6人まで対応できる。ということは大学院の授業であれば、ここでできる。
もらった椅子の座面が、不思議なことに水溶性の塗装らしい。塗り直さないといけない。

★昔の職場に四方さんと言う人がいた。元気だろうか。

2013/08/25

第3回オープンキャンパス

さあ、Keynoteでプレゼンテーション。
ところが、スクリーンに表示されない。
結論から言うと、「再生」モードの状態でプロジェクターに接続したらアカン。理屈を考えれば納得する部分もある。
いつも、ではないらしいが、ときどき発生するらしい。

2013/08/24

第2回オープンキャンパス

今日も今日とて大学へ。

乗り換えるべくK駅の構内を歩いていると、ある大学のオープンキャンパスの案内板を持って立っている人がいる。学生だろう。そこに行くらしい親子が彼女に話しかけている。いい光景だ。

高校の時「とて」というあだ名の先生がいた。どうして「とて」になったのか、理由はわからない。存命であれば、70代後半だろうか。

2013/08/23

I先生の通夜

87歳でご逝去。
晩年は福祉事業にかかわられた。
合掌。


2013/08/22

説得コミュニケーションの王道

Y交バスの車内アナウンスにびっくり。

「走行中の移動は危険ですので、バスが止まってから、お立ちください」といった、よくある内容の自動音声が流れた。

その後だった。運転手の肉声が続いた。

「6月、走行中のケガが実際に起きています」。

こう言われたら、もはや立てないし、立ちたくなくなる。

★おまけ
デパ地下で納豆売場を見に行くと、地元産10種類のうち、たれ付きは1つだけ。恵まれている。買いたかったが、代わりに茹でトウモロコシを買った。期間限定で、新幹線車内販売で扱ってくれないでしょうかね。

2013/08/21

26年ぶりの駅前

車中で『田中宏和さん』を読み終えた(座席の脚部のデザインがスッキリしている)。おもしろかった。
著者は、15人の田中宏和さん。装丁も田中宏和さん。長野県在住の田中宏和さんが何名か含まれている。

通称、「レコードの田中宏和」さん、曰く「同姓同名の会に参加すると自分の名前が無くなる、という不思議な感覚を味わえます」。


残念ながら、ボクの名前では味わえそうもない。

駅前のホテルで昼食をすませ、1時間に1本のバスで目的地に向かう。

バス停の少し先に、典型的な文化イベント施設が見える。

市街地のはずれにある、大きい。
今日の利用者はボクだけ。
閉館ギリギリまで仕事。
帰途は20分歩いた所にある駅から戻った。

出張恒例の書店訪問。
ご冗談でしょう、ファインマンさん』がいつの間にか、文庫になっていた。上下2分冊。奥付を見ると、「上」の32刷に対し、「下」は27刷。上下の刷数が同じ本は珍しいのかな?

2013/08/20

「五感とファインダー」

五感とファインダー×東日本大震災」というブログを開設しました。
映像とトークの連続講演会です。みなさんの参加をお待ちしています。
来年1月までのブログです。

あれから、たった2年半しか経っていないというのに……。

スクープw

17日から始まった「ボローニャ・ブックフェアinいたばし」。

その紹介記事の写真がいい瞬間をとらえている(東京新聞8/18朝刊)。

かあーっと見開いた目。目が点になっている。典型的な驚きの表情(笑)

笑いの表現が、(笑)かwで評価が異なるらしい。ボクはどちらでもクェンチャナヨ。

研究室のエアコン交換工事が終わり、久しぶりのすっきりした研究室で仕事。

2013/08/19

『無印都市の社会学』

近森高明さんと工藤保則さん共編の『無印都市の社会学』を頂戴した。
無印とは「個性のない、アイデンティティを欠いた」という意味だ。無印都市はgeneric city。ジェネリック薬品のジェネリックだ。

出てくるフィールドは、以下の18か所。
  1. コンビニ
  2. 家電量販店
  3. フランフラン
  4. ショッピングモール
  5. パーキングエリア
  6. マンガ喫茶
  7. パチンコ店
  8. ラーメン屋
  9. TSUTAYA/ブックオフ
  10. フリーマーケット
  11. 音楽フェス
  12. アートフェスティバル
  13. 自転車
  14. フィットネスクラブ
  15. 都市近郊ビーチ
  16. 寺社巡礼
  17. パワースポット
  18. 寄席
第一の読者は、これらで卒論を書こうと言う学生。言わば、卒論の種が詰まった本。育ててくれるのを待ってるぜ!という姿勢で書かれている。しかし、卒論を書かなくとも、読んでから出かけると、見え方が変わる。この本は、視点を提供してくれているからだ。
各章末の「もっとかんがえる」とブックガイドも充実している。

無印都市にボクらはどこまで耐えられるのだろう。

さて今日。韓国からお客さんが見えた。楽しそうな企画とともに。

2013/08/18

宮城の新聞

『6枚の壁新聞』と『河北新報のいちばん長い日』を読み終えた。
前者は石巻日日新聞、後者は河北新報のそれぞれの3.11(以降)が綴られている。
『6枚の壁新聞』を読んでいると、記者同士が互いの自宅や家族をよく知っているのに驚く。父親の代の時代の雰囲気だ。後半は6名の記者の日記。これがいい。
渦中にあると、何も情報が伝わってこない。そんな状況では手作り新聞が元気になる。

石巻日日新聞 設立1912年10月
河北新報 販売部数(ABC公査)朝刊約44万部、夕刊約8万部(2012年1月)

2013/08/16

『社会心理学講義』

小坂井さんの新刊

意を強くさせられる本だ。

「世界は夥しい関係の網から成り立ち、究極的な本質はどこにも見つけられない。しかしその関係こそが堅固な現実を作り出す」。

知覚レベルでさえも関係でしか成立しないのだから(例、色は単独では存在しえない)、認知レベルであれば、なおのこと。

これまでバラバラだった「知識」に糸をとおしてくれるのもありがたい。

はっとさせられる引用も多い。

「忘却と歴史的誤謬が国民形成のための本質的要因をなす。したがって歴史研究の発展は国民にとって危険な試みなのである」(ルナン、1992)。

仙台駅。お土産階は三全が行列。レストラン階は青葉亭が行列。今日もUターンラッシュ。

2013/08/15

仙台は涼しい

今日の夕食は、せんだいメディアテーク脇にある「旅カフェ サマルカンド」。

昼間、腰の深く曲がったおじいさん(ボクが言うのもなんだが)がお店の前でニコニコしながらチラシを配っている。なんとなく気になってチラシを受け取り、「あとで行きますね」と言ってしまったこともある。

階段を上がった所の入口には署名の全面広告が貼ってあったり、社会派。

店内は薄暗く、一瞬(笑)不安になった。お客さんもいない。が、そこまで。奥さんと思しき女性の表情で、ホッとした。

食事したいと告げると、「サラダバーを用意しますね」。

マトンカレーを注文した。サラダバーのコーナーに行くと、サラダ以外のメニューがすごい。蕎麦、焼き魚、大根やひじきの煮物、漬物、もずく、……。

「メニューに、ポトフもありますが、温めますか?」
一瞬びっくりしたが、「少しで」と答えて頼んだ。

味も薄めでおいしい。店内は禁煙。

サラダバーにはデザートもある。

済ませて、メディアテークに戻り、仕事のつづき。

数年前まで、自宅で教会をしていたとか。お店も、その雰囲気が漂っている。

▲仙台市営バスのつり革は二本締め(というのかなあ)。絶対ぶれないゾ!という強い意思を醸し出している。正解はV字つり革

河北新報夕刊の桜井薬局広告で「俵万智」賞短歌発表。
入選作の一つに、
「清盛の姫君德子と 同じ名の 只それだけの德子の幸せ」(太白区の德子さん)

2013/08/14

「本名の使用」

福岡安則 1997 本名の使用 福岡安則・金 明秀 在日韓国人青年の生活と意識 東京大学出版会, pp.77-91.

「本名使用度」* を従属変数とする重回帰分析(説明率 = .150)
独立変数:性別、年齢、学歴、同胞サイズ、親の民族意識民族教育接触、被差別経験、民族団体参加、父親の職業階層(太字は< .05)

*「本名使用度」:1 すべて通名、2 ほとんど通名、3 どちらかといえば通名、4 ほぼ同じ、5 どちらかといえば本名、6 ほとんど本名、7 すべて本名
「なじんだ名前で生きることが、自然な行き方だ」という感覚が、むしろ、現在の在日韓国人青年(3世:引用者注)の通名刺用の根拠となっている。
調査票と単純集計

参考文献
原尻英樹 1989 在日朝鮮人の生活世界 弘文堂
伊地知紀子 1994 在日朝鮮人の名前 明石書店

2013/08/13

「族譜」

上映会で見逃した「族譜」を見に韓国文化院まで行ってきた。

ただ単純に、族譜に関する手がかりを得ようと、予備知識のないまま、見たのだが、テーマは族譜というよりも、1940年代に日本が行った創氏改名の強制だった。総督府の執拗な対応、憲兵の拷問はじめ、つらいシーンが多い。

作品情報を得ようと、帰ってから調べると、梶山季之原作だった。びっくり。

彼が同名の小説を書いたことは知っていたが、それが映画化されているとはまったく知らなかった。なぜ日本人の原作を映画化したのか。

イム・グォンテク監督のコメンタリーによると、「日本人原作の小説であれば、日本人がこんなことはなかったと言い逃れができないだろうという意味」。

yohnishiさんのブログにもあるように、「『白磁の人』にも通じるところのある作品である」。最後が葬列場面で終わるだけでなく、一人の志ある日本人を主役ないし準主役に描いている点も似ている。それがせめてもの救いでもある。

学生用に『韓国の旅ガイド』を頂戴して帰った。

2013/08/12

雷大会

長野から戻る。靴で出かけ、帰りはサンダル。

東京は夕方から雨。しかも雷が花火大会のように続けざまに鳴る。いったい、どうなってしまったんだろう。

今日は母の新盆。長野では「あらぼん」と言う。朝一番で、20分ほどお経をあげてもらった。今日から忙しくなるらしい。

お坊さんが帰ってから、しばらく小5の姪とおしゃべり。なんでも、日記は3日分書けばいいのだという。びっくり。いつの間にこうなったのだろう。どういう「配慮」なのだろう。

兄とお寺へ行き、お墓に花を供え、樺で迎え火をやった。これまで家の前でしか焚いたことがなかったが、和尚さんの勧めもあり……。

兄と分かれ、何十年ぶりかに(市立)図書館に寄った。以前、県立図書館のあった場所で、市立になってからは初めて。ごくごく普通の建物だが、入口近くに「立ち小便禁止」の掲示があり、びっくり。こんな場所でする人がいるとは、ね。

入ってすぐの場所に、「戸井十月」の追悼コーナーがあり、生涯の紹介とともに10冊ほどが置かれていた。いいね。

せっかく来たので、涼みがてら本を読むことにした。『みすず』があった。原武史が「日記」を連載している。日付も入った本当の日記だ。しかも毎日載っている。5月7日の記事に、勤務先の図書館で記事検索をしようとしたら、パソコンを学生に占領されていたくだりが書かれている。職員に相談すると「学生の皆さんも研究のために使っているのですから」と言われ、反論したと言う。反論の内容は書かれていないが、反論する人なんだとびっくり。

最近知った、松尾スズキの『同姓同名小説』を読もうと思って、検索機で所在を調べた。検索パソコンには「あっ太君」という名前が付いている。見つからないことがないのだろうかと心配になる。書名欄に「同姓同名」を指定すると、この本のほかに、小林秀雄全集の9巻「私の人生観」がヒットした。もくじで探すとあった。「同姓同名」。2ページの掌編。彼はまじめ一本やりかと思ったら、そうではなかった。肝腎の松尾さんの本は書庫にあるので、今回は断念。

小学校時代の同級生に連絡すると、お父さんが脳梗塞で、今日もお見舞いとか。

長野駅に向かって歩いていると、文房具屋さんの店先で朝取れとうもろこしを売っている。戸隠産、1本100円。家族の数だけ袋に入れていると、中年男性のお客さんが、「これ、ふつうだといくらするの?と聞いている。聞かれた方もとまどっている風。

次のお店では昨日おしえてもらったばかりの「あかつき」を買った。

原武史の日記に影響されて、長文になってしまった(笑)。

2013/08/11

絵日記風夏休み

今日は湖畔で水泳。
ヨットは初乗船。風上に向かって進むのは気持ちがいいし、漕がなくていいのは助かる。風に感謝したくなる。
目をつぶると、大航海時代にタイムスリップ。
I宅では、あかつきという桃の新種を教えてもらった。白桃と白鳳を交配させた品種とか。硬めで甘い。アイスクリームにヨーグルトを添える食べ方も教授。甘さが抑えられさっぱり。
今年もすっかりお世話になった。
夕方、長野へ。下界は暑い。

信毎の広告欄「我が家の天使」に登場する6人の赤ちゃん。颯葵、結愛、結心、吐夢、瑛太、葵惟。ルビがないので、読み方を調べた。順番に、さつき、ゆあ、ゆな・ゆい・ゆみ、とむ、えいた、あおい。

2013/08/10

今年も暑い

姉の供養。
6年経つも義兄の挨拶は涙声、そして絶句。つらい。
お斎をすませ、解散。
ボクは駅前で手みやげ用を調達して黒姫へ。一晩、Iさんのお世話になるため。

2013/08/09

新幹線車内で

久しぶりに『電子ネットワーキングの社会心理』を読んでいる。

元になっている調査は1989年から1990年にかけて実施したもの。

刊行年は1993年。なんと20年前。41歳の時の本だ。時代はパソコン通信の伸張期。

川上さん、池田さん、古川さん3人との共著(著者近影がまぶしい)。みんなで書く作業は楽しかった。

本自体は、いま見ると、個人体験を適当に織り込みながらの研究書に仕上がっている。パソコン通信の可能性を追求しながらの、ちょっとさわやかな雰囲気も漂っている。こんな感じで最新版を出したくなったが、手に余りそうだ。

長崎原爆の日

2013/08/08

卒論の書き方8:インタビューの書き方

インタビューの文字起こしが終わったら、つぎは文章、それも読んでもらえる文章にする。

文章の仕方には、大きく3タイプある。
  1. Q&A型
  2. 問わず語り型
  3. 「図と地」型
どれにするかはケースバイケースだが、個人的に気に入っているのは2のタイプ、書きやすい。1から3に行くに従って再構成度も高まる。3は商業記事でよく見かけるが、インタビューが埋没してしまう。2あたりが臨場感があり、お勧め。


この記事の詳細は紀要に執筆しました。2019年11月に出る予定です。

2019年7月14日改訂

2013/08/07

武蔵野市図書交流センター

Iさんと武蔵野市図書交流センターへ。

東京新聞から寄贈された同紙の戦後40年分の新聞記事スクラップを見るためだ。段ボール箱(H30cm×W32cm×L45cm)で750箱。記事のデジタル保存で、切り抜き作業が廃止になって、不要になったからだ、という。
でも、確かめると、商用データベースに収録されているのは1987年4月以降の分。同センターでは、この嫁ぎ先を探している。

たまたま開けた段ボール箱は原子力関連記事。こんな記事があった。

「八ヶ月間も走れる原子力機関車 世界で四番目 設計図が完成」1956.9.22
 運輸省では……。しゃへい体は重さ百九トン。AH100型の簡単な図面が載っている。子供でも書けそうな設計図だ。

「来年から研究へ 原子力電話 研究員60人で」1958.7.25
 夢の電話として各国から注目されている原子力電話の構想……放射線の回線利用も平行して行う……。

原子力電話に原子力機関車。びっくり。googleで検索したら、原子力電話はヒットしなかった。

宝の山。

他の書庫も案内してもらい、その途中で2冊もらった。

『東京大學教養學部各科担當諸先生執筆 大學生の讀書—何をいかに読むべきか—』1950年、山根書店刊。
当時の学部長は矢内原忠雄。刊行の翌年、総長に選出されている。

『學生生活』1952年刊、新評論社。
編者は大河内一男と清水幾太郎。第1部はいま出ている大学生活入門に近い。当時もこんな本が出ているのは驚きだった。第2部がいい。

もくじ
第1部 学問と研究
 学問
 講義
 試験・レポート
 ゼミナール
 研究会・討論
 読書
第2部 学生生活の諸相
 すまいと生活
 師弟論
 友情について
 恋愛
 学生運動
 人間と信仰について
 スポーツ
 趣味・娯楽
 健康・衛生

いただいたのは第3刷。カバーの見返しに読者の声が載っている。
「……新設された新制大学では、真の大学ともいうべき『学問研究の場』が私共初期の学生によって作られなければならないとき本書は現在の大学生に大いに読み且つ学ばれる書となることでしょう」。これが60年前。

ところどころ読んだ痕跡を示す赤線が引かれている。

おまけ 武蔵野市内にもこんな案内板があった。
「いっとき避暑地」。

2013/08/06

2013/08/05

ああでもない、こうでもない

学内GPで通った企画の第1回の骨子が決まったので、「ああでもない、こうでもない」と言いながら、フライヤーを作った。

企画名は、
(五感とファインダー)×東日本大震災。

タイトルは、
被災地の記憶:私が見た東日本大震災

ゲストは、
渋井哲也さん。

近いうちに正式リリースします。

2013/08/04

「本の力」展

日本出版クラブ会館で、「『本の力』展:東日本大震災 3.11以降の全出版記録」という展示が開かれているのをKさんのツイートで知り、飯田橋まで出かけた(-8/11)。
駅から会館までの道は提灯がずらっと並んでいて、お祭りのようだ。観光客も多い。

会場は意外にすっきりしていた。出版物の点数は1,378。目録はないが、会場のPCで検索できる。

途中で取材クルーが入ってきた。絵本『ハナミズキのみち』に関する取材だという。少し聞かれた。

気になった本を3冊だけあげておこう。
石巻・にゃんこ島の奇跡
仮設のトリセツ岩佐研究室
木造仮設住宅群: 3.11からはじまったある建築の記録


2013/08/03

何もない土曜日

「久しぶりだね、土曜日、家にいるのは」。
そう言われて手帳を見ると、5月の連休以来だから3ヶ月ぶり。

2013/08/02

研究室の片付け完了

研究室の片付けがようやく終わった。結局3日間を要した。
スッキリ。
今度の片付けでは、あることさえ忘れていたものが見つかり、びっくり。
研究室が使えるのは明々後日、月曜まで。再び使えるようになるのは19日、月曜日。その間は、学部長室を拝借。

せっかくのスッキリを維持できるよう、戻し方を考えよう。
横浜時代の卒論はタイトルを入力して処分しようか。大会論文集も捨てようか。
もう読みそうもない本も捨てよう。




2013/08/01

スマホする人の姿

スマホを操作している姿って、なぜ、こんなにも似ているのだろう。

2013/07/31

7月最後の日

エアコンの交換で研究室がしばらく使えない。
交換作業用に研究室を片付けなければならない。
そんなこんなで、今週は研究室掃除週間。
今日は、はみ出ている本をきちっと納めたり、PCを学部長室に移したり、書類を分別したり……。
遅めのお昼をタケシゲでとった。ご主人に「マジェスティックホテルに泊まったんですってね」と声をかけられた。にわかに飲みこめなかったのだが、なんでも改装工事で、近々いまの建物が取り壊されるらしい。ランチマットに印刷されている完成予想写真を見せてくれたのだが、高層ビルで、コロニアル風が一掃されている。がっかり。もったいないと思う。
マジェスティックホテルは朝食もいい。これまでの朝食経験中、上位3位以内。
今日の夕食はベトナム料理となった。

ボクの宿泊情報はTさん経由で伝わったらしい。

2013/07/30

明日から夏休み

定期試験も終わり、学生は明日から夏休み。

今朝、正門前で、一人の警備員さんに声をかけられた。

「先生、会えてよかったです」。

何か、いいことがあったのだろうか、と思ったら、
「明日から休みで、今度来るのはオープンキャンパスの日なんです」。

雨の日も風の日も、かんかん照りの日も立ってくれている。頭がさがります。

夕方はNさんをまじえ、来年度授業の打ち合わせ。

2013/07/29

なまえが書ける

金さんの『やる気とか元気がでるえんぴつポスター』を読んだ。

一昨日の彼女自身の紹介で知り、「ポスター」ということばに引かれて読んだ。
見ると、なまえにふれたポスターも数点ある。

「なまえがかけてうれしい」
「ハングルもかけないわたしがにほんごでなまえをかけるようになりました」
「学校にきて一番学んだことはローマ字 自分の名前かけました先生 arigato」
……

大半はルビが振られ、読みやすくなっている。

2013/07/28

オープンキャンパス

今年度最初のオープンキャンパス。

ボクの役割は学部説明と個別面談。

コミュニケーション学とは何か、コミュニケーション学部のウリは何か。30分で紹介した。会場で、昨年度の卒制・卒論タイトル一覧を配った。これが好評で、コミュニケーション学部のイメージが具体的になったようだ。確かに出口を見ると、それまで、どんなことをやるのかがわかる。

個別面談では、先日の秋葉原での進学相談会に来てくれた親子に再会。順番で受けていたので、たまたま当たったわけだ。偶然にお互いびっくり。うれしい!

面談で、女子高生から、こんな質問を受けた。

「1時間目は何時からですか?」「1時間目の授業はいくつぐらいあるんですか?」

質問の意図がすぐにはわからず、確認した。S県と家が遠く、通学に2時間かかるらしい。受けてくれるだろうか。

そう言えば、ボクもかつては2時間かけて通っていた、21年半も。4年はあっという間だよ。

2013/07/27

ごった返し

金益見(キム・イッキョン)さんのマルチタレントな発表を聞いてから、総合研究博物館を回った。ナウルの惨状を含め、資源枯渇の深刻さがすさまじい。

その足で、不忍池へ。

途中で湯島天神を発見。境内にガス灯があり、初めて見た。こんなふんわりした明かりだったのか。陰影礼賛にふさわしい明るさ。説明板によれば、点灯する屋外のガス灯は都内でここだけ。

不忍池は蓮の花が咲き始め、それを見る人たちでごった返していた。少し時間があったので、下町風俗資料館にも寄った。空いている。1階に再現された路地があり、それと館内の臭いがマッチしている。のが印象的だった。

上野駅界隈は花火見物の浴衣姿で、ここもごった返している。

今日はKさんの快気祝い。明日はオープンキャンパス。

おまけ 金さんのインタビューにかける意気込みはすごい。おみやげ(贈りもの)、下調べと。インタビューイはインタビュー冥利に尽きるのではないだろうか。

2013/07/26

いい感じ

Sさん、Yさんと、続いて来客。その後は本関係の仕事。

研究会で久しぶりにKさんに会った。色つやもいいし、若返った感じがする。なんでもコレステロールの薬を止めたとか。

家に帰ると、木曽からヒノキの湯桶が届いていた。さっそく使った。
香がいい。
容量も適当。
と、持った感じがいい。

2013/07/25

もうじき夏休み

前期(正式には第1期と言うらしい)最後の会議が終わった。
活発な議論で時間切れ。

2013/07/24

今日の一善。かな

生協食堂の一番左にある自動券売機前で、学生が難渋していた。
百円玉が、何回入れても、ほかのに代えても、戻ってきてしまう。
ボクも、以前似たような経験があった。
で、お節介かも、と思いつつ百円玉を交換してあげた。
すると一回でうまく行った。
不思議だ。

2013/07/23

傘が手放せない

このところ瞬間豪雨の日が続いている。
晴れたら晴れたらで、強い日差しに、結局傘が手放せない。

2013/07/22

授業終了

3限の個別研究指導で前期もおしまい。
スタート時は4名だった受講者が、途中で増え、一番多いときは8名に達し、ディスカッションも活発で、楽しかった。
韓さん、徐さん、楊さん、王さん、陸さん、藤崎さん、山中さん、岩瀬さん。
今日は受講者の発表の後、インタビュー法を解説した。インタビュー法の本は数々あれど、ボクのリクエストにマッチした本がなく、これはいつか書かねば、と思っているが、インタビュー法の本はどのくらい必要とされているのだろうか。

2013/07/21

3年ぶりの水上運動会

今年は学部ゼミと大学院ゼミの学生による混成チーム。院生のうち2人は中国の留学生。ボート部員による漕ぎ方の微妙な説明がうまく伝わるか、ちょっと気がかりではあった。

ところで、左の写真は、当日、放送で使うためにTAのYさんが書いてくれたチーム紹介文。上がチーム全体の紹介。下も放送される文章だが、チームの紹介ではなく、Yさんの心情吐露になっている(笑)。半年ありがとう。

そうそう、結果は聞かないでくださいw

2013/07/20

「楽譜」の再発見

11時から、学内で「父母の会懇談会」開催。
全体会が終わってから、12時半から学部別懇談会。簡単な学部説明の後、出席者に要望付き、質問付き自己紹介をしてもらった。多くの1年生の親御さんが、話の最後に「楽しそうに通っています」と言ってくれてうれしかった。

懇親会ではマンドリンの演奏があった。マンドリンを間近で見たのは初めて。裏側に細かい筋がきれいに入っているのを発見。単なる模様かと思ったら違っていた。細い板が何枚も張り合わされているからだとか。

楽譜もよく見えた。すると、近くにいたお父さんが話しかけてきてくれた。さっきの説明会に出席していたお父さんだ。

「楽譜ってすごいですね。あの紙1枚から、こんな演奏が再現されるんですから」。
確かに。
「しかも、何年も前の楽譜でも演奏できるんですから。共通語ですね」。

ことばはどんどん変化していくのに、楽譜は変わらない(細かいところでは変わっているのだろうけど)。例えば、崩し字の判読は難しいし、死語もある。

楽譜の歴史はおもしろそうだし、コミュニケーションの観点からもいろいろ研究できそうだ。

難しい質問も受けたけど、楽しい懇親会だった。

明日は選挙。帰りがけ寄った三浦屋の入口には、こんな看板が。
「7月21日(日)は選挙と三浦屋へ!」
ポイントサービスがあるらしい。

2013/07/19

こんな日もある

いろいろ考えごとをしていたら、とうとう一睡もできなかった。
そのまま、出勤。
もちろん、眠いし、目もチカチカ。
でも、いいアイデアが浮かび、考えごと1件は解決の見込み。きっかけは偶然。

2013/07/18

オフの話を聞く

会議、新人研修、理事会。

新人研修。もちろん、ボクは新人ではないので、立場上の参加。コミュニケーション学部からは3名が該当者。研究以外の話が聞けるのは同僚ならではの機会で楽しい。

停年で移られてきた人、他大学から移ってきた人、初めて大学に勤める人。話の内容は三者三様。

2013/07/17

会議の日の講演会

学部教授会、全学教授会、代議員会。
その合間を縫うように、ハラスメント防止に関する講演会。講師は東京女子大の高畠さん。3大ハラスメント(セクハラ、アカハラ、パワハラ)の防止と対策。
最大の防止策(対策)として強調されたのが、個人的かかわりあいを持たないことだった。
深入りしないようにしよう。

2013/07/16

平澤大学校との交流ゼミ

今日は5度も下がって快適な一日だった。

4限の演習は、韓国の学生が参加しての交流ゼミ。

学生たちの発表は名前インタビューの中間報告。ハングルのスライドで発表した学生もいてまずまず。発表を聞き終わって、韓国の学生が「私の名前は漢字がないので、珍しいと言われ、よく覚えてもらえる」とハングルのみの名前のメリットを話してくれた。

90分の中で、27人の1分紹介、5チームの数分ずつ発表とぎゅうぎゅう詰めだった。名前研究のおもしろさが伝わったかなあ。

各チームの発表テーマは以下の通り。

  • 珍しい名前の人は自分の名前をどう思っているか
  • 子供に付けたいと思っている名前の人に聞いてみた
  • 自分と同じ名前の人も自分と同じように思っているか
  • 名前で得したこと、損したことを聞いてみた
  • 自分の憧れている名前の人は、その名前に満足しているか

2013/07/15

祝日なのに

出がけに人身事故発生で運転見合わせ。
再開まで1時間かかるという。
一駅歩いて、動いている路線に。
今年に入って遭遇するのは何回目だろう。
幸い、授業には間に合った。
曜日によって授業回数が違ってもいいのではないか。
寛容ではない気がする。

2013/07/14

名前関連の記事

名前関連記事の備忘録でーす。

●奇をてらった名前の影響は?英語版「名は体を表す」
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2955506/11030604
あのメラビアンのコメントが載っている。「名前の字に、奇をてらった字を使わないこと。好感度ががくっと落ちる。工夫しすぎたり、芸術的にすることはない。概して、変わった名前は避けたほうがいい」。

●第33回 三つの名前
http://www.mishimaga.com/wagaya/033.html

●(be between)自分の名前、気に入ってる?
http://www.asahi.com/be/articles/TKY201307030255.html

●Holly Willoughby loses her cool with Katie Hopkins in ANOTHER class row on 'This Morning'
http://www.youtube.com/watch?v=edZjdgU0asM
イギリスで三日前に話題になっていることです。子どものファーストネームを元に社会階層を判断し、自分の子どもがその子と友達になってもいいかどうかを判断する……(Robより)

●相田さんのプロフィール
http://www.civisanalytics.com/staff/entry/masahiko-aida

●変わった名前: 親から名前を授かるのは,目立とう,個性豊かであろう,人とは違うところを見せようとする人生最初の行為である。個性重視がアメリカ人の生き方として広がり…(『自己愛過剰社会』から)
http://extract.blog.shinobi.jp/Entry/2919/

●「悪魔ちゃん事件」から20年――子どもの「命名権」をどう考えるべきか?
http://blogos.com/article/63016/

●渋井哲也 2013年2月23日:震災から一ヶ月後に避難所で出会った家族のところに立ち寄りました.すると、今年の1月25日に男の子が産まれたということを教えてくれました。4人目の子で、次男。名前は「絆太」と名付けたようです。兄弟姉妹の全員が「は」で始まる名前とのこと。

●Kobayashi:読みやすい名前の人の方が好意的に評価され、出世しやすい。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022103111002927
抄録の訳

●AAA:自分の名前が珍しい名前でもよくある名前でも、他者の名前に比べてよくある名前ではないと評価し(性差なし、名前表記の特異性によるものでもない)、珍しい名前を好み、名前を変える場合は珍しい名前を考えがち、と。米国白人のみのデータの様子です。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/bjso.12001/abstract
抄録の訳

2013/07/13

きっと初の錦糸町

昼から公務で、錦糸町へ。意外に近い。新宿から25分程度。
もしかすると、錦糸町駅を降りるのは初めてかもしれない。両隣の両国と亀戸は行ったことあるのに。
駅構内では、キティ入りの「ネームハンカチ」と「ネームおはし」が売られている。それぞれ、500円と368円。探したけど、ボクの名前も娘の名前もなかった。
北口を出ると、目の前に金色のオブジェがどーん。その向こうにはスカイツリー。ツリー目当てらしい観光客がおおぜい。

「ちくま」の7月号、巻頭になだいなだの「人間、とりあえず主義」が載っていた。先月号でおしまいと思っていたので、うれしい限り。
最後の回の最後の一文は「歴史教科書より、小説でも読めよ」。その直前にはこう書かれている。
「戦争が終わったことを一番喜んだのが日本人だった。そのことは戦後の日本文学によく書かれている」。大阪市長へのコメントで始まる回だ。

2013/07/12

シンポジウムのあと

夕方から学内で「(アンチ・)デジタル時代におけるカルチュラルスタディーズと人文学」というシンポジウムがあった。

途中から参加、そのあとの懇親会で乾杯のあいさつをした。その際、授業料の額を知らない学生の多さにふれた。授業料を個人が負担するのはどう思う?という話を学生にしたら、それは変。と大半の学生が答えたことも話した。

教育の受益者は自分(個人)だと思っているのだろう。しかし受益者はかれらも含む、われわれ。ひいては世界をも含む。社会(国)で負担すれば、「育てられた」という気持ちも生まれる。仮に個人が教育の受益者だと思っても「みんな」につながる。自己中心を徹底させれば、社会につながらざるを得ないからだ。いちばん厄介なのが中途半端な自己中心。

席上、桜井さんから「〈自己責任〉を問い直す」を頂戴した。『現代と親鸞』の抜刷りだ。自己責任はDrive at your own riskのat your own riskだと指摘した佐藤欣子さんにもふれなから、新自由主義の問題へとつながっていく。responceと無縁の日本語の「責任」。

人を育てるのは社会でなければいけない。まずはみんなでコストを負担しよう。

交流ゼミ用の印刷物も完成した。新聞には、今日も「熱中症で死亡」の記事が並ぶ。

2013/07/11

今日もうだるような暑さ

来週の学部ゼミに、日本語文化研修で来日中の韓国の大学生11名が参加する。主な交流内容は、ゼミ生による名前インタビューの発表。そして討論。

午後はそのための資料作り。資料は3点。写真付き名簿。インタビューのまとめ(8ページ)。あと、当日のプログラムを作ればおしまい。

脇で作業を見ていたKさんが、名前がらみで「ハメハメハ大王」を教えてくれた。カムサムニダ〜

2013/07/10

災害時支援ボランティア講習会

先日、東京消防庁災害時支援ボランティアに登録した。
その講習会に参加した。
ボランティアの趣旨、ガイドブックの説明のあと、AEDの講習。機器操作は音声ガイダンスに従えばいいのだが、その前後の処置がけっこうむずかしい。まだ、この世界になじんでいないからだろう。処置レベルでしか考えられない。

夜は古家さんの講演会「ネオソウル」で、韓国研修の予習。注目スポットを5つ紹介してくれた。
  1. ソレマウル:フランス人コミュニティ
  2. 亭子洞(チョンジャドン)
  3. 道峰山(ドボンサン)
  4. 新道林(シンドリン):D-CUBE CITY
  5. IFCモール
なぜ休日の電車はハイキング姿の人で混むのか(なぜ登山が好きなのか)もわかった。南山タワーからミョンドン方面の道を歩くのは楽しい、とも。
フロアからの女子高校生の質問に答えて、梨花女子大の見学、大学の食堂もお薦めだよ、と。梨花女子大、数年前に行った時は正面が大規模工事中だった。

最後は「韓国と日本。一見似ているけど、違う。その国のルールに合わせることが大事」と強調。

参加者のブログがよくまとまっている。bamikoさん、doryさん。

匿名のままでは死ねない

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