2014/08/31

1950年代のデザイン

5、60年代のデザインを展覧会でスバル360を見た。1958年に生産開始し、70年までに39万2,000台が生産されたという。

スバルで上高地に行ったこともある。小さい割に中が広い、そんな記憶しかなかった。今回、久しぶりに見ると、外も中もスッキリしている。ステアリング・ホイールが細いのなんの。シートも薄い。ミニマリズムを彷彿とさせる仕上がりだ。

車体デザイナーは社外の佐々木達三。彼はスバルを模型から作ったらしい。車のエンブレム(六連星マーク)も彼のデザイン。

50年代は柳宗理も活躍している。有名なバタフライ・スツールは1954年作。杉野芳子のファッションも、東芝電気釜(社内デザイナーだろうか)も、亀倉雄策のニコンFも50年代。

1960年代のインダストリアルデザインは、これらの延長上にあるようには見えない。なぜ50年代に、こんなデザインが花開いたのだろう。

2014/08/29

雑誌を読み返す

今日のお弁当はイチジク付き。
古代ローマの本を読んだ後だけに想像が膨らむ。

最近、古い雑誌を読み返している。内容が古いはずなのに、いまなお読める。見方、読み方が変わったのだろうか。
いま読んでいるのは「住む。」と、BRUTUS。特集によって買ったり買わなかったり。で揃っているわけではないのだが、写真のせいかもしれない。
というのは、写真には意図しなかったものも写っているからだ。それを見つけるのが楽しい。もちろん、それだけではないだろう。バックナンバーを残している雑誌はほかにもあるけど、そちらは並んだままだからだ。そのときが来れば、それらを手にするのかもしれない。
3.11の前後で比較する読み方も、雑誌にはある。

2014/08/28

寛容社会たれ

ヤマザキマリさんの『男性論』。
おもしろい。
歴史上の数々の理想の男性をとりあげながら、たとえば、古代ローマ遺跡に執心していたラファエロに「ポンペイを見せてあげたかったかな」とか(彼は発掘が始まる前に亡くなってしまった)、「わたしの漫画をラファエロに見てもらえたら」とか。
大昔の人物をこんなふうに見ることもできるのか。
ボクも惚れた人のことをいろいろ調べてみようか。


2014/08/26

「アナと雪の女王」

地元の映画館では吹き替え版しか上映しないというので、家族がレンタル版を借りてきた。21インチなので、迫力は欠くが、それでもダイナミックな画面には引き込まれる。

さて、挿入曲のLet it go が一般に「ありのままで」と訳されているが、実際に見ても、ニュアンスが違う。気持ち良さそうに歌うシーンに合わない。英和辞典にはこう書かれている。

「(もうそれ以上の批判処罰などを)何もしない;かまわない、 相手にしない」

「ありのままで」では、なにか毒を抜かれている感じがする、と家族。

今回見るきっかけになったのは、東京新聞(8/24付け)に載っていた貴戸さんの論考。そこにはLet it goは「もう、やめてやる」となっている。堂々と歌う場面にはこちらがふさわしいし、そもそも「ありのままで」という訳は存在しない。

「すべてのしがらみから自由になって、自分の持つありったけの力を発揮したい。そうできたなら、どんなに凛として爽快なことだろう」。

オラフがいい。

◎type-rさんのココ(ネタバレ解説)がスゴイ!内容もやりとりも。
◎「ちくま」9月号の橋本さんのコラムは作品を見ないまま「ありのまま」で書かれている。

2014/08/24

Sercombe 2014:英語環境の命名への影響

中国本土在住者における非伝統的名前の採用

Sercombe, S., Young, T., Dong, M., and Lin, L.  (2014). The Adoption of non-heritage names among Chinese mainlanders. Names, 62(2), 65-75.

Keywords: adopted names, mainland Chinese students, language contact

抄録
 英語を勉強したり、英語で勉強する大陸の中国人学生は、非伝統的名前を受け入れる。こうした現象はますます結びつきを強める世界の言語接触の帰結として増加している。本稿は、中国人学生の間で非伝統的名前が受け入れられる理由と、こうした名前が果たすと思われる機能を明らかにする。われわれは156人の英語学専攻生に調査を実施した。その結果、かれらの大半は非伝統的名前を用いていた。こうした結果は相互に関連する役割を果たしているように見え、中国人のあだ名付けと結びつけることもできる。さらに、回答サンプルの名前は学生生活の一面を反映しているように見える。それは具体的文脈で関連し、それらの文脈は名前を形作り、回答者の名前と非伝統的名前の使用によって形作られる。

Abstract
When studying English or through the medium of English, some mainland Chinese students adopt non-heritage names. This phenomenon has arisen as a result of language contact in an increasingly interconnected world. Our paper investigates reasons for the adoption of non-heritage names among Chinese students and the kinds of functions that these names are seen to fulfill. We surveyed 156 English linguistics majors. Our findings indicate that most of those surveyed use non-heritage names. These appear to serve interrelated roles and can also be associated with Chinese nick-naming. In addition, the names in our sample seem to reflect aspects of students’ lives that are relevant in specific contexts, and these contexts both shape and are shaped by participants' use of given and non-heritage.

2014/08/22

最後の夏季集中講義

昨夜、札幌から戻った、月火水木と4日間、計15回の授業を終え。

東京は暑い。札幌は連日19度から24度の間で推移していた。もっとも、その分、青空はあまり見られなかった。

集中講義の初回は2002年。以来、隔年で開いてきた集中講義も今回が最後。テーマは、その間、ネットコミュニケーション、日記、名前と変えてきた。やりたい内容で、院生たちとの濃いやりとりができ、ありがたい機会だった。集中講義のパターンもできた。

  • 1日目 概論/受講者による発表
  • 2日目 受講者による発表
  • 3日目 受講者による発表/実習(インタビューやログ解析)
  • 4日目 実習課題/まとめ

期間中の一日が高校生の構内見学だった。会うたびに挨拶され、あるいはこちらから挨拶。高校生から見れば、ボクはこの大学の教員でしかない。丁寧に対応した。学生食堂では、ラーメンコーナーに彼らの長い列ができていた。さすが北海道というべきか。定食や丼のコーナーは数人。

札幌での発見。1つは「夜ランチ」。これを実施しているお店が多い、特にテナントのお店。大半はランチ価格の夜版をさしているようだ。2つ目は地下鉄の「専用車」表示。「うっ?」と思ったが、「女性専用車両」のことだった。ところが、車内放送では、この車両を「安心車両」と呼んでいる。他の車両は「非安心車両か」と突っ込みたくはなる。この種の命名は物理的な方がいい。

明日、明後日はオープンキャンパス。

2014/08/20

Coulmont 2014:改名の背景

フランスにおける改名:青春の泉?
Coulmont, B. (2014). Changing one's first name in France: A fountain of youth? Names, 62(3), 137-146.
Keywords: Age, class, law, identity, ethnicity, sociology, France

抄録
 名前を変えることはアイデンティティの変更である。多くの研究は民族アイデンティティの変化に焦点をあててきた。自らの名前を変える人たちは一般に移住者の子孫か移住者自身だからである。本研究はフランスにおける名前変更に焦点を当てる。実際、自らのファーストネームを変える人たちは圧倒的に移民の子孫が多い。しかし、かれらのアイデンティティ変化は多次元的である。ファーストネームの変更は若いファーストネームを手にするひとつの方法でもある。

Abstract
 A change of name is a change of identity. Many studies have focused on changes in ethnic identity, because those who change their name are often descendants of migrants or migrants themselves. This article focuses on first name changes in France. It shows that those who change their first name are indeed overwhelmingly the descendants of migrants, but that their identity change is multidimensional. Changing one's first name is also a way to get a younger first name.

なるほど、とは思ったが、名前から年齢が推測しにくくなるなあ。

2014/08/19

Chan 2014:メディア利用とウェルビーイング

多様なつながりと人生の質:メディア採用と対人コミュニケーションが一生を通じたウェルビーイングに及ぼす影響

Chan, M. (2014). Multimodal Connectedness and Quality of Life: Examining the Influences of Technology Adoption and Interpersonal Communication on Well-Being Across the Life Span. Journal of Computer-Mediated Communication, Early View

Keywords: new communication technologies; well-being; multimodal connectedness; media multiplexity; socioemotional selectivity theory

◆抄録
 本研究は社会相互作用に用いるコミュニケーションテクノロジーの数(多様なつながり)と、一生を通じたウェルビーングの関係を明らかにした。メディア多重性(タブレット、ラップトップ、デスクトップ、電話、携帯電話)の前提と一致し、多様なつながり、および強い絆でのコミュニケーションはウェルビーイング(PWB)を高めるが、それは年長コーホート(35-54歳、55-70歳)に限られた。若年コーホート(18-34歳)では、多様なつながりや弱い絆でのコミュニケーションはウェルビーイングを低下させていた。これらの知見は一生を通じた社会関係の維持の動機が異なることによる。年を取るにつれ、強い絆(家族や親友との対面付き合い)による関係の維持がいっそう重要になり、弱い絆(対面付き合いの同僚や友人)の数は減っていくからだろう。

Abstract
This study examined the relationship between the number of communication technologies used for social interactions (i.e., multimodal connectedness) and well-being across the lifespan. Consistent with the assumptions of media multiplexity, multimodal connectedness and frequency of strong-tie communication enhanced well-being, but only for older-age cohorts (35–54 and 55–70+). For young adults (18–34), multimodal connectedness and frequency of weak-tie communication diminished well-being. The findings are framed in terms of differing motives for maintaining social relations across the lifespan, as maintenance of relationships with strong ties become more important and the number of weak ties contract as people age.

本文

コーホート分析とは珍しい。ただしちょっと気になる。コーホート名が年齢になっているからだ。本文を読むしかないか。

2014/08/16

どちらがいいのか

眼鏡のヒンジが折れてしまった。
修理に行くしかない。
駅の手前で定期券を忘れていたことに気づき、いったん自宅へ。
行く時もやっていたのだが、まだやっていた。
左折手前にある一時停止の取り締まりだ。
一時停止線の先の見える場所に一人、左折した先にもう一人。
見える場所に警官がいるにもかかわらず、反則切符を切られている。
運転しないのでわからないが、そういうものなのだろうか。
ところで、以前は見える場所に警官はいなかった。その後、「おとり捜査」との非難を受けて、取り締まり方が変わった。
一時停止の遵守者を増やしたい(予防優先)のであれば、警官は隠れていた方がいいだろうし……。

2014/08/15

名前の統計

来週の集中講義に備えて論文を読んでいる。
名前と自尊心に関する研究、名誉文化と名前の継承に関する研究、……。

研究に欠かせないのが名前の統計。
知っている範囲では、米国と台湾が整備されている。
日本にはない。あるのは民間の調査。
今回調べたら、他の国も。
さらに、こんなサイトも。


2014/08/13

本、本、本

UP』で知った山口晃の『すゞしろ日記』。
 50回目までが掲載されている。
大きい本だが、寝ころがったままでも読める。マンガがすべて見開きの左側にあるので、本を右に置けば、持たずとも読める。作者の意向だろう。
「花ぶさ」が紹介されている。池波正太郎の「懐石風料理」に出てくるらしい(『新しいもの古いもの』)。

重松清『明日があるさ』。
 彼(1963年、岡山県生まれ)は「少年の頃から吃音症であり、カ行の発音が上手くなかった。そのため、話すときにはカ行から始まる言葉をできるだけ避けていた。清という自分の名前についても、発音するのに苦労していたようである」と『きよしこ』からの紹介がある(Wikipedia)。
「元・女子の皆さん、お元気ですか」。
 サイン会で為書きをするたびに、その人の両親の思いを感じる。だから、一文字一文字、(引用者注:名前を)へたくそなりにていねいに書こうと心がけている……
サム・サマーズ(江口泰子訳)『考えてるつもり』 。
 流行が規範を変える
 子供の名前はどうだろう。子供の名前は、刻々と姿を変える砂漠の砂のように、時代の規範によって大きく変化する。その好例と言えば、1984年に映画のオチだった名前が、30年もしないうちに米国で4番目に多い女性の名前になったことだろう。映画『スプラッシュ』で、ダリル・ハンナ演じる人魚は最初、まったく人間の言葉が話せない。そして、標識にあった「マディソン(アヴェニュー)」を自分の名前に選ぶ。
 正常な自己欺瞞があなたを救う
 自分に関わりのあるものが好きだという感情はもっとずっと重要な決断にも表れる。フロリダには「フローレンス」という名前の女性がほかの州よりも格段に多い。ジョージア州ではジョージア、ルイジアナ州ではルイーズ、ヴァージニア州ではヴァージニア。ついでに言えば「デニス」や「デニーズ」は歯科の仕事に就くケースが多く、ラリーやローラは法律家に、ジョージやジェフリーは地球科学者(ジオサイエンティスト)に多い。
 平均以上効果と同じように、名前と州や職業との関係といった意外な事実は、私たちが自我を高揚させる視点で世界を見る傾向を表している。そのようなご都合主義は、失敗するか欠点を指摘された時に表れやすい。自己愛を保つ戦略に、栄光浴、下方比較、根本的な帰属錯誤。

2014/08/12

紀元130年と紀元2014年

テルマエ・ロマエ II」を見に行った。

大スペクタクルは楽しい。ただしメッセージ性を優先しすぎて(安倍さんのような人が出てくる)、少し散漫になってしまった感はある。

懐かしい人がいきなり出てくるので、年配者にはそういう楽しみがある。松島トモ子(1945年生まれ)、白木みのる(1934年生まれ)。そして、菅登未男演じる浪越徳三郎(2000年没)。

◎先日行ったコレド室町の脇に神社がある。福徳神社だ。目下、工事中で中は見られない。その付近に料亭「百川」があった。しかし明治に入るとすぐに消えてしまった。経緯は「謎」(東京新聞2014.8.12)。

◎「くらし中心」の13号は「コンパクト」を特集。PMQ×MUJIのゲストルームがおもしろい(p.4)。天井から棚が吊り下がっている。スカイデッキDECKの商品化)もいい(p.2)。中村好文と小池一子の対談も載っている。「僕も年が上がってきているので、モノを整理したいと思っているところ」「ちょっと面白いなと思うモノを見つけてもブレーキがかかって買わないようになりました」。

◎16日から「365日のシンプルライフ」。フィンランド映画。Your life is not made of your things.

2014/08/11

「似顔絵が描けました!」

T画伯から似顔絵が届いた。

あらかじめ完成日を聞いていなかったので、サプライズ。
うれしはずかし、ではないか。

ありがとうございます。

脱アルコールビールで乾杯!

いつかT画伯の原画展を開こう。


2014/08/10

……と思ったら

台風11号の影響で、急に降り始めたと思ったらやみ、やんだと思ったら降り始め、の繰り返し。
家で仕事。

2014/08/09

台風11号を避けつつ

朝9時、家を経ち、西宮へ。台風が心配されたが、無事往復できた。

目的は高橋惠子さんの講演。「自立とは上手に依存すること」。

見知らぬ人とつながることの重要性、ルールは人工物だから学ばないとわからない(例、street mathematics。アメリカで子どもたちが住宅街でレモネードを売っていたのを思い出した)、……。

今回はT画伯に似顔絵をお願いするというもう一つの目的があった。懇親会場(フルーツパーティ)で切り出そうと思ったら、別の人から既に依頼があったという。なんという偶然。画伯に四方八方から観察されてしまった。「先生は描きやすいです」w。

最後の主催者あいさつで知ったのだが、今回の講演は集中講義の最終回。集中講義の一部、とりわけ最終回を公開するのはいいアイデアだ。

3年前、Mさんが「いつか会おうと思っていたら、その矢先に亡くなっちゃった。会えるときに会っておくべきよね。会いたいと思ったときに、ね」と。それ以来、少しずつ実践するようにしている(つもり)。

●参考
  1. 貧困統計ホームページ(阿部彩さん)
  2. 中島岳志『秋葉原事件 加藤智大の軌跡』朝日新聞出版
  3. 大津和子『社会科=1本のバナナから』国土社
  4. 高橋惠子『第二の人生の心理学:写真を撮る高齢者に学ぶ』金子書房
  5. 高橋惠子『絆の構造』講談社
  6. 青木 悦さん

●長崎被爆の日
  1. 城臺(じょうだい)美弥子さん「平和への誓い
  2. 草野さんの仕事
●箕浦さんと成田さんがTISE(2項目自尊感情尺度)を作っていた。回答は5件法。
  1. 自分にはいろいろな良い素質があると思う
  2. 自分のことを好ましく感じる
 箕浦有希久・成田健一 (2013). 2項目自尊感情尺度の開発および信頼性・妥当性の検討 感情心理学研究, 21, 37-45.
 箕浦有希久・成田健一  (2013). 2項目自尊感情尺度の提案―評価と受容の2側面に注目して― 人文論究(関西学院大学文学部紀要), 63, 129-147.




2014/08/08

フシギ空間

Kさんと銀座散策。

今日のメインは奥野ビル探検。

周りのビルを圧倒するようなしっとりした外観。入ってもいいのだろうか。お邪魔しますと声をかけてから中へ。

正面は、銀座初というエレベーター。エレベータは完全な手動式。ドアの開閉にちょっと力がいる。最上階の7階をめざす。

前身はアパートだったが、いまや全身が画廊ビル。ビル自体も作品のよう。

最初、各部屋にいる人が画廊のオーナーなのか、作家なのか、留守番なのか、さっぱりわからず、話していてもとんちんかん。慣れるまでに時間がかかった。1階ずつ階段で降り、地下1階まで行き着いたところで、ようやく、このビルの文法がわかった。まず、目の前にいる人が誰なのか確かめよう。

人も空間も浮世離れしていて、この世のものとは思えない。荒木町を歩いたときの感じに似ている。無事戻れたのが不思議なくらい。

現代に厭きたら(飽きたら、かな)、奥野浴!

LIXILギャラリー日本橋高島屋(表記はタカシマヤらしい、Wi-FIが使える)、コレド室町と、歩き疲れての夕食は、コレド室町2地階の日本橋玉ゐ

◎備前焼の神戸光昭さん(上の写真)。北谷陶画房 0869-22-3919


2014/08/07

イヌの認知能力

授業の相談で青梅のAさん宅へ。古家を整備したしっかりした作りの平屋。風がよく通る。

相談が終わってから、犬は大小判断ができるだろうかという話になり、実験することになった。

きっかけは、お子さんの持っている数字の絵本。中に数字がなかったら、どう表現しただろうか、というページがあり、そこには大小などの形容詞で新聞記事仕立てで書かれている。

「大きい、小さい、と言っても、人によって受け取り方が違うよね」
「そうだね」
「犬もわかるんだろうか」

Aさん宅にはトイプードルがいる。

犬の2m先の右に多めのエサ、左に少なめのエサを置き、どちらに走って行くか、試すことになった。急く犬を押さえ、手を離すと、プードルは右に行き、次に左のエサを食べた。偶然かも知れないという意見が出(笑)、再実験。これでも右の方に走って行った。もしかしたら、位置のせいかもしれないとなり(笑)、左にエサを多く、右にエサを少なく置いて、3度目の実験となった。

結果は曖昧だった。お腹がいっぱいになっていたのかもしれない。左右の真ん中でウロウロ。

2014/08/06

バッタリ!

優先席に腰かけて本を読み始めた。
すると隣りの車両から人が近づいてきた。
何か、へんなことでもしたのだろうか、と思ったら、若干年上の同業者だった。
ビックリ。
会うのは何年ぶりだろう。
席を移動しておしゃべり。
奇しくも東経大の資料を読んでいたらしい。
「コミュニケーション学部、いつの間にかすごい顔ぶれですね。柴内さんもいるし、西垣さんも……」。
他の人も挙がったのだが、その人は別の大学だったw。たぶん、北村さんと混同したのだろう。
「今日は会議だけなんですよ」と、通勤途上。ボクは学生指導。
過分な話も頂戴した15分だった。

◎エアコンクリーニング 14,900円。

2014/08/05

魂の旅

両親と姉のお墓参りをすませたあと、父母それぞれの実家に連れて行ってもらった。

父の実家を訪れるのは40年ぶりぐらいだろうか。建物はアルミサッシに変わっていたりすあるものの、ほとんどそのまま。小さい頃撮った写真そのままだ。中の急な階段もそのまま。

近くの古い墓地がいっそう古くなっていた。かつて土葬だったので、雨の日に通ると、青白い光を見たような記憶がある。当時は気づかなかったが、神道。墓石の名前は実名で書かれている。

いま住んでいるのは叔父の奥さん一人だけ。現在、80代後半。毎日畑の世話をしている。帰り際、真っ赤に熟したトマトをたくさん頂戴した。

母の実家は数年ぶり。

最近、熊や猪がおりてきて、スイカやトウモロコシ、ナスを食べてしまうのだと言う。自衛策として、とうとう電気柵を設置。

どちらの家でも、つまようじが仕掛け付き楊枝入れで出てきたのにはびっくり。父の実家は、爪楊枝が飛び出すタイプ。母の実家はキツツキが加えるタイプ。お茶請けに漬け物が出る土地だけある。

共通点はもう1つ。薄暗い部屋があるところだ。今の間取りはすべての部屋に光を、が基本。

かつて、近くには農協の店舗があった。それも今はなく、日常生活は大変そうだ。どうなってしまうのだろう。

2014/08/04

社会科見学

午前は韓国文化院、午後は花王
前者は研修の準備学習、後者はモノができる過程を見たくて、という要望で。
学生たちは錦糸町、ボクは長野。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...