2015/07/31

猛暑の大手町散策

大手町サテライトの帰り道、思い出して「河鍋暁斎」展に寄った(三菱一号館美術館、写真は館内の階段)。暁斎はキョウサイと読む。
展覧会の正式名は「画鬼・暁斎—KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」。

有名な「鳥獣戯画 猫又と狸」は、猫又の鬼気迫る表情に逆に引き込まれてしまう。猫又の部分が切り取った紙に描かれていて、これもそれに貢献している。

暁斎は絵日記も書いていて、それが山口晃の「すゞしろ日記」を彷彿とさせる。時間順で言えば、逆なのだが、タッチといいセンスといい、似ている。
家人が那須のナスを買ってきた。

2015/07/26

巡り合わせ

酷暑のなか、今日は第1回オープンキャンパス。
学部説明を担当するようになって、初の立ち見が出た。
あきらめて入室しなかった人もいたとか。
うれしいのは言うまでもない。
終了後は個別相談に応じた。
隣にいた学生が「K先生」と声をかけてきた。
聞けば3年生とのこと。
「オープンキャンパスの日、K先生が応対してくれたのです。その節はありがとうございました」。
こっちこそ、ビックリ。
「そんなボクがオープンキャンパスで個別相談をするとは思ってもいませんでした」。
確かにね。
彼の回答はノリノリ、聞いている受験生も楽しかったのでは。

経済学部志望の受験生が個別相談にやってきた。なんでも偶然出席した学部説明会で、「コミュニケーション学部っておもしろそう、と思ったので」と。
今日の東京新聞朝刊は「防衛省 大学研究に助成:軍事活用へ初の公募」。文科省が締め上げた後に飴。

2015/07/12

きょうも1枚

学生たちと東京駅構内。

コインロッカーに英語のような表記が添えられていた。コアラの絵も不明だが、Coin Lockers Bで通じるのだろうか。

英辞郎で「コインロッカー」を調べると、こう出ている。

an automatic locker(駅・空港などの)、baggage locker(駅・空港などの)、a coin-operated locker(駅・空港などの)

coin lockerで、英語のブログがヒット。使用法がわかりやすく書かれている。いまや、coin lockerで通じそうだ、というのが結論。

2015/07/11

きょうの1枚

画廊を出ると、交差点の向こう側に形のいい家が見えた。
わたった先の一画は崖の上。大半が建築家仕立ての家。個人宅も集合住宅も。
教会もある。
その塀にあったのがコレ(左写真)。
PTA制作。

2015/07/10

「日本」の例

新国立競技場の決定過程に疑義を覚える人は多い。
ボクもその一人。
ズルズル、済し崩し、は開戦決定を彷彿とさせる。
「集団浅慮」も働いている。

社会心理学の教科書には、理解を深めるために実例が紹介される。
たとえば、この集団浅慮。
チャレンジャー号事故とキューバ危機が、実例の定番である。
大半はアメリカの例。
アメリカの論文を参考にしているからなのかもしれない。
実例や具体例に日本の事件やできごとを扱った本が出ないものだろうか。

2015/07/06

54歳

彼には「俳優」という程度の認識しかなかった。
『図書』797号の編集後記「こぼればなし」で、5月に亡くなった今井雅之の「こと」を知った。
 最初、なぜ、ここに彼の名前が? 思ったが、彼は岩波から3冊、本を出していた。
『若い僕らにできること』ジュニア新書
『特攻隊と戦後の僕ら』ブックレット
『“カミカゼ”公演記 in NY』

読んでみよう。

2015/07/04

同好の士

並河進さんのエッセイ。
「いつか、ここにあるもの。」の第1回は、「失ったものと存在するもの。」
その後半にカッコ書きで、こんなくだりが出てきた。

(特に、矢印の魅力って言ったら! 僕は矢印の魅力に数年来取りつかれてしまっている)

矢印好きがいた。

参考情報
矢印のすゝめ
矢印の力

2015/07/01

同じことがらなのに

昨日起きた新幹線車内での焼身自殺。
その予防策として、セキュリティ対策のエスカレーションをあげる人(焼け太り組、便乗組)と、貧困対策を検討する人とがいる。それは、今回の出来事を事件と見なす立場か自殺とみなす立場の違いでもある。前者だと、同じような出来事は再発する。予防に、防止にならない。有効な対策は後者だろう。
セキュリティ派も、監視カメラの増設を提案する人(ハード指向)と、人による監視を強めようとする人(ソフト指向)とに分かれる。前者はメーカーが潤う、後者は雇用を生む。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...