2011/11/25

卒論の書き方3:タイトルは大事

卒論も研究のはしくれ。だから、研究の流儀を守るのが基本。書くほうも読むほうもそのほうが楽、だからね。まずは型を守ろう。

だけど、所詮、卒論は卒論。

だから、卒論が苦行になったら本末転倒。楽しいテーマ、関心のあるテーマ、おもしろそうなテーマでやろう。

そのためにはタイトルが大事。最終的には書き上がってから決まることになるけれども、計画段階から、いいタイトルを考えておく。思わず読みたくなるようなとびきりのやつを。それが研究内容をアプローチを規定するからだ。

少なくとも、卒論(レベル)では、◯◯に関する研究、とか、××に関する一考察、なんてのは愚の骨頂。卒論はもともと研究だし、考察するのが本業なのだから。

タイトルは看板。看板に偽りあり、でも困るが、看板で引きつけないことには読んでもらえない。

ふだんから、あるいは先行研究を読んでいる間も、気に入ったタイトルがあったら、メモしておこう。

タイトルが決まれば腰が座る!

2019年7月14日改訂

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...