このところ、手の指のあれがひどく(アレルギーとあかぎれの二重苦)、水仕事では手袋が欠かせなくなり、そして寝る前には「ももの花」を塗っている。
ももの花は母親が現役主婦だった頃、しもやけの治療によく使っていて、いわば母の代名詞的存在だった。それを私が使うことになるとは1年前までは想像もしなかった。
昨年、母が手が荒れるようになったというので、ももの花を送ってあげた。懐かしいねえという声が返ってくるかと期待していたら、届いた声は違った。
「具合いいよ〜」。
昔使っていたことを説明したのだが、全然覚えていなかった。
3月で91歳になる。