2011/03/16

その後

あれ以来、初めて大学に行った。

途中の電車は空いている。
事務室は一見ふだん通りだが、表情はそうでもない。国際交流課では留学生が帰国のための手続きをしている。
教員の入室を示すパネルのランプは軒並み消えている。今日会ったのは副学長と、J先生ぐらい。
帰ろうと思ったら、ゼミ生のTさんに遭遇。ゼミ論集を渡したく、研究室に戻った。

ふだん通りの生活を、と思っても、原発事故を考えると、難しい。
せめて校正を再開しよう。

今日、ゼミ論集を、お世話になった培材大学校のスタッフに送った。本来、手渡す予定だったものだ。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...