2011/06/13

『みんな集まれ!』

Kさんの研究室で偶然見つけた本『みんな集まれ!』を読み終えた。

ソーシャルメディア(本書内ではソーシャルツール)を考えるうえで、いろいろなヒントをもらった。いろいろなエピソードが概念が的確に紹介されている。こんな具合だ。

ある議員が集会をミートアップで呼びかけると、いつもより多い300人が参加した。彼は支持者が増えたと喜んだが、なんのことはない。いままで参加しなかった層が参加しただけのこと。

メールは無視できても、花は無視できない。抗議行動で花を贈るアイデアがで、実現した。花は人手を通じて届けられ、捨てるには忍びない。抗議者の熱意が目に見える形であらわれたというわけだ。

関連書はフォローしているつもりでも大事な本を見落としている。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...