2012/03/29

今年度最後の出張

夕方の便で韓国から戻った。今回のミッションは学生へのインタビュー。途中で名前が変わった人、誕生日が半年ずれている人、聖人の名前を持つ人…。

訪問先ではいろいろな先生のお世話になった。教職員食堂で何人もの先生を紹介されたり(なんと専任教職員の同行者は無料で食べられる)、研究室を訪問したり、ひげ談義をしたり…。勤務先についで知り合いの多い大学になった感さえある。

構内での小さな発見。
エレベータの階数表示が途中で変わる。1、2、3の次がF。次は5。韓国語でも4は不吉な数字なので、Fにしているのだという。授業は50分単位。連続する授業もある。

3日めは日本語の授業に参加し、学生たちの練習相手を務めた。会話練習だ。「あなたは何歳ですか?」「わたしは21歳です」。夕方、ソウルに移動。

4日め。金大中図書館訪問(写真のビル)。彼の自伝を読んでから、生の資料を一度見たくなったからだ。拉致後、日本で高まった彼の支援運動のチラシも展示されていた。いいタイトルのチラシがあった。「こんなわけでデモをしています!」。
書簡も数多く並べられていて、達者な字で書かれた文章は自伝同様、あたたかい。
館内は閑散としていて、ボクひとり。北朝鮮の強硬姿勢のせいなのか、彼に対する評価が変わりつつあるのだろうか。外に出て気づいたのだが、隣が金夫婦の自宅(写真の2階建て)。警官はその警護だったのか、と納得。

◎金大中図書館はガイドブックに載っていないが、同じく載っていないものとして、青瓦台(の見学)や、朴正煕記念館がある。次回、行けるだろうか。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...