2012/09/04

講義2日め

今日は、地下歩行空間とクロスするように伸びている枝の道から入った。

その枝のような道には「公共地下歩道」という名前が付いている。本流の「地下歩行空間」まで結構な距離がある。ざっと200mぐらいだろうか。
公共地下歩道は名にふさわしく幅が少し狭く、壁に沿ってベンチが置かれている。ベンチでは寝ている人もいる。
本流の末端は地下鉄の駅。

今回の講義は、着手したばかりの「名前」がテーマ。
午前は論文の輪読。午後は名前のインタビュー。受講者が4名と偶数だったので、急遽、実施することにしたのだが、奏功した。名前に関する知識をほどほどに持ち、かつ専攻が同じで、ふだん会う機会も多い。いわばラポールができている関係でのインタビューは、盛り上がった。実は学生たち、やる前は不安げだった。が、何のことはない。案ずるよりも産むが易し。
出そろったら、冊子にして返す予定でいる。インタビュー集「名前のこと話しましょうか」の第2弾だ。

フルネームで呼んでくれてありがとう

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