2012/12/27

「さようなら」

山崎ナオコーラさんのコラムがついに最終回。あっという間の半年だった。
ときどき脱線しつつ、「好きな人」という主題で書いてきた。それは主に遠くの人への片思いだったのだが、もちろん身近な好きな人もいる。
として出てくるのが、「近所のコンビニの、びくびくしながら接客する、50歳ぐらいの優しそうな店員」だったりする。
スーパーの店員や電車の車掌を信頼して、食べたり移動したりして生きている私だ。そして,顔を知らない読者へ向かって仕事している。支えてくれているのは家族だけではない。繋がりの弱い人たちへの好意を大事にして、超高齢化社会で長生きしたい。
まさに関係資本。
あらためて最初の回から読み直したくなった。本にしてくれないだろうか。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...