2013/03/04

ああ、あとどのくらい待てばいいのか

電車の5分の遅刻を乗務員が謝る、のは日本人の美徳だ。

と、あるフランス在住の日本人が、ある本で書いているらしい。つっこみどころ満載だが、ここではふれない。

さて電車の「発車案内」。

京王電鉄は、種別、行き先、発車予定時刻。中央線も同じ。遅れても定時しか表示されない。だから遅れが発生すると、役に立たない。音声で何分遅れとか案内があるが、聞こえたり聞こえなかったり。そもそも時刻という絶対表示は時間という外的手がかりを必要とする。

世田谷線は当該駅前の3つか4つ前までの駅名が矢印付きで並んでいて、電車のいる場所を表示するようになっている。電車がいまどこにいるかはわかるが、あと何分で着くのかはわからない。ここの表示の脇にはデジタル時計が並んでいる。

ベルリンや台北の電車は、(確か)待ち時間が表示されるだけ。通勤電車であれば、本数が多いから、待ち時間と言っても大抵、数分程度。これであれば、時計で時間を確認する必要はないし、直感的にわかる。

各駅停車や急行とか、種別もいろいろで行き先も何種類もあり、複雑な事情はわかるが、他の手がかりを必要としない待ち時間表示方式の方が個人的にはらくだ。

伝えたいことは同じはずなのに、できあがったものが違う。利用者優先の発想と、システム優先の発想の差なのだろうか。

勘違いがあるやもしれない。鉄ちゃんの意見を聞きたい。

フルネームで呼んでくれてありがとう

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