2013/05/10

我妻洋さんの再読

『偏見の構造』再読。

著者のお二人は既に鬼籍に入られた。本書の大半を書かれた我妻洋さんは精神分析概念を用いながら(東工大で宮城音弥と出会っているのだろう)社会心理学者として偏見の過程を説く。

第9章は書名にもなっている「偏見の構造」。その第1節が「社会的規範としての偏見」。このアプローチからの研究はあまり進んでいないのではないだろうか。最近のヘイトスピーチ問題を考えると、深化は喫緊の課題だろう。その後の社会心理学の知見も取り込んだ『偏見の構造2.0』が読めないものだろうか。

★奥付を見ると、1967年1刷で、1980年24刷。Amazonでは1円で売られている。