2013/06/09

なだいなださん逝去

「作家で精神科医のなだいなだ(堀内秀=ほりうち・しげる)さんが6日死去。83歳。東京都出身」。

なだいなださんがわが高校にやって来て講演をしてくれた。45年前のことだ。
冒頭でこんなあいさつをした。

「わたしはやだいやだではありません」。
この一言で講堂に笑い声が響いたのは言うまでもない。

校長室の前あたりに、彼の色紙が張り出された。しばらく揮毫を覚えていたのに、思い出せない。

最後に読んだのが「ちくま」に連載していた「人間、とりあえず主義」の177回。「カユザック事件とメディアパール」。

合掌。

「完璧を求めず、とにかくやってみて、ダメなら直せばいいさ」が口癖だった、と立尾良二記者(東京新聞)。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...