2013/08/19

『無印都市の社会学』

近森高明さんと工藤保則さん共編の『無印都市の社会学』を頂戴した。
無印とは「個性のない、アイデンティティを欠いた」という意味だ。無印都市はgeneric city。ジェネリック薬品のジェネリックだ。

出てくるフィールドは、以下の18か所。
  1. コンビニ
  2. 家電量販店
  3. フランフラン
  4. ショッピングモール
  5. パーキングエリア
  6. マンガ喫茶
  7. パチンコ店
  8. ラーメン屋
  9. TSUTAYA/ブックオフ
  10. フリーマーケット
  11. 音楽フェス
  12. アートフェスティバル
  13. 自転車
  14. フィットネスクラブ
  15. 都市近郊ビーチ
  16. 寺社巡礼
  17. パワースポット
  18. 寄席
第一の読者は、これらで卒論を書こうと言う学生。言わば、卒論の種が詰まった本。育ててくれるのを待ってるぜ!という姿勢で書かれている。しかし、卒論を書かなくとも、読んでから出かけると、見え方が変わる。この本は、視点を提供してくれているからだ。
各章末の「もっとかんがえる」とブックガイドも充実している。

無印都市にボクらはどこまで耐えられるのだろう。

さて今日。韓国からお客さんが見えた。楽しそうな企画とともに。