斎藤美奈子さんのコラムで知った。
田中康夫の「なんクリ」の続編が文藝で始まった。
第1回は2013年冬号掲載。
見ると、同号の冒頭に「文藝賞」の選考経過が載っている。
第4次予選通過作品、これが最終予選。
その中から最終候補作品が3篇残った。
うち1篇が、山野辺太郎の「名前をなくして」。
読みたいと思って検索したが、見つからない。
応募規定を読んだ。
「未発表原稿に限る」。
名前で検索したら、ヒットした。ご本人だろうか。
それらしくもあり。だが確証がない。
高橋源一郎の選評によれば、こんな作品らしい。
まずは予想どおりで「名前を(あるいは記憶を)喪失した青年が主人公だ。彼は自分の名前(と過去)を求めて彷徨し、怪しげな会社に勤める」。
山田詠美は「まず題名がよろしくない」。「ほら、だから名札付けときなさいよって、お母さん言ったでしょ!って話」。
ちなみに今回の応募総数は1819篇。