2014/06/15
Howard 2014:名前の類似効果とセルフモニタリング
名前の類似(類似名)効果における個人差:セルフモニタリングの役割
Daniel J. Howard, Roger A. Kerin
2014
Individual Differences in the Name Similarity Effect: The Role of Self-Monitoring
Journal of Individual Differences, 35 (2), 111-118.
DOI 10.1027/1614-0001/a000133
要旨
類似名効果とは、自分と似た名前を持つ人物や場所、モノを好む傾向をさす。多くの研究者が嗜好や行動における類似名効果を検証してきているが、その効果に対する感受性に個人差が存在するかを検証した研究はいまのところない。本研究で報告するのは、2つの実験の結果であり、それは類似名効果に影響を与えるセルフモニタリングの役割である。第1実験で、ブランド態度や購入意図における類似名効果は、高いセルフモニタリング回答者で高かった。第2実験では、第1実験で観察された交互作用はとりわけ公的使用場面にあてはまることが見出された。これらの知見は類似名効果に関する理論的予測と一致する。ここでの類似名効果とは、高セルフモニターのイメージと印象操作に対する関心という形で表される利己主義の表出である。
Abstract
The name similarity effect is the tendency to like people, places, and things with names similar to our own. Although many researchers have examined name similarity effects on preferences and behavior, no research to date has examined whether individual differences exist in susceptibility to those effects. This research reports the results of two experiments that examine the role of self-monitoring in moderating name similarity effects. In the first experiment, name similarity effects on brand attitude and purchase intentions were found to be stronger for respondents high, rather than low, in self-monitoring. In the second experiment, the interactive effect observed in the first study was found to be especially true in a public (vs. private) usage context. These findings are consistent with theoretical expectations of name similarity effects as an expression of egotism manifested in the image and impression management concerns of high self-monitors.
Keywords
attitudes, individual differences, egotism
◎マーキュリー2世さんのツイートで知った文献。感謝。
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