1970年代前半
●「ポパイで仕事をしたい」というライター志望の若者には、
「まず東海林さだおの本(まずは『ショージ君のにっぽん拝見』)をよくよみ、それから短い文章を書いて持ってきてくれということにした。
彼のエッセイは「難しい漢字もあまりなく、改行だらけの文章が、もてず、みじめな存在と思いこんでいた独身おとこたちに愛読されていた」。
●小見出しをスムーズにつけたいときは、
永井荷風の『断腸亭日乗』を読む。
英語とカタカナの多いポパイ風文体にリズムとメリハリを与えてくれる。
アメリカとの生々しい関係もでてくる、椎根和『POPEYE物語』新潮社より。