『考えるマナー』読了。
読売新聞の連載が元になっている。
書名を見たとき、あるんじゃないかと思ったら、あった。「マナーのマナー」。
さて。
井上荒野さんの「名前のマナー」も出てくるが、赤瀬川原平のエッセーが、最近亡くなっただけに、生々しい。手術の話も出てくるし、「車のマナー」には「もう油断のできない年齢だ」という記述も出てきて、ドキッとする。
ブレンドの効用。たとえば紅茶。侵出時間がばらつくことで、多少、時間がずれても「最大公約数な味が保証される」(高橋秀実「ブレンドのマナー」)。「人間も然り」。
「安いわ」の「わ」は一人称。つまり「私」を意味する。柳田國男によると、「わ」が一人称であることが忘れ去られてしまったらしい。「安いわ」とは「安いと私は思う」の意(高橋秀実「買い物のマナー」)。
2014/11/22
フルネームで呼んでくれてありがとう
スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。 ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。 シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...
-
バニアード (1999)の『 心理学への異議 』( 鈴木聡志 訳 2005)はいい本だ。内容も訳も。 その本の原注に、以下のような記述があったのをすっかり忘れていた。 心理学研究で調査される人を表現するのに「被験者(subject)」と「参加者(participant...
-
■コートネームとは 2013.7.5 http://www.osaka-shoin.ac.jp/life/report/2013/07/p=13896 バスケットボールのように展開が速いスポーツでは、いちいち「綾小路麗華シュ~~~ト」なんて名前で呼んでいる時間がないので...
-
『 卒業論文のデザイン 』読者のみなさんへ 文中で紹介した文献の改訂版、読書案内向きの新刊が出ています。以下はそのご案内です。 ▼p.16 「型を知り手本をまねる」最下行 『APA論文作成マニュアル第2版』→ 『 APA論文作成マニュアル第3版 』 ▼p.29 「コラム6 」C...