2014/12/11

「私は……」

ノーベル平和賞を受賞したマララさん。
その授賞式演説で自身の名前にふれている(訳はThe Huffington Postから)。
親愛なる兄弟姉妹のみなさん、私は、パシュトゥン人のジャンヌ・ダルクともいわれる「マイワンドのマラライ」にちなんで名付けられました。「マララ」という言葉は「悲しみにうちひしがれた」とか「悲しい」という意味ですが、それに「幸福」の意味を加えようと、祖父はいつも私を、「マララ、世界で最も幸せな少女」と呼んでくれます。 
さらに、中盤で、彼女は「私の意見は、私一人の声というわけではなく、大勢の人の代弁者なのです」と言い、つぎつぎと女の子の名前をあげる。
私はマララです。そして、シャジアでもあります。
私はカイナート。
私はカイナート・スームロ。
私はメゾン。
私はアミナ。私は、学校に行けない6600万人の女の子なのです。
何人もの女の子が目の前を歩いているようだ。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...