2015/06/23

老子か荀子か

いま学部紹介のパンフレットを作っている(昨年はゼミ編)。
今年度版のテーマは「ワークショップ」。
去年は、ゼミを「大学教育の、コミュニケーション学部の」とした。
考えた末に浮かんだのは、
「ワークショップは、大学教育の、コミュニケーション学部の」。
粋が通じるか、肝が通じるかという心配はある。
ワークショップをどう説明しようか困っていたときに、稲垣さんのコラム(東京新聞)が目にとまった。
私は大学の農場で全国の学生に農業実習プログラムを提供しています。「聞いたことは忘れる。見たことは覚える。体験したことは理解する」。実習をしていて思い出すのは、老子の言葉です。
「これだ、ワークショップの極意は」と思い、原文を確かめようとしたら、どうやら原典は「老子」ではなく、荀子らしい

しかし、荀子の言っていることは、「聞いた……」とはニュアンスが異なる。結局、よくわからず、パンフレットに「老子」を引用することはやめにした。

今日は「慰霊の日」。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...