安倍首相の戦後70年談話に関する世論調査の結果が出ている(東京新聞)。
選択肢は、「評価する」「やや評価する」「どちらとも言えない」「あまり評価しない」「評価しない」の5件法(で聞いたのだと思う)。
結果は、評価する、やや評価する、あまり評価しない、評価しない、どちらともいえないの順番で示されている。「どちらとも言えない」が最後に来ている(正確に言えば、最後に来ているのは「分からない、無回答」、いわゆるDK,NA)。この選択肢はリッカート(段階)形式なので、「どちらとも言えない」は「やや評価する」と「あまり評価しない」の間に置くべきだ。そうしないと結果を見誤る。
こうした集計方法は他紙でもみかける。調査の基本を誤っている(「どちらでもない」と「どちらとも言えない」が設問によって使い分けられているのは、後者に揃えるべきだろう)。
調査ついでにもうひとつ。
今回の調査では、評価(する、しない)理由の選択肢のひとつに「反省とおわび(をした、が不十分である)」が使われている。反省とおわびは別物。分けて聞かないと、回答に困る人もいるだろうし(例、反省は十分だと思うけれど、おわびが不十分)、今後の対応に役立てようがない。ついでながら、「安心」と「安全」もセットで用いられる代表だが、この場合も同様。安心と安全を区別しないとおかしなことになる。前者は気持ち、後者は事実。
2015/08/20
フルネームで呼んでくれてありがとう
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