2016/01/22

第二の「ベル」生

近所にお豆腐屋さんがある。
仕事の帰りにときどき買う。絹だったり木綿だったり。
一丁160円。
やっているのは、腰がすっかり曲がったおじいさん。
ふだん奥の畳の部屋にいて、コタツに入っているところまでは見える。
「こんばんは」と声をかけても、耳が遠いのか(ボクの声が小さいのか)、立ち上がる風ではない。少しずつ声を大きくしていくと、3度目ぐらいで気づいてくれる。
きょう寄ったら、受け渡しの台のところに自転車ベルが置いてあった。
どうやら、これを鳴らすらしい。
やってみた。
適当な大きさの音がした。
1回ですぐ気づいてくれた。
声よりは大きいし、周波数も効きやすい帯域なのだろうか。
「新兵器ですね」と話しかけたら、「もう自転車には乗らないからね」。
配達用自転車で使っていたらしい。
そんなやりとりをしていたところに娘さんが帰ってきた。
「いいでしょう」と一言。彼女が提案したのだろうか。
台座に付いているようすを撮影したかったが、iPodを家に忘れてきたのを思い出した。
きょうで授業は一応おわり。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...