この4年間は、うまく支えてもらう仕組みを作れば(≒手を抜けば)、なんとかなることを知った時間だった。おかげで楽しくやれた。学部20周年を学部長として迎えられた(鏡開きができた:9ページ)のも幸運だった。
◆
さて。きょう、うれしいことがあった。2年前からの構想が実を結んだのだ。
10年前、川上さん(ご本人曰く、現在フリー)がきっかけを作ってくれた研究会が、その後WebLabになり、さらに、その研究会で(オンライン)ジャーナルまで出すことになった。「メディア・情報・コミュニケーション研究」がそれだ。英文名をもじった略称はJMIC。
雑誌刊行のきっかけは2年前にさかのぼる。詳細はこちらに譲るが(読んでほしいので)、いまやネットを使えば、こんな本格的雑誌まで発行できてしまう。もちろん、ボクにできるわけがない。作ってくれたのは北村さん。彼は、いろいろ調べてOpen Journal Systems (OJS)というオープンソースの編集査読出版システムに行き着いた。投稿から刊行、配布までの全過程が、これ1つでまかなえてしまう。しかもフリー。
目次
- 創刊にあたって 川浦康至
- インターネット利用と文化:国際比較データによる分析 石井健一
- 情報プライバシーに基づくSNS利用者の類型化:プライバシーに関わる被害経験および自己情報公開に対するリスク認知との関連 佐藤広英・太幡直也
- オンライン調査における努力の最小限化(Satisfice)傾向の比較: IMC違反率を指標として 三浦麻子・小林哲郎
- ネットいじめ被害時における遮断的対処がもたらす短期的および長期的影響 藤 桂・遠藤寛子
- フリーの統計分析ソフトHAD:機能の紹介と統計学習・教育,研究実践における利用方法の提案 清水裕士
北村さんは、寝食は忘れていないと思うが、ほぼそれに近い状態で、この仕事をやってくれた。せめてものお礼に、ここに記録を残しておく。
さて、本誌はオンラインジャーナル。本来、表紙は不要なのだが、やはり顔がないと落ちつかない。ということで、OK! studio に作ってもらった。上の写真がそれである。
1冊まるごとダウンロードしたい人はこちら(表紙と目次が付く)から。70ページ強ある。
2号以降は、掲載が決定次第、随時公刊していく。
◆
明日は入学式。