2016/06/08

抑制的気遣い

「方」が「かた」なのか「ほう」なのか、読んでいて迷うケースが増えている。書き手もプロアマを問わない。それほど「方」の使用が増えている。

「結婚した方が……」とあったので、「ほう」かと思ったら、「かた」だった。この場合は「人」でいい。

「方(かた)」の増加はきっと「させていただく」の増加と軌を一にしている。

(「抑制的気遣い」は、満野さんの論文「大学生の友人関係における気遣いの研究」(要約)に出てくる。風間書房刊

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...