2016/07/09

「やさしさ」のやさしい備忘録

 1973年 9月15日 敬老の日、国鉄は東京の中央線に「シルバーシート」設置
 1974年 4月 荒井由美「やさしさに包まれたなら」発売
 1981年 6月 栗原彬『やさしさのゆくえ:現代青年論』筑摩書房
 1988年 日本環境協会、エコマーク「ちきゅうにやさしい」を制定
 1993年 4月 旅行業者は、旅行業公正取引協議会の決定にもとづいて、パンフレットに「旅行地の旅情を表現するために写真などを使用する時は『写真はイメージです』と表示する」ようになる。
 1995年 9月 大平健『やさしさの精神病理(岩波新書)
 1996年 7月 アトランタ五輪女子マラソン3位の有森裕子、「初めて自分で自分をほめたいと思います」と発言。高石ともやの「自分をほめてやろう(1993年リリース)から。
 1997年 5月 JR東日本、「シルバーシート」を「優先席」に改称
 1998年 5月 桜井哲夫『「自己責任」とは何か(講談社現代新書)
 2008年 1月 森 真一『ほんとはこわい「やさしさ社会」(ちくまプリマー新書)
 2010年 1月  原田曜平(博報堂)が『近頃の若者はなぜダメなのか(光文社新書)で「だてマスク」にふれる
 2015年 7月 『ひとびとの精神史(全9巻)岩波書店、刊行開始

「やさしさ」のデータ




「自己責任」のデータ


「やさしい」は、語感も「やさしい」から、抵抗感なく使われるのだろう。
凡例:記号は先行研究間の一致度を示し、◎、○、△、□の順で、低くなっていく。

図の出典はこちら。
越川靖子 (2009) . ブランド・ネームにおける語感の影響に関する一考察 商学研究論集, 30, 47-65. 



「詠まざるを得ぬ」

「ふるさとの基地に殺された娘たち隆子に由美子徳子も里奈も」玉城洋子  天声人語(2025/01/11)で紹介。 「基地に殺された娘たち」三十一文字に詠まざるを得ぬ、目の前の現実  朝日新聞 2022年9月5日 10時00分 米兵に、そして米軍事故に。