待合室で新聞を読んでいたら、名前にふれた記事があった。ねじめさんのインタビュー記事だ。
朝日新聞夕刊 2016年8月23日
人生の贈りもの:わたしの半生
詩人・小説家、ねじめ正一(68)[2]
――本名は禰寝(ねじめ)正一。
言葉へのこだわりは名字から始まりました。初対面の先生がとにかく読めない。「俺だけ佐藤か鈴木に変えてくれ」とごねて、おやじにぶたれました。詩が初めて「現代詩手帖」にのったとき、ねじめに変えたら妙に落ちつきました。漢字のままだったら、詩も小説も違うものになっていたかもしれません。
ルーツは大隅半島の豪族・禰寝氏だそうです。(以下、略)
「現代詩手帖」に載ったのは何歳のときなのか知りたかったが、ネットでは調べきれなかった。経歴に「1981年、詩集『ふ』で第31回H氏賞を受賞」とあるので、1981-1948=33。つまり、それよりは若い時期だろう。店番姿をときどき見かけるので、たずねてみようか。
漢字のままだったら、どんな詩や小説を書いていたのだろうか。
リリアン・テルミ・ハタノさんの『マイノリティの名前はどのように扱われているのか―日本の公立学校におけるニューカマーの場合』の中に、こんな話が紹介されていた。
在日外国人の子が、名前を「ひらがなで書きたいのに、カタカナで書かないとダメ!」と言われたという。ねじめさんは「漢字で書かないとダメ!」とは言われなかった。
2016/08/23
フルネームで呼んでくれてありがとう
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