2019/06/13

卒論の書き方18:「わが国」と元号

●卒論とて研究の成果を書くものである。研究では研究対象の相対化が欠かせない。となれば、自国のことであっても、「わが国」とはせずに、たとえば「日本」と国名で書く。文中で「わが国」と出てきた途端、読む気が萎える。そのあとは、たいてい勇ましいが続くからだ(そもそも、それだけで理解できるような絶対表現が望ましい)。
 英語で書くときには、Our countryではなくJapanと書いているわけだし(そう言えば、かつて英語論文でタイトルにin Japanを付ける人が多かった)。日本語は日本語で、国語ではないほうがいいし、母国語ではなく、母語(母国ってどこ?)。

●年号は西暦を旨とする。引用文で出てくるのは仕方ないとしても、自分が書く文では用いない。元号は引き算が手間だし、将来のことは西暦でしか書けない。白書類で、書名が『平成31年版まるまる白書』だったら、「2019年版の『まるまる白書』」とし、書名からはずす(文献リストには『平成31年版まるまる白書』と出てくるのだから、本文中は『まるまる白書』で十分伝わる)。
 将来、読まれる場合も西暦表記だったら、いつごろのことかすぐわかる。図表類も西暦で書かれていれば、日本語がわからない人にも伝わる。

2019年7月14日改訂


2025年もムリしない

ある記事をたどって行きついたのが、シニアメガネさん(東京で暮らす窓際族。 ボーッと暮らしています、らしい)の note 。 その中の記事がこれ→「 週に2回ピアノを弾く暮らし 」。 「◯◯な暮らし」をぜひ本文で。 シニアメガネさんの 今年の目標 もぜひ。そう(賛同の意)。「ムリし...