2017年3月、栃木県那須町で起きた雪崩事故で県立大田原高校の山岳部員7名と教員1名が亡くなった。その慰霊碑が同校に設置されることになったのだが、学校側は犠牲者の名前を刻まず、正面は「命」の一文字にするという(那須雪崩事故遺族・被害者の会「名も刻まれぬ慰霊碑」)。それに遺族側は反対、計画が止まっていた。遺族をまじえた委員会で、氏名も記載する「方向」でまとまったというのが3月2日の報道。
新たな案を読むと、犠牲者の名前は碑とは別のパネルにするらしい。「8人の名前は慰霊碑と別のプレートへの記載などを検討している」。なぜ石に刻まないのか、姑息な感じがする。アクリル板のようなものであれば、いずれ撤去されるに違いない。石碑の設置目的に「事故を風化させない」と言いながら。しかも、背面の案を見ると年号が元号。平成と令和が出てくる。最初から風化を促すような案だ。
慰霊碑は3月26日に行われる追悼式で披露される。