https://toyokeizai.net/articles/-/615546
以下は、ニュースの「あの人」を追った『人生はそれでも続く』(読売新聞社会部「あれから」取材班)からの抜粋だそうです。
高校卒業を前にひとりで家庭裁判所を訪れ、親から付けてもらった名前を変えた。変える前の名前は「王子様」。〈様〉までが本名だから、年賀状の宛名は「赤池王子様 様」で届いた。
この名前では、生きづらかった。だから自分の意志で変えた。新しい名は「肇(はじめ)」。はじめの一歩を、踏み出そうと思った。
甲府盆地の真ん中にある山梨県昭和町に生まれた。人口は2万人ほど。物心ついた頃には、赤池さんはすでに皆から「王子」と呼ばれていた。友達も先生も、親しみを込めて「王子、王子」と呼んでくれた。
いじめられることはまったくなかった。ただ小学校低学年の頃には何となく、「自分の名前、変かも」と思うようになっていた。
そして改名後。
2020年の春、「肇」に改名して1年がたった。入学した大学では、自己紹介をしても周りの反応は薄い。「これが普通なのか」。名前に注目されないことが新鮮だった。
