2023/11/02

『現代用語の基礎知識 2024』

今年もそろそろ終わり、を告げる本の見本刷りが到着。今回も世相風俗観察会の一員として執筆に加わった。参加したのは巻頭の「2023年のキーパーソン」で、板垣李光人とリナ・サワヤマを担当。ふたりともジェンダーに囚われない点で共通する。板垣原稿では名前の由来に、サワヤマ原稿では心理学を専攻したことに、それぞれふれ、執筆者の顔を少し出した。

第一稿を仲間が推敲。その結果を参考に修正稿作成。それが編集部に行き、校閲。戻ってきた結果をふまえ最終稿完成。だから個人原稿というよりは集団の産物。脱稿から発行まで一ヶ月足らずという師走モード。走った、走った。

発売は明後日、11/4。まっかなカバーの山が書店に出現する。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...