『私は生まれなおしている:日記とノート1947-1963』
日記をつけることに関して。「自分を創造している」容器が日記で、将来、親しいだれかに「何度も読まれてしまう。そのことはまさしく日記や日誌の主たる(社会的な)機能のひとつだと思う」。これまで知り得なかったソンタグの思想や哲学、評論の内面を理解するためにも、本書は大きな手助けとなるに違いない(大石芳野評)。
スーザン・ソンタグ(木幡和枝訳、2010)河出書房新社
『帝国ホテルの不思議』
2010年10月で創業120周年を迎えた帝国ホテルに働く「職人」30人へのインタビュー集。泊まるのが楽しくなる。装丁も美しい。村松友視(2010)、日本経済新聞社
『人間はガジェットではない』
データ化する人間、データベース化する人間。ジャロン・ラニアー(井口幸二訳、早川書房)