知恵袋を利用した入試カンニングで思ったこと。
知恵袋行動の調査をあさりんさんとやったことがあり、その際、知恵袋でなされるQuestionを正解「あり」型と「なし」型(「質問(知識追求)」と「相談」と言い換えてもいい)とに分け、その枠組みで全体の研究計画を組んだ。しかし、たまたま僕がツイッターでしたリッカート尺度に関する質問、そして、今回の事件で行われた「質問」は、いわばどちらにも属さない。試験である以上、正解はあるのだが、それは百科事典(外在知)で得られるようなものではない。もちろん、相談という性格のもの(内在知)でもない。第三のタイプを想定しないといけないのではないか。正解はあるはずなのだが、人に聞かなければわからないタイプのQuestion。それを顕在化させたのがネット上のQAコミュニティである。今回の事件はそのことを示している。