2011/04/05

東京を離れる

長野へ。
新幹線車内はガラガラ。大雑把に見て2割程度しか埋まっていない。こんな光景は初めてだ。車内販売員も手持ち無沙汰気。コーヒーを片手に読書に専念できたが、賑わいがほしい。
善光寺に向かう途中、北野カルチュラルセンターに寄り道。「山岳巡礼」展が開催中。1階は地元の山々(戸隠、浅間山、八ヶ岳、常念岳、御嶽山)の絵。2階はオール富士。白い富士と赤い富士が半々。何人かの画家が「なかなか私の富士が書けない」と述懐している。なぜ「私の」が付くのだろう。
近くのカフェ、PANINOで一服。隣のテーブルでは退職後10年といった感じの男性3人がおしゃべり。いい光景だ。「元気だったあいつ、亡くなるの早かったなあ」「医者の不養生って言うじゃないか」。
次に寄り道したのは、松葉屋家具店。樹齢200年という大きな無垢の板を見ていると、人生の短さを意識させられる。
夜は義兄家族と会食。地震の話、仕事のようす、といろいろ話ができ、あっという間の2時間だった。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...