行きの飛行機で「ねこばん」を観た。
主人公は、停年ほやほやの夫(伊武雅刀)。趣味はサーフィンだが、サーフボードは使われないまま。仕事一筋と言うか、仕事に逃げてきた人生だった。
冒頭、無愛想な孫が出て来る。妻が話しかけても夫は応じない。そして、孫が笑ってくれない、妻が笑ってくれない、とこぼす。
最後のシーン、はじめて孫が笑う。そこで、彼はようやく気づく。これまで孫が笑わなかったのは、自分が笑わなかったから、だと。彼の笑いは、窮状を救ってくれた孫への礼だった。
最後の最後のシーンで、彼は、孫と手をつなぎながら、妻がサーフィンをしている海岸に向かう。