2011/07/13

イスタンブール

3日から9日までヨーロッパ心理学会(ECP2011)に参加するため、イスタンブールに行っていた。イスタンブールまでは12時間の旅。

今回の発表テーマは、誕生日の心理学的効果。立ち寄ってくれた人も多く、用意した30枚のハンドアウトは完売。誕生日を含め記念日のもつ効果を指摘してくれた人もいて、まずまずの成果かな、と。

イスタンブールは、確かに乾燥していて、暑いのに汗を拭く機会が少ない。着いた翌日は、のどがいがらっぽく、咳払いをすることが多かった。埃っぽいのだろうか。慣れたのか、3日目からは出なくなった。

今回の旅行で、ガイドブックに書かれていたとおりのケースを3回経験した。
(1)イスタンブール空港に着いて、空港を出た途端、現地人っぽい日本人女性から声をかけられた。「携帯貸してくれない? ちょっと時間ある?」 怪しい。
(2)向こうからやってきた靴磨きのおじさんがブラシを落としたので、拾ってあげたら、お礼に靴を磨こうと言う。断っても、断っても着いてくるので、あきらめ、磨いてもらったら、5リラを請求された。ざっと250円。断ったが、払えばよかったかな、とも
(3)観光名所のモスク付近を歩いていると、「落としましたよ」と日本語で呼び止められた。振り返ると「笑顔ですよ」。その後も、その若い男性は「どこに行くのか」を始め、いろいろ話しかけてくる。無視していると、今度は「無視すると法律で罰せられるよ」と脅迫(トルコにはそういう法律がある旨、ガイドブックに書かれている)。かれらはいろいろ研究している。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...