2011/07/25

懐かしきこと

The King's speechを見る。内気な王の話、と言ってしまえば、それまでだが、ボクにとっては、懐かしさを覚える作品でもある。かつて、どもりだった時代があるからだ。最初にaを付けると話しやすくなるというシーンが出てきたが、日本語では「ん」がそれに相当する。ギリシャの雄弁家、デモステネスという人名も久々に聞いた。ドモリ矯正テキストに出てきたからだ。授業の参考になるヒントも得られた。ゆっくり、はっきり話そう。

見終わってからお昼を食べに行ったお店で懐かしい著者の本を見つけた。北山耕平の「自然のレッスン」。出版当時の本ではなく、ポケットサイズの新装版(2001年刊)。読んでいると、一気に80年代に逆戻り。正確には86年刊だから、ちょうど四半世紀前ということになる。家に帰って調べたら、彼のブログが見つかった。タイトルは、ネイティブハート。最新分の記述が4月と、彼の日常生活をうかがうと言う訳にはいかないが、一生懸命生きていることだけは伝わってくる。

見たのは新しい映画のはずなのに、懐かしさだけが呼び出された日だった。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...