2011/10/08

落涙

昨日、最終の新幹線で帰宅。
母の引っ越しが最後の方で意外に時間を要したからだが、今回の引っ越しでは思いがけない経験をした。
ボクはこれからも一緒なので、別れという気持ちはなかったのだが、残る人たちにとってそうではなかった。あいさつで廻ると、同じフロアの人、同じテーブルの人、デイサービスのスタッフ、みんな涙を流して泣き始めたのだ。「また来てね」と言いながらも、誰もがおそらく実現しないことを知っている。
新しい場所でもいい関係が生まれることを祈って、老人ホームを後にした。
今回の引っ越しではきょうだいが久しぶりに全員揃った。兄、弟。さらに義兄。母のおかげか。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...