《社会心理学研究における質問紙の構成》
基本的に、以下の3部構成とする。ボリュームは、あえていえば、1が7割、2が2割、3が1割といったところでしょうか。
1.当該テーマに関する設問(先行調査からの引用とオリジナル項目)
・先行研究との比較が可能になる(研究に連続性が生まれる)
・失敗を避けられる
・社会調査協会サイトが参考になる(http://www.jasr.or.jp/online/links.html)
2.当該テーマに関連する心理尺度(『心理測定尺度集』などから)
・社会心理学では、どんな人が(個人の記述)に関心があるので、その「どんな」を訊く設問が欠かせない。
・心理尺度を導入することで、単なるアンケートと異なることが回答者に伝わる
・伊藤崇さん作成の『心理測定尺度集Ⅰ〜Ⅵ』所収尺度まとめ【完全版】が参考になる(http://finnegans-tavern.com/hce/scales.html)
3.フェースシート
・あれもこれも訊くのではなく、当該テーマに関連しそうな項目に絞る
・回答者のイメージが浮かぶような基本属性を含める(例、学年、性別)
・設問の配列も、これを原則とする。
・聞かれたくないようなことは設問に含めない。
・質問紙の冒頭に置く前文には、以下の要素を含める―調査タイトル、調査のねらい、協力依頼、調査票の取り扱い、調査者名(連絡先)。
2019年7月14日改訂