2011/11/24

卒論の書き方2:文献リスト

文献リスト(References)に掲げるものは引用した文献に限る。

読んで参考になったから/参考にしたから、という理由で、参考文献リストと銘打ち、そこに文献を掲げる人もいる。しかし、参考になったのであれば、どう参考になったのか、本文で明記、つまり引用すべきだろう(引用しないのは著者に失礼だ)。

となれば、結果として、それも文献リストに含まれることとなる。

文献リストの基本構成は、誰が、いつ、どんなタイトルで、どこに書いたものか、からなる。 これだけわかれば、当該文献に当たれる。

文献リストの基本スタイルは日本心理学会や日本社会心理学会の執筆要領に従う。
・日本心理学会「投稿・執筆の手引き」https://psych.or.jp/manual/
・日本社会心理学会「執筆要綱」http://www.socialpsychology.jp/journal/inst2.html

※「参考文献」にはFurther readingsの意味もあり、紛らわしい。

2019年7月14日改訂

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...