インタビュー=インター+ビュー
お互いの「ビュー」(見方、感じ方など)を突き合わせる場がインタビューだ。 つまり一方的な行為ではないし、尋問でも、聞き取りでもない。 いわば目的の明確なおしゃべりだ。
インタビュー場面の構成者は、一応、インタビュアーとインタビュイーに分かれるが、インタビュイーの話はインタビュアーに左右される。同じインタビュイーでも、インタビュアーによって出てくる話の内容が変わる。そういう意味で、インタビュー記録はその場でしかできない二人の共同作品だ。
インタビューやインタビュイーに関わることはできる限り調べてから臨む。先入観にとらわれるので、白紙の方がいいという人もいるが、そんなことはない。いろいろ知っている方が話は深まるし、先入観が修正される可能性もあり、メリットは多い。
インタビューでは、相手に関心をもち、それを言葉や身振りにする。自分のことも話さざるを得ない。ビューの交換がインタビューなのだから。
インタビュー記録は、完成したら相手に見てもらい、確認をとる。その際、追加や削除、修正があるかもしれない。曖昧な箇所を確認することも大事。残したい部分を消してほしいと言われたときは、どうして残したいのか、その理由を説明し、どういう表現であれば残してもらえるのか、検討しよう。
インタビューをケーススタディとしてとらえた時、特殊例の報告に過ぎないと指摘する向きもあるが、みんなそれぞれ特殊で、平均を体現した人は存在しない。
2019年7月14日改訂