2011/12/26

55歳の人生

野島さんの「お別れの会」に参列した。
会場の入口に、彼の論文の抜き刷りや著書が置かれていて、学究生活の軌跡がたどれるようになっている。その業績の多さは、まるで生き急いだような印象を与える。手がけたテーマは幅広いが、数年前から「思い出」の研究に取り組み始めたのは単なる偶然だろうか。
僕が名前を研究しようと思ったのには、いろいろな理由があるが、そのひとつにカウントダウンの年齢に入ったことがある。3.11もある…

午後は長野へ。雪の舞う駅前。見上げると、ビルの電光掲示板には-2℃と表示されている。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...