2011/12/06

気分だけ停年

水曜以外は自分の仕事。定年後の生活をシミュレーションしているようだ。収入があることを除いての話だけど。

上野さんたちの『名前と社会:名づけの家族史』を読了(中身が重厚)。

アマゾンで検索すると、手元にあるのは古い版だった。ページ数の多い新装版(リンク先は新装版)が出ている。気になって、版元に問い合わせると、すぐには新旧の違いがわからないとのことで、その場は終わった。夜になって電話があり、「図書館で確かめてきました。内容は同じですね。ページ数が多いのはカウントの仕方が違うからでしょう」。先日の話だ。早稲田の図書館に行ったのだろうか。違わないことでは安心したが、12年前の本だったので、追補があればいいなという期待もあった。この本は名前研究の基本書。生涯1つだけ、構成要素は名字と名前だけ、という日本の命名文化は管理しやすさの極み。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...