2011/12/31

ぎりぎり年内読了

鼎談集『戦争が遺したもの』を読み終えた。
読むきっかけになったのは、一連の名前インタビューで、ある人が鶴見俊輔のことにふれたことだった。
「俊輔」とは、伊藤博文の、博文に変わる前の名前である。総理願望の強い父親が、その期待を息子に託そうとしたのか、あるいはそう命名することで自ら総理になれると思ったのか、さだかではないが、とにかく「博文」と名づけた。その名前は、後の鬱病の引き金となっていく。
名前には、たとえ善意であっても、願望など託さない方がいいのかもしれない。