病院によって、こんなにもシステムが違うのかとびっくりすることばかり。患者の呼び出しひとつとっても、番号ではなく個人名。しかも「さん」付け。昔の病院のようでほっとする。
新しく見つけた薬局も、これまでと違う。たとえば、「くすり手帳に貼るシールや薬の説明書、要りますか」と聞いてくれる。これらはいずれも有料なのだという(保険の対象ではある)。これまでと薬の内容は変わらないし、と思い、辞退した。いままで、どちらも無料サービスかと思っていたが、そうではなかった。
スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。 ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。 シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...