2012/02/03

加藤文俊研究室フィールドワーク展VIII

恒例の「フィールドワーク展」に行ってきた。で、その前に近くにあるN出版を見学。会議室で、出版事情や出版企画について意見交換(笑)。
入口にミッキーとミニーの実物大ぬいぐるみがあり、その前で大きいKさんと小さいKさんが記念撮影。
そのあと、N出版のSさんともども、フィールドワーク展(卒業制作発表、ゼミ成果発表、OB制作発表)会場へ。
今年の新機軸は「増殖型」(思わぬ拾い物型)。
当初の予定が作業を進めていく過程で副産物を生み出し、それも作品になっている。たとえば「私家小説」。祖父のある1年の日記を入力し、テキストマイニング。それが当初の計画。ところが入力の過程で、祖父が学生に乗り移り、学生自身が祖父の文体で架空日記を作成。テキストマイニングの結果と、その架空日記が作品となっている。「ディアログ」は、連用日記のカレンダー版。家族のアルバムを整理している過程で、それに命を吹き込むべく、カレンダーの該当する月日の場所にそこから選んだスナップ写真が添えられ、過去のその日に何があったかがわかる。さらに、そのカレンダーを4ヶ月おきに家族に届け、それを見ながら家族でおしゃべり。
上記写真の「一日一録」は、日々の足下写真。日々の行動記録は加藤ゼミの伝統的スタイルで、これもきちんと受け継がれている。自らの学生生活記録をベースにした作品は、その人の記録にはなりえても、そのままでは作品にならない(記録のかけがえのなさはわかるが)。そのあたりのくふうが難しい。素材は同じでも、第三者が共有しうる作品にもなれば、そうならない場合もある。

◎自宅への帰り道。商店街では恵方巻が半額、100円引きで販売合戦を展開。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...