2012/06/15

長野から戻る

今日の長野は30度。

朝から母の受診で病院へ付き添い。受診科に向かって車椅子を押していると、向こうから同じような組み合わせ(老母と息子)の人がやってきた。かれらも車椅子だ。息子さんらしき人と目が合ったとたん、どちらからともなく会釈。エールを交わしたような錯覚に襲われた。今日は、同じような組み合わせに数組出会った。
老人ホームに戻ると、新しい入居者が床を這いながら大きな声を出している。そのようすを説明するかのように、スタッフが「一週間前に入ったお客さんなんですよ、まだ慣れないみたいで」。「えっ、お客さん?」。あんまりではないか。

行き帰りの車内で『身体感覚で『論語』を読み直す。』を読む。漢字の成り立ちから論語を解く。人生80年とすれば、40までは修行を積む時期。「この時期までは、自分探しやスピリチュアルなことなんて考えてはいけない」。自分なりの考えや個性なんてことを考えるのはそれから、と論語は説く。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...