2012/09/14

長野の一日

母の付き添いで病院へ。

診察時刻の1時間前までに血液検査を受けなければならない。今日の番号札は77番。母に、その紙を渡した。
「7が2つ。いいこと、あるかも」。
聞こえているのかいないのか、反応がない。うつむきの顔を覗き込むと、ニコッ。

検査の受け付けカウンターを観察していると、検査申込の「案内カード」をケースに入れないで、置いていくままの人が何人かいる。

「案内カードをこの箱の中に入れ、座ってお待ちください」と書いてあるのに変だなあ。箱の脇の三角柱にも書かれているのに。しかし、よく見たら、違っていた。

「案内カードを出して、座ってお待ちください」としか書かれていない。

つまり、「この箱の中に入れ」の指示は正面に来ないと見えないのだ。実際、入れなかった人は脇から来た人たちばかり。言おうか言うまいか。きっと、お節介だね。

義兄と待ち合わせ、遅めのお昼。車に載せてもらって長野に戻って、お墓参り。父のお墓と姉のいるお墓に。1ヶ月遅れのお盆で。母の分もお参り。花台(と言うのだろうか)には小菊を飾った。

お寺で義兄と別れ、ひとり、駅に向かった。途中、同い年の従兄弟がやっている事務所に寄った。土地家屋調査士をしている。なんと、出先からちょうど戻ってきたところだった。会うのは数年ぶり(記憶がどんどん曖昧になっている)。景気はよくないらしいけど、元気だった。

中央通りに出ると、「蔦友」の白いビルが青空を背景に凛としている。子供の頃にもあった文具店だ。

調べたら、創業1871年。店頭の街角ミニ博物館には懐かしいタイガー計算機も置かれている。

いま市内で目立つのは、北陸新幹線の延長(延伸と言うらしい)に伴うポスター。

「好機到来 金沢も東京も長野圏に」。前向きのなのはいいけど、そんなにうまく行くかなあ。

ポスターを撮影していると、見慣れた顔が目に入った。S大学のM先生だ。どうやらゼミ旅行らしい。挨拶しそびれた。これから善光寺に行くのだろうか。ここからだと数分で着くから。長野に来てくれたことに感謝(写真はMゼミの後ろ姿)。

新幹線の延伸に合わせ、いま長野駅前は整備工事の準備で、建造物を撤去。スッキリ、広々している。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...