診察時刻の1時間前までに血液検査を受けなければならない。今日の番号札は77番。母に、その紙を渡した。
「7が2つ。いいこと、あるかも」。
聞こえているのかいないのか、反応がない。うつむきの顔を覗き込むと、ニコッ。

「案内カードをこの箱の中に入れ、座ってお待ちください」と書いてあるのに変だなあ。箱の脇の三角柱にも書かれているのに。しかし、よく見たら、違っていた。

つまり、「この箱の中に入れ」の指示は正面に来ないと見えないのだ。実際、入れなかった人は脇から来た人たちばかり。言おうか言うまいか。きっと、お節介だね。


中央通りに出ると、「蔦友」の白いビルが青空を背景に凛としている。子供の頃にもあった文具店だ。
調べたら、創業1871年。店頭の街角ミニ博物館には懐かしいタイガー計算機も置かれている。

「好機到来 金沢も東京も長野圏に」。前向きのなのはいいけど、そんなにうまく行くかなあ。
ポスターを撮影していると、見慣れた顔が目に入った。S大学のM先生だ。どうやらゼミ旅行らしい。挨拶しそびれた。これから善光寺に行くのだろうか。ここからだと数分で着くから。長野に来てくれたことに感謝(写真はMゼミの後ろ姿)。
新幹線の延伸に合わせ、いま長野駅前は整備工事の準備で、建造物を撤去。スッキリ、広々している。