森まゆみさんの新連載「お隣のイスラーム:日本に暮らすムスリムたち」がいい。内容は、日本に暮らすムスリムへのインタビュー、第1回は大塚モスク事務局長、クレイシ・ハールーンさん。3.11ではトルコから来た支援部隊を案内した。「困った人がいたら助けなさい」はイスラームの教えだから、という。
ラマダンとは断食をさすのではなく、ヒジュラ暦の第9月のこと。で、その一ヶ月は飲食を断ち、日没後に食事をとる。
ハールーンさんの話。
「イスラームは宗教ではなく、生き方なのです。いいことしましょう、悪いことやめましょう、ということです」
「ラマダンというのは生き方のトレーニングなのです。がまんすることを覚える。目のラマダン、悪いものを見ない。口のラマダン、悪いことをいわない。耳のラマダン、悪い噂を聞かない。足のラマダン、悪いところへは行かない。手のラマダン、悪いものをさわらない。ラマダンは信仰さえあれば楽しいですね。一ヶ月実践すれば影響が残ります。一年して影響が薄くなった頃、またラマダンがめぐってきます」ラマダンはさしずめ、日常生活の強制リセット。いいかもしれない。